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AtCoder Unit Test を使って、動作確認を簡単に!

Last updated at Posted at 2018-12-24

(これは AtCoder関連サービス Advent Calendar 2018 の25日目の記事です)

AtCoder Unit Test という、ブラウザの拡張機能を作りました。
これは、どういうものかというと「AtCoder の問題ページから、自動でテストケースを生成するツール」です。

現在の対応言語は、Java, Kotlin, C#, Python 31 です。
その他の言語については Pull Request をお待ちしています

動作確認を手動でやってますか?

AtCoder にコードを提出する前に、たいていの場合は動作確認をします。その時に、以下の手順でやるのが一般的です。

  1. プログラムを実行
  2. 問題ページから入力例をコピー&ペースト
  3. 実行結果を目視で確認
  4. 1~3を入力例ごとに繰り返し

でも、これはめんどくさいです。
かといって動作確認なしで提出すると、WA を出してしまいがちです…。

このツールを使うと

そんな手間が、このツールを使うとたったのこれだけになります!

  1. 問題ページからテストコードをコピー&ペースト
  2. テストを実行

以上。

これだけで、 全部の入力例を一度に実行できて、しかも実行結果が正しいかどうかも一発で分かります。
これで、うっかりミスで WA を出してしまうのを避けられます。

使い方

使い方は、とても簡単です。

拡張機能を入れた状態で、AtCoder の問題ページを開いて右クリックします。
すると「ユニットテストを生成」というメニューが追加されているので、それをクリック。
キャプチャ

これで、以下のようなテストコードがコピーされます。
これをIDEに貼り付けます。

import static org.hamcrest.CoreMatchers.is;

import java.io.ByteArrayInputStream;
import java.io.ByteArrayOutputStream;
import java.io.PrintStream;

import org.junit.Assert;
import org.junit.Test;

public class MainTest {

    @Test
    public void 入力例_1() throws Exception {
        String input = 
            "25";
        String output = 
            "Christmas";

        assertIO(input, output);
    }

    @Test
    public void 入力例_2() throws Exception {
        String input = 
            "22";
        String output = 
            "Christmas Eve Eve Eve";

        assertIO(input, output);
    }

    private void assertIO(String input, String output) throws Exception {
        ByteArrayInputStream in = new ByteArrayInputStream(input.getBytes());
        System.setIn(in);

        ByteArrayOutputStream out = new ByteArrayOutputStream();
        System.setOut(new PrintStream(out));

        Main.main(new String[0]);

        Assert.assertThat(out.toString(), is(output + System.lineSeparator()));
    }
}

あとは回答を書いて、これらのテストを実行してみましょう2
すべて通ればOKです。安心して提出しましょう!
テスト実行結果

ちょっとした注意点

  • C#
    • 問題を解くクラスの名前を Program にする必要があります。
  • Python
    • 問題を解く関数の名前を resolve にする必要があります。
  • Kotlin
    • 問題を解くメソッドの名前をパッケージ内で一意の名前にした上で、mainはその関数を呼ぶのみの作りになっている必要があります。
      また、生成されたテストコードのabc000X()をテスト対象のメソッドに書き換える必要があります。
fun main(args: Array<String>) {
    abc123A()
}

fun abc123A() {
    // 実装
}

まとめ

ということで、ぜひ使ってみてください!


  1. Kotlin は @da_louis さんから、Python 3 は、@frodo821 さんから Pull Request いただいて対応することができました。 

  2. ちなみに、eclipse であれば Quick JUnit プラグインを入れておくと便利です。Ctrl+9 でテストコードへの切り替え、Ctrl+0で実行ができるようになります。 

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