Python: Google Drive APIで共有ドライブにアクセスする

#はじめに
Google Drive APIで共有ドライブにアクセスする方法について記述します。
通常のドライブとはパラメータ指定が異なるので、解決するまで時間がかかりました。

#準備1（セットアップ）
Google Drive APIで通常のドライブにアクセスできるようにします。
下記の記事がわかりやすかったです。

この記事の「パッケージインストール」「OAuthクライアントID取得」「Google Drive APIを有効にする」を実施します。
※私のスキルではPyDriveで共有ドライブにアクセスできなかったので使っていません。
※「OAuthクライアントID取得」の最後でダウンロードした「client_secret_～.json」を「credentials.json」にリネームします。

#準備2（テスト）
「credentials.json」と下記の記事の「quickstart.py」を同じフォルダに置きます。

「quickstart.py」を実行すると「通常」のドライブにあるファイルが10個表示されます。

> py quickstart.py
Files:
ファイル名1 (ファイルID1)
ファイル名2 (ファイルID2)
...

次に、（「通常」のドライブにある）指定したフォルダのファイルを表示するよう「quickstart.py」を改造します。
（1xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxにフォルダIDを記述します。）

quickstart.py（フォルダ指定）

    # Call the Drive v3 API
    query = "'1xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx' in parents"
    results = service.files().list(
        q=query,
        pageSize=10, fields="nextPageToken, files(id, name)").execute()
    items = results.get('files', [])

    if not items:
        print('No files found.')
    else:
        print('Files:')
        for item in items:
            print(u'{0} ({1})'.format(item['name'], item['id']))

これで、指定したフォルダのファイルを表示するようになりました。

#共有ドライブのファイルを表示する
上記のプログラムで、フォルダIDの代わりに共有ドライブのID（あるいは共有ドライブの中にあるフォルダのID）を指定すると、「No files found.」になります。
共有ドライブの中にあるファイルを表示するには、以下のように記述します。
（0xxxxxxxxxxxxxxxxxxに共有ドライブIDを指定します。）

quickstart.py（共有ドライブ指定）

    # Call the Drive v3 API
    results = service.files().list(
        driveId="0xxxxxxxxxxxxxxxxxx",
        corpora="drive",
        includeItemsFromAllDrives=True,
        supportsTeamDrives=True,
        pageSize=10, fields="nextPageToken, files(id, name)").execute()
    items = results.get('files', [])

    if not items:
        print('No files found.')
    else:
        print('Files:')
        for item in items:
            print(u'{0} ({1})'.format(item['name'], item['id']))

#共有ドライブにファイルをアップロードする

quickstart.py（ファイルアップロード）

    # Call the Drive v3 API
    drive_id = '0xxxxxxxxxxxxxxxxxx'
    file_name = 'test.xlsx'
    file_path = './'
    
    # 共有ドライブにファイルが存在するかチェック
    query = "name = '{}' and trashed=false".format(file_name)
    res = service.files().list(
        q=query,
        driveId=drive_id,
        corpora="drive",
        includeItemsFromAllDrives=True,
        supportsTeamDrives=True
    ).execute()
    
    # アップロードするファイル
    file_metadata = {
        'name': file_name,
        'parents': [drive_id]
    }
    media = MediaFileUpload(
        file_path + file_name, 
        mimetype='application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.sheet'
    )
    
    # ファイルの有無によって作成または更新
    if len(res['files']) == 0:
        res2 = service.files().create(
            body = file_metadata,
            media_body = media,
            fields = 'id',
            supportsTeamDrives = True
        ).execute()
    else:
        res2 = service.files().update(
            fileId = res['files'][0]['id'],
            media_body = media,
            fields = 'id',
            supportsTeamDrives = True
        ).execute()