LoginSignup
1
0

More than 3 years have passed since last update.

Databricks と AWS の VPC ピアリング接続設定

Last updated at Posted at 2021-04-12

はじめに

今回は異なる AWS アカウント上に立てた RDS と Databricks を、ピアリング接続する方法について紹介したいと思います。
Databricks の下記のドキュメントを参考にしておりますので、詳細については下記リンク先を参照。

■リンク
VPC peering

前提条件

ピアリング接続を実施するにあたり、確認すべき項目があります。
少なくとも下記の2つは満たしていないと、VPC の構築からやり直す必要があるので気をつけましょう。

■ピアリング接続の条件
・接続する VPC は互いに異なる CIDR 範囲であること
・接続する VPC は同じリージョンにあること

今回ピアリング接続を実施する環境の情報は以下となります。

AWSアカウント情報 Databricks RDS CIDR範囲 リージョン
AWSアカウントA あり なし     AWSアカウントBと異なる 東京リージョン
AWSアカウントB なし あり(Oracle RDS) AWSアカウントAと異なる 東京リージョン

手順1

AWSアカウントA

①Databricks 側のVPCコンソール画面で、左にある「ピアリング接続」をクリック
②「ピアリング接続の作成」をクリック
③必要情報を入力して作成。無事に作成できたら、「ピアリング接続の承認待ち」というステータスになるので、AWSアカウントB側で承認されるのを待つ

image.png

AWSアカウントB

①VPCコンソールの「ピアリング接続」タブを確認
②AWSアカウントAよりピアリング接続の承認依頼が来ているので(直ぐに表示されない場合があるので、まだ表示されてなかったら更新などして待つ)、表示されているピアリング接続をクリックし、「アクション」→「承認」と選択
③AWSアカウントAよりピアリング接続の承認依頼が来たのを確認したら、表示されているピアリング接続をクリックし「アクション」→「承認」と選択

手順2

AWSアカウントA

①VPCダッシュボードの「ピアリング接続」を選択
②承認されたピアリング接続を選択したら、「アクション」→「DNS編集」を選択
③「DNS解決を有効」にして保存

AWSアカウントB

①VPC ダッシュボードの「ピアリング接続」を選択
②承認したピアリング接続を選択したら、「アクション」→「DNS編集」を選択
③「DNS 解決を有効」にして保存

手順3

AWSアカウントA

①VPC ダッシュボードにある「ルートテーブル」を選択し、該当 VPC のルートテーブルを検索
②ルートテーブルの「編集」を選択し、ピアリング接続している AWS アカウントB の VPC の CIDR 範囲を「送信先」に入力し、「ターゲット」に作成したピアリングを選択して保存

AWSアカウントB

①VPC ダッシュボードにある「ルートテーブル」を選択し、該当 VPC のルートテーブルを検索
②ルートテーブルの「編集」を選択し、ピアリング接続している AWS アカウントA の VPC の CIDR 範囲を「送信先」に入力し、「ターゲット」に作成したピアリングを選択して保存

image.png

手順4

AWSアカウントA

①VPCダッシュボードで「セキュリティグループ」を選択し、Databricks と連携している VPC の ID で検索をかける
②検索をかけた際、セキュリティグループの説明の部分に「Unmanaged security group 」と記載があるセキュリティグループのIDをコピーして、アカウントB側に情報を提供する

image.png

AWSアカウントB

①VPCダッシュボードで「セキュリティグループ」を選択し、RDSを構築している VPC の ID で検索をかける
②検索して出てきたセキュリティグループを選択し、「編集」を選択し、「ルールの追加」を選択
③「タイプ」には「Oracle-RDS」 を選択し、AWSアカウントA側で提供された「Unmanaged security group」の ID を「ソース」に入れて保存

image.png

手順5

AWSアカウントA

①Databricks 側でクラスターを用意
②notebook で下記のコマンドを入力して、疎通を確認

%sh nc -zv <hostname> <port>

・hostname:RDS のエンドポイント
・port:ポート番号(Oracle の場合は1521)

おわりに

これで、異なる AWS アカウントにある Databricks と RDS ピアリング接続することが可能となりました。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0