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【随時更新】Cisco ASA コマンド【確認&設定編】

Last updated at Posted at 2020-03-10

Cisco ASAを業務利用する中で
よく使うコマンドを備忘録として残します

基本編

特権EXECモードに移行

> enable

enableしてからじゃないと
show run等の打てないコマンドがあります


ログアウト

> exit

モードの移行にも使います


ページ送りを無効

> terminal pager 0

show run等の長い結果を見る際に
--more-- が出てこなくなります


ヘルプ

> ?

とても便利なので多用しましょう
頭文字しかわからないコマンドも
わかる範囲で入力すれば一致したコマンドを
一覧表示してくれます
スペルチェックにも使える最強コマンドです


設定の保存

> write memory

running-configの内容を
startup-configへ反映させます

設定確認編

他のログインユーザーの確認

> show resource usage

Currentに現在ログイン中の
ユーザーの総数が表示されます


主系、副系の確認

> show failover state

主系はActiveで
副系はStandby Readyが表示されます


バージョンの確認

> show version

バージョン依存する設定も存在するため
念のための確認に使います


システムログの確認

> show logging

システムログが表示されます
想定外のエラーがないか確認に使います


現在の設定の確認

> show running-config

現在の設定を確認する場合や
設定のバックアップを取るときに使います


保存されている設定の確認

> show startup-config

名前の通り起動時に読み込まれる設定の
確認に使います


出力結果から検索対象を含む行を抽出

> コマンド | include "検索対象"

Linuxでいうgrepと同意です


出力結果から検索対象を含まない行を抽出

> コマンド | exclude "検索対象"

Linuxでいうgrep -vと同意です


出力結果を検索対象が含まれる行から表示

> コマンド | begin "検索対象"

何かから始まる設定群を
見たいときに使います


ルーティングテーブルの確認

> show route

登録されているルーティングテーブルの
確認に使います


オブジェクトの確認

> show running-config object in-line

登録されているオブジェクトの一覧を
インライン表示します
idで名前での指定もできます


ネットワークオブジェクトグループの確認

> show running-config object-group network

登録されている
ネットワークオブジェクトグループの一覧を
表示します
idで名前での指定もできます


サービスオブジェクトグループの確認

> show running-config object-group service

登録されている
サービスオブジェクトグループの一覧を
表示します
idで名前での指定もできます


アクセスリストの確認

> show running-config access-list

登録されているアクセスリストの
一覧を表示します


最終行のdenyの確認

> show running-config access-list | include any any|deny

最終行のdeny行の確認に使います

設定投入編

グローバルコンフィギュレーションモードへ移行

> configure terminal

設定投入するための
Config設定モードへ移行できます


ネットワークオブジェクトの作成

> object network オブジェクト名
   x.x.x.x(IPアドレス) x.x.x.x(サブネットマスク)

オブジェクトの作成が行えます
サブネットマスクが255.255.255.255である場合
アドレスはhost IPアドレスで指定できます


ネットワークオブジェクトグループの作成

> object-group network グループ名
   network-object object オブジェクト名1
   network-object object オブジェクト名2

ネットワークオブジェクトグループの
作成が行えます


サービスオブジェクトグループの作成

> object-group service グループ名 プロトコル(tcp,udp)
   port-object eq ポート番号1
   port-object eq ポート番号2

サービスオブジェクトグループの
作成が行えます


アクセスリストの作成

ケース1

Outsideへのicmpの許可設定
(10.0.0.1~10.0.1.1へ)
※最終行のdenyはline1000行目

> access-list Outside line 1000 extended permit icmp object 10.0.0.1-32bit object 10.0.1.1-32bit
ケース2

Insideへのftp許可設定
(10.0.0.1~ネットワークグループnw_groupへ)
※最終行のdenyはline1000行目

> access-list Inside line 1000 extended permit tcp object 10.0.0.1-32bit object-group nw_group range 20 21
ケース3

Insideへのネットワークオブジェクトグループservice_groupの不許可設定
(10.0.0.1~anyへ)
※入れたい行はline1000行目

> access-list Inside line 1000 extended deny tcp object 10.0.0.1-32bit any object-group service_group

上記のようにアクセスリストの作成が
行えます

疎通確認編

通信相手の応答有無の確認

> ping IPアドレス

リーチアビリティが取れているか
確認したいときに使います


通信経路上のルータを確認

> traceroute IPアドレス

どのルータを経由するか確認できます


通信内容の確認

ケース1

Inside側(10.0.0.1)からOutside側(10.0.100.1)への
httpの通信内容を確認

packet-tracer input Inside tcp 10.0.0.1 80 10.0.100.1 80
ケース2

Inside側(10.0.0.1)からOutside側(10.0.100.1)への
icmpの通信内容を確認

packet-tracer input Inside icmp 10.0.0.1 0 0 10.0.100.1

Action欄で通信の可否を確認できます
icmpの確認にはtypeとcodeの指定が必要です

おわりに

以上がCisco ASAでよく使うコマンドでした

また使うものが増えてきたら
随時更新していきます

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