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Azure IAMのスコーピングについて / Scoping of Azure IAM configuration

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はじめに

Azureユーザーへのロール割り当てにおいて、権限範囲をきちんと分けて担当外のリソースは設定変更できないようにしてみました。具体的には以下2つを実装しました

  1. 特定のスコープで特定の操作のみを許可する: 今回は1サブスクリプションをリソースグループで分けて使っている場合を想定し、リソースグループをスコープとしました(複数サブスクリプションを使い分けている(例: 開発用と本番用とか)の場合は、サブスクリプションがスコープになると思います)
  2. リソース毎のロール割当はしない(細かくなりすぎて管理が難しくなる)

ちなみにベストプラクティスのドキュメントには「ユーザー毎ではなくセキュリティグループに対してロールを割り当てるべし」とありますが、今回の対象はユーザー数が管理しきれる範囲内(10名前後)なので、ユーザー毎に割り当てています

設定手順

  • Azure Portalでの操作に関するドキュメントはこちら

手順

  1. 数名の所有者を残し、サブスクリプションのIAMから全ロールを削除する
  2. その後リソースグループのIAMにおいて、必要なメンバーに対し適切なロールを設定する

(1.まずこの状態にする)
1.png
2.png

(2.次にリソースグループ毎にロールを割り当てる)
3.png

注意点

  • リソースグループのIAMから「サブスクリプション(継承済み)」であるロール割当を削除すると、サブスクリプションレベルで削除がなされます
  • Azureのロール設定は加算方式のため、サブスクリプションレベルで所有者や共同作成者の場合、リソースグループレベルで閲覧者を設定してもoverrideできず効果がありません

  • 「従来の管理者」タブのロールはサブスクリプション所有者ロールに相当するので、あわせて削除する。但し共同管理者以外は削除できません

サブスクリプションのレベルにおいて、権限的に強いロール(所有者や"従来の管理者"のサービス管理者等)を持つユーザーに対する制約のかけ方

単にロールを削除するだけだと、他ユーザーにロール割当ができなくなって普段の運用に困ったり、そもそもロールの削除自体できなかったりします("従来の管理者"のサービス管理者)。

強い権限を持つユーザーは普段は使わず、別ユーザーを作りそれに対し適切なロールを割り当て、普段はそれを使う、が一番簡単です。

その上で更に、

  • サブスクリプションレベルでは、強いロールは剥奪し代わりにユーザーアクセス管理者ロールを割り当てる
  • その上で、リソースグループレベルで適切なロールを割り当てる

とすると、誤操作を防げてよりよいと思います
4.png

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