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統計検定2級合格までの記録

Last updated at Posted at 2022-11-30

本記事は、"一年の締めくくりにアウトプットをしよう Advent Calendar 2022" 1日目の記事です。
また、2022年11月13日に統計検定2級に合格したので、その記録となります。

受験の動機

業務で活用する場面があるため受験しました。

2022年12月の現在所属しているプロジェクトには、データエンジニアとしてアサインされています。
本来期待されていた役割としては、基盤構築やデータベースの保守開発、データ活用のための前処理(クレンジング)ですね。

これらの他に、データの基礎集計、分析、ダッシュボード作成、レポートの作成を担う場面がありました。
あくまでメインとなるデータサイエンティストのサポート的ポジションで、自ら分析方針を立ててお客様とやり取りするような場面は無かったものの、自身の考えのもとデータを咀嚼したり意見を伝えることも必要とされました。
こうした業務を遂行していくにあたって、より高いクオリティの成果を上げるにはデータサイエンティストに必要な素養を自らも身につける必要があるとの認識が強まりました。

また、本業のデータエンジニアとしても、基盤構築やデータベースにまつわる部分は別としてデータの前処理などは、その先にある分析の事が全く分かっていないと誤った結果を出す事に繋がりかねません。
前処理を行うにも、まずデータを正しく理解し、その先にある仮説や検証方法に足るものを抽出し、思い通りにデータを加工できるだけの技術が必要です。

自身に統計学にまつわる知識が全く無いことは自覚していたので、受験に思い至った次第です。

学習開始時点の知識

統計学の知識は一切ありませんでした。
確率の計算は式として出されれば解けるものの、文章題から式に全く落とし込めず何も出来ないに等しい状態でした。
微分積分については、統計検定2級範囲のものは少し思い出せば問題なく解く事が出来ました。

なお、学歴としては高校が工業系の学科で、大学はコンピュータサイエンス学部でした。
理系ではあったものの、コンピュータ好きなだけで理数系科目は苦手でも得意でもありませんでした。
テストの度に最低限必要な事を覚えてそのまま忘れてしまったり、大学はAO入試だったので受験勉強をしていなかったり。
正直、昔から興味を持っていたプログラミングやコンピュータ以外の事はからっきしですね。

学習に用いたコンテンツ

学習に要した時間

学習は2021年10月頃から開始して2022年11月に試験合格しました。
ですので、期間にして約1年ほどですね。

間に業務で優先すべき学習がはさまったり、ライフイベントが重なったこともありますが、素直に学習自体にも苦戦しました。
学習自体の進め方や、解説を読んでも理解できない部分を解き明かすための方法であったり...。
過去に腰を入れて自分だけで長時間勉強をする事がなかった事が仇になったと感じます。
勉強時間だけで言えば100時間〜200時間ほどでした。

オススメの学習ロードマップ

統計検定2級合格までを振り返って、過去の自分のために学習方針を立てるならという目線でロードマップを作成してみました。
背景が似ている方の参考になれば。

ステップ0: 右も左も分からない。とにかく優しく教えてほしい!

  • 公式テキストや統計学の時間など文字のコンテンツを見ていても頭に入ってこない!
  • 解説を見ても前提となる知識が無くて理解ができない!
  • 勉強が苦手!

というような方は、上で紹介した Udemy の講座から入ることをオススメしたいです。
とにかく徹底的に易しく、一度紹介したところでも再度解説をしてくれるなど、つまずくポイントを徹底的に排除してくれています。
この講座だけで統計検定2級の範囲を網羅することはできませんが、1ステップ目としては非常にオススメです。

ステップ1: 統計検定2級の基礎を体系的に学ぶ

ステップ0で知識をざっくり埋めた方や、数学や統計の素養がある方は、まず統計検定2級の範囲の内容を体系的に学びましょう。
オススメのコンテンツとしては、統計学の時間とけたろうです。
どちらか自分が好きなものを選んでくだされば結構ですが、とけたろうは動画コンテンツもあるので動画がいい場合はそちらを選択されると良いかと思います。

また、どちらも練習問題が用意されていますので、できる限り解いていきましょう。
統計学の時間は、学んだばかりの内容で解ける問題が用意されているので比較的解きやすいかと思います。
とけたろうは、統計学以外の数学の知識が無いと簡単に解けない問題があったりするので少し大変です。

自信がない場合は、とけたろうの動画コンテンツで一通り学んだ後、統計学の時間を練習問題含めて着手するとスムーズに行くかもしれません。

ステップ2: 過去問に着手する

注意として、2019年の問題は先に解かないでください。
2級に限らない話ですが、統計検定は新しい問題ほど難易度が高い傾向にあるので極力古い問題から着手することをオススメします。
2016年〜2017年の過去問題集を購入して、何回か解いてみるのが良いでしょう。
解いているうちに、ご自身の理解の浅かった部分が見えてくると思います。

ステップ3: 知識の穴埋めをする

再度、統計学の時間かとけたろうを利用して理解の浅かった部分を補強しましょう。
読み返している際に、記憶が薄れている部分やサラッと練習問題が解けなかったようなところは重点的に取り組みましょう。

ステップ1で、統計学の時間かとけたろう、どちらかの練習問題に着手していなかった場合はそちらに取り組んでみるとより理解が深まります。
特にとけたろうは、深い理解が求められる問題があり試験の難問対策にもなります。

ステップ4: 比較的新しい過去問を解く

知識が一通り揃ったら、2018年〜2019年の過去問にチャレンジしていきましょう。
過去問を一通り触ってみると分かりますが、知識の問われ方が年々変化していくため特定の過去問に慣れたり類題ができるようになっただけでは解けない問題が出題されます。
初見で、90分以内にどの過去問も80点以上が取れるなら本番でも安心です。

ステップ5: 公式テキストを読破する

過去問でかなり良い点数が取れていたとしても、公式テキストを読む事をオススメします。
全く知識の無い状態から読み始めるには難易度が高いですが、ここまで学習してきたのであればかなり内容が理解できるようになっているはずです。
ここまで活用してきた Udemy の講座や統計学の時間、とけたろうは統計検定2級合格に向けた最低限の知識を紹介してくれているに止まります。
過去問には出なかったような知識や問われ方、試験の難問にも対応していくのであれば公式テキストを読みましょう。
ここまですれば統計検定2級で求められる知識の穴もほとんど埋まっているはずなので、あとは自信を持って試験に挑むのみです!
Good Luck!!

おすすめの学習法

蛇足ですが、あまり勉強に慣れていない方は勉強をした日、勉強を行なった時間を記録すると良いかもしれません。
自分としては勉強をした気になっていても、記録に残してみたら意外とやってない。みたいなことがあるので。
学習のロードマップだけではなく、学習ペースもコントロールできればより合格が近づくはずです!
私は Study Plus というスマートフォンアプリを利用しました。

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