はじめに
システム開発を経験した立場で、最近知ってよかったと思うPower Automateの機能をご紹介します。
明日の自分はもはや他人
Power Automateで便利なクラウドフローを作ってみて、最初はうまく動いていてご機嫌だったのにある日突然うまく動作しない・・・いざフローを開いてみてもこのステップがどういう意味を持っていたかすっかり忘れている・・・あると思います。
気合を入れて壮大なフローを作ってみて途中で行き詰まって放置、結局後から見てもどこで行き詰まったかすらわからず結局ゴミフローがたまっていく・・・あると思います。
システム開発では設計書を作ったり課題管理をしたりとドキュメントで色々管理しています。でも、個人で開発している場合はそこまでやらない・・・ということがほとんどだと思います。それでも、作成や後々のメンテナンスで苦労しないよう、Power Automateで用意されている機能でうまく管理しましょうね、というお話です。
トリガーやアクションの名前は分かりやすく変えよう
Power Automateのトリガーやアクションの名前は一般的な動作を示しているだけなので、そのアクションでどういうことをさせたいのか、というのが見えてきません。
「変数の作成」ならどういう変数を作成したいのか、条件分岐なら何を条件にどういうことをさせたいのか簡潔にわかりやすく設定したほうがよいと思います。後で見てどういう内容のトリガー・アクションか分かるような名前にしておきましょう。
アクション名の右側にある「・・・」をクリックすると出てくるメニューに「名前の変更」がありますので、これをクリックするとアクションの名前を変えることができます。
書ききれないものはメモに書いておこう
アクションの名前をわかりやすくと書きましたが、アクションの名前に書ききれないということは多々あります。
また、将来の自分へ残しておきたいメッセージがあると思います。例えば「ここの変数を変えれば将来つかいまわしができそう」なんてこととか。
そういう時は、同じくアクション名の右側にある「・・・」をクリックすると出てくる「メモを追加する」でメモを追加しましょう。数えてみたら249文字入れられたので、それなりのメッセージが残せると思います。
コメントで課題管理しよう
フローを作っている最中に行き詰まったとき・・・将来の自分にその課題を託したいということがあると思います。
そういう時は、同じく「・・・」から「新しいコメント」を入れておきましょう。右側にコメントを入れる欄が出てきますので、チャットのようにコメントを残すことができます(TeamsでEnter送信に慣れていましたがここはCtrl+Enterで送信なのですね…)
おわりに
アクションの右にある「・・・」にいろんなメニューがあることを最近知ったばかりなので、今回記事にしてみました。お手軽に作れるツールのように見えて、今回紹介したようなちゃんと開発や保守をするのに役立つような機能も用意されてるところはいいなと思いました。同じような初学者の方の役に立てたら幸いです。