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副業で10万稼いでみた(IT副業初陣ガイド)

Last updated at Posted at 2020-03-29

はじめに

クラウドワークスで10万を稼いだ話をする。こういう話をするとやれステマだなんだというようなものが発生することがあるが、これはいわばダイレクトマーケティングであり、きちんと書くだけの理由がある。それは、副業は1発目の仕事を掴むまでの死の谷がすごい割に(当たり前のような気もするが)そこで右往左往する記事というものはあんまり無いということだ。全然仕事つかめんくてさ、僕もこれやってみて 3ヶ月は仕事つかめなかった なぁ。そのひとつめの仕事がようやく完了したんだ。え?Noteに書け?お、そうだな。だがしかし僕はこれはエンジニアのカテゴリーだと思って書いている。

ベースとフローの話

平坦な仕事で(往々にして自分の手持ちのスキルを時間売りしているような感じがしてつまらないと思ってしまうことが多いが)収入は安定する、という仕事は「ベース収益(いつも足元にあるけどなくなったら困る大地のようなイメージ)」だ。クラウドワークスのような、(モノによっては)おもしろいが大概一発で終わるような仕事は「フロー収益(流れてしまうというイメージ)」だ。僕はベース収益を止めて田舎にチャレンジしたから夢の中で溺死しそうになって都市圏に戻ったというか名古屋にきたんだが...。いかなるときもベース収益を止めてはならない(まぁ、止めて得られるものもあるんだけど(笑))。そしてベース収益の仕事は定時で終わらせろ(定時で上がるということはこれからの働き方としても経営層からの考え方からしてもプラスなんだ)。

仕事をつかむときは妥協しないほうがいい

僕らエンジニアは、釣り針垂れて「流しておく」ことがまずは重要だと思う。「よし!副業を始めよう!」なんつってさ、鼻息荒くして2ヶ月仕事つかめない――。とかなってくるとだんだん自信なくなってくるじゃん?やっぱり副業って無理なんじゃないか?本業だっていろんな書類書いてさ。で、やっと入った現場で全然地獄みちゃったりとかするじゃん。そういうことを経験してると、ITって副業は無理なんじゃないか??みたいに思えてくるのよね。ついつい「タスク」系の仕事がうらやましくなったりするけどそれはやめたほうがいいね。リングフィットやって、Qiitaでも書きながら待つのが良い。もちろん本業はちゃんとやってね。勉強のテーマを見つけてスキルを研ぎながらっていうのは基本線だ。

「タスク」系ってのはこういうやつね。とてもかんたんです!とかそういうところをプッシュしてくるの。バーニラ♪バニラバーニラ♫って聞こえてきそうね。それは俺の仕事じゃねーって感じ。
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仕事の始まり

「googlemapがぁ~」っていうポップがスマホに届いたのよ。で、なんとなく気になったら見に行って、ん~割りに合わないなぁとかスキル的に不安やなぁってのを考えてはパスってのは基本的にルーチン作業だよね。
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実はやるつもりはなかった

30万かぁ~、いうても Qiitaに書いたなぁ~ って思って「ここ見ればカネかけるまでもなくできますよ」って書いたの(稼げない男の典型)。ただの会話をしにいったんだけどまぁでもこれだよね、こういう「備え」は普段から小さくとも動いているからこそ差が出るところなんだと思う。
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意外に新鮮に思ったのが、依頼する側も苦労してるってことなんだよね。先方は、なんかスパムとやり取りしてんじゃねーか?みたいに日々思ってたみたいです。だからこそポートフォリオのような「実際のブツ」が必要になる。「これなんスか?(いまはまだ受けるとは言ってないけどね)」みたいに、もうほんとに気軽に話しかけていいんだと思う。
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で、プロジェクトがストップして半月伸びるなんてこともあったりします。基本的に単発の仕事だからね。でもさ「googlemapの案件」なんて結構ニッチじゃん?だからやるつもりがなかった。
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石橋を叩く叩く叩く

失敗したらいやじゃん(笑)
もう石橋叩き割る勢いだよね。それ依頼主に言う?っていうような感じのとこまで言ってる。ただまぁこのあたりのやり取りの間で「いいからさっさと作れよ」って言ってくるような依頼主なら切って(ブロックして)いいと思うね。
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ドキュメンテーションはgithubにした

オンラインで仕事をするということならではの仕事のやり方をどうせならやってみたかった。githubなら、テキストベースにしなければならないという制約はあるけども、どこが変わったのか?が把握しやすいのだ。
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こういうのも活用した。いやー、ふだんExcelでしかやりとりしない立場の者としては本当に楽しい。
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英語のAPIドキュメントとも格闘した!日本語のページのはずなのに英語しかないのはよくある話。今回稼いだお金以上に手に入れたものってAPIドキュメントの英語生読みができるようになったことだったのかも。
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稼いだ金額

最初は10万稼げればいいかって思ってたけどその後に続いたPhase2などの際に色を付けてもらいました。
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働いた時間

自分がどれぐらいパフォーマンスを出せるのか、っていうのを知るためにもベンチマークは必要。Togglってやつがいいかもね(スマホでもパソコンでも共有できる)。10万円の範囲としては「2_モックアップ」ってところが一番ハードにアタマが働いてて約32時間取り組んだので時給換算だと 100,000円÷32時間 = 3,125円。3以降ははっきり言っておまけみたいなもんなんだよね。サーバー設定なんて言ったら依頼としてはもう別モンじゃん?たまたまCentOSいじれるようになってたからIP直打ちで確認できるとこまでやっただけなのよ。最終的に色をつけてはもらったけど、そうすると 120,000円÷50時間 = 2,400円。やっぱ時給的には下がるわけだ(それでも最初の仕事にしてはいい時給だと思う)。
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評価5!

バチーン!:point_up:
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ひとつ実績が作れればこっちのもの。その実績には「複利」が働き始める

別の仕事につなぐ

たまたまこの人がベトナムに行ってる人でね、それが元になってそっち方面で組むことになった。「タスク」の仕事ではできない「仕事の作り方」がここにある。そう、俺達が狙うのは「その人が持ってる別の仕事」なんだよね。これが仕事を安請け合いするな、の真骨頂だ。

ニーズは顧客に聞け(ただし信じすぎるのもよくない)

ちょっとしたマーケティングの本を読むと必ずと言っていいほど「ニーズは顧客に聞け」という文句が出てくる。これは正しい。俺たちの話でいえばそれはクラウドワークスの案件を分析せよ、ということだ。どんなタイプの案件がいくらの相場で何人くらいの応募がある、といったことだ(スクレイピングツール作ろうかなあ?需要ある?)。分析ができれば、鍛えるべき方向性が見える。おそらく大概の案件は自分のスキルセットとミスマッチする。そういうもんよ。だから、準備の時間は織り込め。コロナ関連で出歩けないいま、こうした準備に時間をかけた人間と、ヒマヒマ言ってる人間に差が出るのは道理である。ただ、顧客は「わかっていない」ことも多い。ニーズを抽象化して「結論それができればいいのならこういうアプローチがありますよ」と提案できるとよい。リフレーミングとも呼ばれる。例えば「あらゆるエラーチェックをほどこしたVBAプログラムを作って欲しい」という案件があったとして「そもそものところでバーコードで対応すればいいんじゃない?」って提案するのは典型的なところだ。このへんを鍛えるのは場数を踏むしかない。例えば10回同じタイプの仕事をすれば自分の中に「めんどくせぇー」「こうすればいいのに」ってような感情が出てくる。そうなればしめたものだ。その応用力は武器になる。

仕事をするから強くなる

「ラッキーマン」って知ってる?もうマンガ読んでないから最近のはわからんけど、単行本の1巻なんてそりゃひどい絵でさ...。こんなので商業デビューできるんだ...とか当時は思ってたけど、物語が進むごとにうまくなってくるんだよね。刃牙もそんな感じするよね。今回の副業もそれと同じことが言えて、(そりゃ準備は整えるんだけど)ある意味ガタガタの状態で最初は受けてみるしか無い。というより、受けてみて「えっ!それ知らないよ!?」っていうのがたくさん出てくるんだよエンジニアの世界って。

さいごに

こういう働き方は、フリーランスにならんでもサラリーマンのエンジニアでもできる。逆にいうと、フリーランスになってもサラリーマン的な働き方はできる。むしろきちんと仕事を選べば僕が20代のころ居酒屋とのダブルワークで死ぬほど働いてた状態よりも稼げる気がする(これもこれでもちろんいい経験になります)。居酒屋で毎日おかしな仕事量で働いてたのがアサルトライフルだとしたらいまの働き方はスナイパーライフルだね。

おまけ

引きの戦術

これは2つ目の引き合いだけど、今回も断る気満々です。なぜなら対法人だから。ヤケドするやん。
相場を知らずにとんでもない安さととんでもない要求で依頼をかけようとする依頼者はたくさんいる。であれば逆に、こういう条件じゃないとやらないし、受ける人間もいないんじゃないですか?という吊り橋効果を利用するというのは十分に戦術としてはアリだと考える
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