環境

OS : Windows11
シェル : Windowsターミナル + PowerShell
ツール : Git for Windows

現象

SJIS のファイルの diff を見ようとすると文字化けが発生する

PS C:\work\test> git diff
diff --git a/fruit_sjis.txt b/fruit_sjis.txt
index 3c85617..6a92bf9 100644
--- a/fruit_sjis.txt
+++ b/fruit_sjis.txt
@@ -1,2 +1,3 @@
 apple : <97>ь<E7>
 banana : <83>o<83>i<83>i
+chocolate : <83>`<83><87><83>R<83><8C><81>[<83>g^M

試したこと

git diff や git status での日本語の文字化けを防ぐ
の通りにしてみたが、ダメだった

解決策

git diff の出力を nkf に通してみたところ、文字化けが発生しなくなった

※nkf とは、文字コードを良い感じに判別して変換してくれるツール

nfk を https://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se295331.html からダウンロードして展開
nkf のパスを通す
1. 適当なディレクトリを作成する(何でもいいけど、ここでは C:\Tools\nkf とする)
2. 展開したディレクトリから nkfwin\vc2005\win32(98,Me,NT,2000,XP,Vista,7)Windows-31J の nkf32.exe を C:\Tools\nkf にコピー
3. nkf32.exe を nkf.exe にリネーム
4. ユーザー環境変数の Path に C:\Tools\nkf を追加
5. シェルを開きなおして、nkf --version でバージョンが表示されればOK
git config --global core.pager "nkf -w8 | less" を実行

対応後 SJISのファイルの日本語がちゃんと表示されるようになった!

PS C:\work\test> git diff
 diff --git a/fruit_sjis.txt b/fruit_sjis.txt
index 3c85617..6a92bf9 100644
--- a/fruit_sjis.txt
+++ b/fruit_sjis.txt
@@ -1,2 +1,3 @@
 apple : 林檎
 banana : バナナ
+chocolate : チョコレート^M

参考サイト

git diff の文字化け対応

[Optional] 文字コードと改行コードについて

よほどの理由が無い限り、文字コードは UTF-8 で統一した方が良い

SJIS を使用してしまうと、Azure DevOps 上で差分を見る際に日本語が全て文字化けしたりする
(SJISはMicrosoftが作った規格なのだから、それくらい対応して欲しいのだが...)

また、改行コードが CRLF だと Git で差分を見るときに ^M が末尾に付いて鬱陶しいなどの弊害があるので、改行コードは LF に統一した方が良い
.gitattributes をリポジトリ内に置いておくことで改行コードを LF に強制できる

.gitattributes

* text=auto eol=lf
*.{cmd,[cC][mM][dD]} text eol=crlf
*.{bat,[bB][aA][tT]} text eol=crlf

エディタ側でも改行コードの設定をしておくと良い

.vscode/settings.json

{
    "files.eol": "\n",
}