CentOS
と違って RHEL
(Red Hat Enterprise Linux)を使用する場合は、「サブスクリプション」の設定をする必要があります。
「サブスクリプション」の設定をする事で、Red Hat
の公式のレポジトリからモジュールをダウンロードする事ができるようになります。
RHEL
では「サブスクリプション」の設定をしなければ、yum
等のコマンドを使って追加のコンポーネントを導入する事も、アップデートをする事もできません。
サブスクリプションの設定
はじめに
この「サブスクリプション」の設定は、コマンドと GUI の両方からできますが、エラーが起きた時に GUIでは何が起きたかよくわからない事があるため、基本、コマンドラインでの登録をおすすめします。
準備
正式に RHEL
を購入している場合、Red Hat
の Customer Portal の User ID/Password を持っているはずです。ます、Customer Portal の UseID/Password を手元に準備します。
登録
# サブスクリプションの登録。以下を入力すると Customer Portal の UserID /Password が聞かれます。
$ subscription-manager register
# システムを 1 つ以上の最適なサブスクリプションに自動的にアタッチする。
$ subscription-manager attach --auto
これだけで終了です。
ちょっと長いのですが、こちらに公式のKBがありました。
私が書いている方法以外にも GUIからやる方法も書かれています。
うまく行かない場合
私の場合は、Subscription の登録が途中で HTTP 503 のエラーを受け取って失敗する事が何度かありました。
HTTP 503 なので一時的なサーバーの障害かと思ったのですが、いろいろ試していた所、下のコマンドで上手くサブスクリプションの設定する事ができました。
# サブスクリプション証明書(※1)のレフレッシュ
$ subscription-manager refresh
# システムを 1 つ以上の最適なサブスクリプションに自動的にアタッチする(もう一回)
$ subscription-manager attach --auto
※1) サブスクリプション証明書:利用可能な製品名やサブスクリプションの開始日と終了日等が記載された証明書。
サブスクリプションの登録が完了すると…
Customer Portal から、以下のようにサブスクリプションの登録が完了している RHELサーバーの数が見られるようになりました。
すぐには以下の User Interface には反映される、こちらのマニュアルの記述 によると24時間に一回データがアップデートされているそうです。
上記のキャプチャーの例だと、4台のRHELサーバーが登録されている事がわかります。