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Slackワークスペース統合時に気を付けなければいけないこと

Last updated at Posted at 2019-06-07

先日ワークスペースの統合を行った際にいろいろとハマったので備忘録として書いています。

統合の手順は以下のステップで行います。
1. インポートしたいワークスペースのコピーをエクスポートする
2. エクスポートファイルをアップロードする
3. インポートするメンバーを選択する
4. インポートするチャンネルを選択する
5. サマリーを確認してインポートを実行する

それでは各ステップで注意しなければならないTipsを紹介していきます。

インポートしたいワークスペースのコピーをエクスポートする

  • スタンダードプランの場合、エクスポートできるのはパブリックチャンネルのみとなり、ファイルもリンクは含まれますが、ファイル自体は含まれません。
  • プライベートチャンネルやダイレクトメッセージ、グループ DM からコンテンツをエクスポートする際には、ワークスペースのオーナーは Slack に連絡し、エクスポートを申請する必要があります。
  • 参考ですが4年間運用したワークスペースの全ログをエクスポートするのにかかった時間は10分程度で、zipのファイルサイズは約180MBでした。(環境や、エクスポートする内容によって差がありますことをご了承ください)

エクスポートファイルをアップロードする

  • インポートするファイルが2GB以下のサイズであればローカルからのアップロードも可能ですが、セキュアなオンラインストレージサービス (Google ドライブや Dropbox、Box など) からの直接アップロードリンクを指定したほうがアップロード時間も短く(5分程度)、安定していました。

インポートするメンバーを選択する

  • ユーザーを統合する場合はユーザーの種別に注意してください。ワークスペースAからワークスペースBにインポートを行う場合、AでシングルチャンネルゲストのユーザーをBでは通常メンバーのユーザーに統合しようとするとインポート時にエラーが発生します。
    • インポートする際にユーザーの種別や権限は表示されないので事前に確認もしくは元のワークスペースの情報と突き合わせながら慎重に実施することをお勧めします。
  • 特定のユーザーのインポートをスキップすると、そのユーザーの DM は Slack に追加されなくなります。ユーザーのメッセージをインポートするオプションを選択した場合に追加されるのはパブリックチャンネルのメッセージのみです。

インポートするチャンネルを選択する

  • 「チャンネルを既存の Slack チャンネルに統合する 」を指定しない場合、名前が同じチャンネルには「general2」のように連番が振られます。

サマリーを確認してインポートを実行する

  • 実行中にエラーが発生した場合、ログなどは出力されないため調査はサポートに連絡するほかありません。※リアルタイムチャットでのサポートは英語のみの対応
  • 「インポートを元に戻す」ボタンをクリックすると、インポートがロールバックされます。インポートしたチャンネルとメッセージが Slack ワークスペース から削除されますが、メンバーは削除されません。
  • 「チャンネルを既存の Slack チャンネルに統合する」を選択していて統合先のチャンネルに一件もメッセージ投稿がなかった場合はロールバックするとチャンネルそのものが消えてしまいます。
  • ロールバックを実行しても新たにつくられた「general2」のような連番が振られたチャンネルは削除されません。
  • 参考までにインポート完了までは約9時間ほどかかりました。

まとめ

基本的にSlackには検証環境などの概念がなく、ぶっつけ本番で統合を実施するのはきつかったです。サポートに聞かないと公開されていない暗黙の仕様などもあり不安な方もいらっしゃると思い情報をシェアしました。
これから統合を行おうと思っている方の助けになれば幸いです。

参考

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