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Laravel Eloquent リレーションは怖くない

Last updated at Posted at 2020-12-02

はじめに

以前に書いた記事がいくつかLGMTいただいていたので、
こちらに現在自分の知識での最善のリレーションを記述しておきます。

親子が1対1の関係

テーブル構成

[親] users テーブル

色々な子テーブルを持っています。
もちろん、次に登場する user_ages テーブルもです。

id name
1 田中太郎
2 山田花子
3 佐藤一郎

[子] user_ages テーブル

ユーザーの年齢を管理するテーブル。
users テーブルとのレコードは1対1の関係。

id user_id age
1 1 23
2 2 34
3 3 55

Model側の実装

親(idを持つ)から子(user_idを持つ)を参照するには、 hasOne を使います。

App\Models\User.php
use App\Models\UserAge;

public function age() {
    return $this->hasOne(UserAge::class);
}

子(user_idを持つ)から親(idを持つ)を参照するには、 belongsTo を使います。

App\Models\UserAge.php
use App\Models\User;

public function user() {
    return $this->belongsTo(User::class);
}

準備しておけば下記のように記述できます。

use App\Models\{ User, UserAge };

$user = User::find(1);
echo $user->age->age; // 23

$age = UserAge::find(3);
echo $age->user->name; // 佐藤一郎

親子が1対多の関係

テーブル構成

[親] users テーブル

再登場した users テーブル。
次は1ユーザーが複数の を持つことができる、 user_books テーブルを参照します。

id name
1 田中太郎
2 山田花子
3 佐藤一郎

[子] user_books テーブル

ユーザーの持っている本のタイトルを管理するテーブルです。
エルマーのぼうけん シリーズ が人気のようです。
同じ user_id のレコードが複数行できる可能性があります。

id user_id name
1 1 エルマーのぼうけん
2 1 週刊少年ジャンプ+
3 3 エルマーのぼうけん
4 3 エルマーとりゅう
5 3 エルマーと16ぴきのりゅう

Model側の実装

親(idを持つ)から複数の子(user_idを持つ)を参照するには、 hasMany を使います。

App\Models\User.php
use App\Models\UserBook;

public function books() {
    return $this->hasMany(UserBook::class);
}

子(user_idを持つ)から親(idを持つ)を参照するには、先ほどと同じく belongsTo を使います。

App\Models\UserBook.php
use App\Models\User;

public function user() {
    return $this->belongsTo(User::class);
}

準備しておけば下記のように記述できます。

use App\Models\{ User, UserBook };

// 田中太郎(ID:1)さんの持つ本の一覧を表示してみましょう。
$user = User::find(1);

foreach ($user->books as $book) {
    echo $book->name . PHP_EOL;
}
// エルマーのぼうけん
// 週刊少年ジャンプ+

// エルマーとりゅう(ID:4)は誰の持ち物か表示してみましょう。
$book = UserBook::find(4);
echo $book->user->name; // 佐藤一郎

多対多の関係

テーブル構成

users テーブル

先程は「親子」と言っていましたが、多対多の関係では親子の縁は切れました。
なぜなら、どちらも親になる可能性があるからです。

id name
1 田中太郎
2 山田花子
3 佐藤一郎

books テーブル

本のタイトルをそのまま持つと、本のタイトルが変わったときに一気にレコードを更新しないといけません。
毎回、複数のレコードを更新するのはめんどくさいですよね?
なら、books テーブルで管理しましょう。

id name
1 週刊少年ジャンプ+
2 おそ松さん
3 エルマーのぼうけん
4 エルマーとりゅう
5 エルマーと16ぴきのりゅう

book_user テーブル

ユーザー を結びつける中間テーブルです。
なぜ book_user[s] じゃないのかって?
Laravelでは中間テーブルの名前は複数形にしないルールになっています。

ちなみに、 users テーブルと books テーブルの中間テーブル名は、
アルファベットの早い方が先頭になります。
したがって、 book_user テーブルとなります。

id user_id book_id
1 1 3
2 1 1
3 3 3
4 3 4
5 3 5

Model側の実装

users テーブルから book_user という中間テーブルを経由して books データを取得する場合は、 belongsToMany を使用します。

App\Models\User.php
use App\Models\Book;

public function books() {
    return $this->belongsToMany(Book::class);
}

books テーブルから book_user という中間テーブルを経由して users データを取得する場合も、 belongsToMany を使用します。

App\Models\UserBook.php
use App\Models\User;

public function users() {
    return $this->belongsToMany(User::class);
}

準備しておけば下記のように記述できます。

use App\Models\{ User, Book };

// 佐藤一郎(3)さんの持つ本の一覧を表示してみましょう。
$user = User::find(3);

foreach ($user->books as $book) {
    echo $book->name . PHP_EOL;
}
// エルマーのぼうけん
// エルマーとりゅう
// エルマーと16ぴきのりゅう

// エルマーのぼうけん(3)を持っている人一覧を表示してみましょう。
$book = Book::find(3);
foreach ($book->users as $user) {
    echo $user->name . PHP_EOL;
}
// 田中太郎
// 佐藤一郎

また、 山田花子 さんに おそ松さん を持たせたい場合は、
下記のように attach メソッドを使えば追加できます。

$user = User::find(2); // 山田花子
$user->books()->attach(2); // おそ松さん(2)を追加します。

その他、覚えておくと良いこと

基本的なLaravelにおけるテーブルの命名規則

LaravelでDBを使用する場合のテーブル名は、マスタ・データ問わず基本的に 複数形 になります。
また、中間テーブルのみ 単数形 となります。

$user->age$user->age() の違い

$user->age はSQLを実行して、その結果を App\Models\UserAge で返します。

$user->age() はSQLが実行されず、Illuminate\Database\Eloquent\Relations\HasOne のようなリレーションオブジェクトを返します。
下記のように、続けて HasOne オブジェクトのメソッドが利用できます。

if ($user->age()->exists()) {
    // \App\Models\UserAge モデルが存在する
} else {
    // \App\Models\UserAge モデルが存在しない
}

$user->books()

$user->books()は、
1対多の関係の場合は Illuminate\Database\Eloquent\Relations\HasMany
多対多の関係の場合は Illuminate\Database\Eloquent\Relations\BelongsToMany を返します。

Illuminate\Database\Eloquent\Relations\HasMany

新しくレコードを追加したい場合は、下記のように実装します。

$user->books()->create(['name' => '週刊少年ジャンプ+']);

Illuminate\Database\Eloquent\Relations\BelongsToMany

新しく本を紐付けしたい場合は下記のように実装します。

$user->books()->attach([1, 2, 3]); // books テーブルのID

// 新しく books.id が 1, 2, 3 のものが追加されます。

また、本の紐付けを同期したい場合は下記のように実装します。

$user->books()->sync([1, 2, 3]); // books テーブルのID

// books.id が 1, 2, 3 のものが追加され、それ以外のidは削除されます。

最後に

社内用です。
ソースを書きながら記事を書いたわけではないので、
ところどころ動かしてみると間違ってる可能性があるので、
その場合は都度修正します…。

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