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ACS CS (ACS Cloud Service) を試して見る

Last updated at Posted at 2024-11-01

はじめに

Red Hat の Container 用のセキュリティソリューションで、ACS (Advanced Cluster Secruity) という製品があります。機能の概要紹介が、Red Hatのブログにあるので、そのリンクをこちらに置いておきます。

ACS は、全体を管理する Central と呼ばれるサーバーと、管理対象となる Secured Cluster (セキュリティを守る対象のCluster) から構成されます。

管理対象となる Secured Cluster は、Red Hat の Kubernetes である OpenShift の他、EKSAKSGKEにも対応しています。

ACSは単体で導入するソフトウェアとしての提供もありますが、ACS CS(Cloud Service) という名前でSaaSサービスとしても提供されています。

ACS CSのメリットは、Kubernetes クラスタをセキュアに守るための管理サーバー(Central)を自分で構築する必要が無いという点です。数クリックの操作で自分用の管理サーバー(Central)のインスタンスを立ちあげる事ができ、そこに守りたいKubernetes 追加していくだけです。

ACS CS は、60日の評価版が用意されているので、この記事ではそれを試して見ます。

ACS CS の Central インスタンスのデプロイ

console.redhat.com にログインし、"Advanced Cluster Security" のタイルの "RHACS Cloud Service" をクリックします。

image.png

Activate your 60-day trial now をクリックします。

image.png

Start your tiral をクリックします。60日間使用できます。
image.png

右下から誰かがチャットで話しかけて来ますが、英語で怖いので無視して Create Instance のボタンをクリックします。

image.png

ACSCentral (ACSの管理サーバー) デプロイする AWSリージョンを選びます。記事作成時点で、Europe (Iredland)US East (N. Virginia) の AWS リージョンが選べます。この記事では、US EastACSCentralを作成して、日本にある OpenShiftのクラスターを管理対象(Secured Cluster)にしてみます。

image.png

大体、デプロイには 10分かかるそうです。

デプロイが完了したら、名前の部分のリンクをクリックします。
image.png

さらにOpen ACS Console をクリックします。
image.png

Login をクリックします。
image.png

ログイン後、Create init bundleをクリックします。
image.png

Nameに好きな名前を入れて、Platform of secured clusters を選びます。
この手順では Secured Clusterとして OpenShift の Managed Service である ROSA を登録するのでOpenShift を選択します。
image.png

YAMLファイルをダウンロードして保存しておきます。後で使用します。
image.png

Secured Cluster 側の作業

この例では、既に作成済みの ROSA HCP クラスターを使用します。

Operator Hub から Advanced Cluster Secruity for Kubernetes を選びます。

image.png

インストールをクリックします。細かな設定は、デフォルトで大丈夫です。
image.png

もう一度、インストールをクリックします。設定はデフォルトで大丈夫です。(デフォルトでは、rhascs-operator という namespace に各種コンポーネントがインストールされます。以降はその前提で手順を進めていきます。)
image.png

インストールが完了したら以下の画面になるので Operatorの表示をクリックします。
image.png

プロジェクトrhacs-operatorになっているのを確認して(デフォルトでインストールしているとこの設定になっているはずです)、右上の「+」アイコンをクリックします。
image.png

この画面に、先ほどダウンロードした YAMLファイルの中身を貼り付けます。貼り付けたら作成をクリックします。必要なリソースが作成されます。
image.png

リソースの作成はすぐに完了するはずです。これらは Secured Clusterの登録に必要なSecret達です。
image.png

ここで一旦 ACS CS のコンソールの画面に戻って、コンソールの URL をコピーしてとっておきます。
image.png

再び Secured Clusterの OpenShift コンソールに戻って、インストール済みのOperatorから Advanced Cluster Security for Kubernetesを選択して、Secured Clusterのタブをクリックします。Secured Clusterの作成をクリックします。
image.png

コピーしておいた、ACS CS のコンソールの URLのドメイン名を切り取って Central Endpointのボックスに貼り付けます。
https://acs-csialga7m405k28qe4eg.acs.rhcloud.com:443 のようなフォーマットになります。

image.png

Central Endpointの項目を埋めたら「作成」をクリックします。必要な Podのデプロイが開始されます。
image.png

以下のコマンドで Podのデプロイ状況が確認できます。

oc get pods -n rhacs-operator

collector- は、Node の本数分作られます。Worker Node だけでなく、Master Node / Infra Node にもデフォルトでインストールされます。この例の場合は、Master Node / Infra Node が存在しない ROSA HCP Cluster にインストールしているので、Worker Node の数 (3本)分の Collectorが見えています。

$ oc get pods -n rhacs-operator 
NAME                                                 READY   STATUS    RESTARTS      AGE
admission-control-7464c8ffbf-6c999                   1/1     Running   0             2m7s
admission-control-7464c8ffbf-bsz8h                   1/1     Running   0             2m6s
admission-control-7464c8ffbf-nxhhq                   1/1     Running   0             2m6s
collector-7hg5v                                      3/3     Running   1 (89s ago)   2m6s
collector-j8f5p                                      3/3     Running   1 (88s ago)   2m7s
collector-l8qsh                                      3/3     Running   1 (90s ago)   2m6s
rhacs-operator-controller-manager-5dccb5d885-v4g7v   1/1     Running   0             16m
scanner-9dcf88c75-468zp                              1/1     Running   0             2m6s
scanner-9dcf88c75-gjmgg                              1/1     Running   0             2m6s
scanner-9dcf88c75-rcpzm                              1/1     Running   0             2m6s
scanner-db-758fdbb744-nrvc6                          1/1     Running   0             2m6s
sensor-5659647cd9-29kxr                              1/1     Running   0             2m7s
$

上記のように全て Running になったら Secured Clusterの登録は完了しているはずです。

ACS CS コンソールでの確認

ACS CS の画面に戻ると、以下のように先ほど登録した Cluster がリストされているはずです。
image.png

Dashboardをクリックすると以下のように各種情報が見えるようになります。
image.png

以上で完了です。

今回は、ACS CSCentralインスタンスが U.S. Virginia で管理対象となる Secured ClusterOpenShift (ROSA HCPクラスター) を東京リージョンに設置して実験してみましたが、特に目立った遅延などの影響は感じられなかったです。

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