自己学習メモインデックス
概要
IBM i (旧AS400)の自己学習メモ コマンド/ツール/運用 CPYFでテーブルデータのバックアップなどで紹介しているCPYFの条件指定した場合のコマンドのように、それなりに長文となるコマンドを手元に控えておき、それを実行したいケースがあります。
CPYF FROMFILE(YAMAGUCHI1/MTOKISKP) TOFILE(YAMAGUCHI1/MTOKISKP@1)
MBROPT(*REPLACE) CRTFILE(*YES) INCREL((*IF TOKRMT *GT 1200000))
PDMなどの画面を表示している際など、画面下部にあるコマンド入力エリアが1行程度しか無いような場合、上記のような長いコマンドをコピー&ペーストして実行しようとすると、パラメータが欠落して正常にコマンドを実行することができないことがあります。(場合によっては誤ってコマンドが実行されてしまうようなケースもあります。)
このように、コピペしたコマンドが欠落してしまい、思ったようにコマンドを実行することができないケースに便利な操作を紹介します。
CALL QCMDで長いコマンドを入力可能に
今回は非常にシンプルです。
以下のコマンドを実行します。
CALL QCMD
すると、Command Entry(コマンド入力)画面が表示されます。
この画面をみると、最大で4行ほどのコマンド入力エリアが表示されていることが確認できます。
これだけあれば、それなりに長いコマンドをコピペしても、欠落することなく実行できると思います。
4行程度では実行したいコマンドが欠落しちゃうよ?という人は、さらにF11キーを押下することで、画面いっぱいにコマンドが入力できるようになりますので、これだけあれば十分ではないかと思います。
コマンドの実行履歴を取得(F9)との組み合わせでさらに効率アップ
とあるコマンドを実行したい場合、オプションを指定せずに、コマンドだけを入力し、オプションはF4キーを押下して、オプションを指定する画面から実行するケースがあると思います。
複雑なオプションを指定する場合は、どうしてもコマンドよりもGUIからオプションを指定する方が安全で確実だったりしますよね。
画面からオプションを指定して、Enterで実行し終わったあと、また同じような処理を実行したい場合、コマンドの実行履歴から発行されたコマンドを取得して、そのコマンドを加工して実行することが可能です。
F9キーを押下することで、過去実行したコマンドの実行履歴を、一番新しいものから順番に確認することが可能です。
(F9キーは何度も押下することで、履歴を遡っていくことができます。)
複雑なオプションを指定している場合など、Command Entry画面でF9キーを押下し、過去の実行履歴から、その対象のコマンドを表示して、コピーして手元に控えておくことができますので便利だと思います。
※1行しかコマンドが入力できないような場所でF9キーを押下する場合、表示しきれないオプション部分などは・・・表記となってしまうため、Command Entry画面で実行履歴を確認するのがおすすめです。