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サッと始める QuickSight の使い方

Last updated at Posted at 2020-05-26

はじめに

今回は、AWS で利用できる QuickSight ML Insights を使ってサッと可視化と予測をしたい方向けに、手順について説明していきたいと思います。

■やりたいこと
S3においてある csv データを QuickSight で可視化したり、ML Insights を利用して予測をしたい

QuickSight とは

QuickSight について簡単に説明したいと思います。下記が QucikSight の主な特徴です。

■特徴
①S3 などに置いてある csv データの可視化が可能
②豊富なビジュアルでデータの可視化が可能(データに対して適したビジュアルを自動で選択する機能付き)
③ML Insight という機能で、誰でも簡単に予測が可能

開始前準備

1. QuickSight にインポートする csv データのチェック

可視化と予測をする場合、インポートする csv データは少なくとも以下の条件が必要となります。
より詳細な条件については下記の公式リンクを参照ください。
ML Insights を Amazon QuickSight で使用するためのデータセット要件

例:ある商品の売上の可視化と予測をしたい場合の csv の条件
(画像は可視化予定の csv の内容の一例)
image.png
image.png

  • csv を UTF-8 形式に変更
  • csv に最低限必要な内容
    • 年月日
    • 商品の名前とその商品の日々の売上数字

2. S3 に csv データをアップロード

QuickSight で可視化したい csv データを、S3 にアップロードします。
csv のデータ内に日本語がある場合、アップロードする csv は UTF-8 形式にしておきましょう。
QuickSight にインポートした際に、文字化けするリスクを回避できます。

3. QuickSight のアカウント用意

以下の手順で QuickSight のアカウントを作成します。
2020-04-24_14h54_53.png
①AWS のコンソール画面で、「QuickSight」と検索し、そこから QuickSight のサービス画面に移動

image.png
②「QuickSight にサインアップ」を選択して、アカウント作成画面へ

image.png
③可視化したデータの予測を実施する場合は、「エンタープライズ版」を選択
※可視化だけなら「スタンダード版」でもOK。

開始

1. S3 にあるデータを QuickSight にインポート

以下の手順で、S3 にある csv データをインポートすることができます。
image.png
①QuickSight にインポートしたい csv のパスをコピーしておきます
②QuickSight にサインイン

image.png
③QuickSiht にサインイン後、左上の「新しい分析」をクリック

image.png
④左上の「新しいデータセット」をクリック

image.png
⑤S3 のアイコンをクリックし、下記の項目を埋める

  • データソース名(QuickSight 上でこれから可視化をするデータの名前を決める)
  • マニフェストファイルのアップロード(下記を JSON フォーマットで保存し、それをアップロードして利用)
{
    "fileLocations": [
        {
            "URIs": [
                "<先ほどコピーしたS3のパスを貼り付け>"
            ]
        }
    ],
    "globalUploadSettings": {
        "textqualifier": "\""
    }
}

⑥「接続」をクリックして、問題なければ無事完了。

2. QuickSight にインポートしたデータを編集

必ず編集が必要というわけではないですが、インポートした csv の内容によっては日付がうまく反映されてないことがあるので、「データ管理」で該当のデータを確認をして編集をします。
(※上記で紹介した csv の可視化をした際は、日付形式の編集が必要となりました)
image.png
可視化したデータセットの日付が、図のように、カレンダーのアイコンがついた日付(Date)で表示されていれば大丈夫です。そうでない場合は、以下の手順で日付形式の変更を行います。
①「日付」を選択して「データタイプの変更」をクリック
②「日付形式の編集」を選択し、日付の形式を変更したら保存して完了

3. 編集が完了したデータの可視化

インポートしたデータはいつでも可視化することができます。
可視化したいデータセット項目や日付を選択することで、日付毎のデータの可視化や項目毎のデータの可視化などができます。

4. 可視化したデータの予測方法

可視化したデータを予測するには、以下の点に注意する必要があります。

■注意

  • QuickSight のアカウントがスタンダードだと、予測はできません
  • 複数の項目を一度に予測することはできません

予測手順は以下となります(売上の予測を行う場合)
①予測したい項目と、日付を選択
image.png
②「予測を追加」を選択

image.png
③「期間をすすめる」で、予測で見たい期間を決める(オレンジ色のグラフが予測期間)
④期間を決めたら、「適用」をクリック

その他

1. データの可視化ができない

自分が遭遇したミスとしては、主に下記の3つになります。

①UTF-8形式に csv が変換できてなかった
②csv の行が多すぎて、読み込んでもらえなかった(1000行を超えると駄目みたいです)
③行と列のデータを逆にすることで読み込めた

※データセットの詳しい要件は、下記の公式 AWS 参照でお願いします
ML Insights を Amazon QuickSight で使用するためのデータセット要件

2. 予測結果を excel フォーマットの様に数値で可視化

image.png

予測をした分析結果は、csv にしてインポートすることができます。
予測結果を csv にして、再び QuickSight で可視化することで、予測結果のみのデータを数値で可視化することができます。
(QuickSight の標準機能には、予測結果を数値で可視化は用意されていません)

おわりに

QuickSight ML Insights の利用方法についての簡単な説明は以上となります。

①少ないデータでも、誰でも簡単に予測の実施が可能
②自動で適したビジュアルも選択される可視化機能あり(豊富なビジュアル)

手軽に簡単な可視化や予測の検証を行うにはピッタリのサービスだと思いますので、ぜひ利用してみてください。

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