本記事について
Azure で高可用性を持つアーキテクチャを構成するオプションとして、データセンターレベルでの分離となる可用性ゾーンがあります。可用性ゾーンは各リージョンに3つ以上存在しますが、その物理的なゾーン番号と各ユーザーのサブスクリプションに表示される論理的なゾーン番号は異なります。それぞれ物理ゾーンの番号と各サブスクリプションごとに設定された論理ゾーンの番号はマッピングされており、Check Zone Peers API にてチェックできます。
本記事では、Check Zone Peers APIの使い方を見ていきます。
Check Zone Peers の使い方
リソースプロバイダーの登録
まず、リソースプロバイダーの登録が必要です。Azure CLI だと下記コマンドを実行します。
az feature register -n AvailabilityZonePeering --namespace Microsoft.Resources
Bearer トークンの取得
次に API 実行のために、Bearer トークンを取得します。
POST https://login.microsoftonline.com/<テナントID>/oauth2/token
Header は Content-Type: application/x-www-form-urlencoded とし、それぞれ下記の値を入れます。
grant_type: client_credentials
client_id: <サービスプリンシパルのアプリケーションID>
client_secret: <サービスプリンシパルのシークレット>
resource: https://management.azure.com/
PostMan での実行例は、下記になります。
Zone Check Peers の実行
下記の API Call を実行します。
POST https://management.azure.com/subscriptions/<サブスクリプションID>/providers/Microsoft.Resources/checkZonePeers/?api-version=2020-01-01
Authorization を Bearer にし、さきほど取得したトークンを入れます。Content-Type を application/json にし、Body に下記を入れます。(下記は東日本リージョンを検索する例です。)
{
"location": "japaneast",
"subscriptionIds": [
"subscriptions/<サブスクリプションID>"
]
}
Postman での実行例は下記です。(この例だと物理ゾーンと論理ゾーンの数字が同じですが、違う値を取ることもあります。)
最後に
*本稿は、個人の見解に基づいた内容であり、所属する会社の公式見解ではありません。また、いかなる保証を与えるものでもありません。正式な情報は、各製品の販売元にご確認ください。