[WWDC 2021] Meet in-app events on the App Store のメモを残しておきますので、皆様の参考になれば幸いです。
Meet in-app events on the App Store - WWDC 2021 - Videos - Apple Developer
重要:
本記事は2021年06月時点の in-app events ローンチ前の情報になるため、サービス開始時には変更があるかもしれません。
Introduction
ディープリンクで指定したアプリ内イベントを App Store で見つけられるようになる
今秋後半(later this fall)から iOS, iPadOS で利用可能
アプリ内イベントは App Store でアプリのイベントを紹介し、そのリーチを拡大する全く新しい方法
App Store
ユーザが App Store でアプリ内イベントを見つける方法
イベントカード
- アプリ内イベントは App Store のイベントカードに表示される
- 画像かビデオをサポート
- イベントカードにはイベント名、説明、時間が表示される
- イベントが近づいたり始まると自動的にイベントカードが更新される
- アプリをインストールしているユーザならタップしてすぐにイベントに参加できる
イベント詳細ページ
- イベントカードをタップするとイベントの詳細ページが表示される
- 詳細ページには詳細な説明と大きなメディアセットを使える
- アプリの App Store URL にイベントIDを追加して、イベント詳細ページに直接リンクすることもできる
- イベント開始の2週間前から宣伝(公開)することが可能
通知
- ユーザは App Store 内の通知ボタンからイベント開始の通知を簡単に受け取れる
- 通知を設定するとイベントの(プッシュ)通知が届き、通知からアプリ内イベントを直接起動できるようになる
App Store での検索
- App Store 内の検索でイベントを見つけることができる
- アプリを持っているユーザなら、アプリと一緒にイベントカードが表示される
- アプリを持っていないユーザなら、スクリーンショットが表示される
- ゲームタブとアプリタブには持っているアプリの最新のイベント情報が表示される
- パーソナライズされたおすすめのイベントが表示される(機械学習がここでも使われるのか)
- Appleの編集チームがエキサイティングで革新的なイベントをキュレーションします
- App Store でのアプリ内イベントは iOS と iPadOS で利用できるようになる
App Store Connect
App Store Connect でアプリ内イベントを設定する方法
イベントを作成する
イベントを新規作成
- App Store Connect にログインして、アプリに移動
- 左側の[Feature]下にある[In-App Events]オプションをクリック
- [Create In-App Event]をクリック
- イベントの参照名を入力して[Create]
- 参照名は App Store Connect でのみ利用される
- 最大文字数は64文字
- イベントが作成されたら、イベントページに移動する
[Event Information]
- 現在の言語から利用可能な全ての言語を選択する
- Event Information の全ての項目はローカライズされる
- [Name]にイベント名を入力
- 最大30文字
- ここで入力したイベント名は App Store 全体で使われる
- 左側に項目を入力すると右側にイベントカードと詳細ページのプレビューが表示される
- [Short Description]にカードで使う説明文を入力
- 最大50文字
- [Event Card Media]に画像かビデオを登録する
- (画像とビデオの対象フォーマットは不明)
- [Long Description]に詳細ページで使う説明文を入力
- 最大120文字
- [Event Detail Page Media]に詳細ページで使うメディアを登録する
- カードと詳細ページの両方で使うビデオはループする
- ビデオは30秒以内
- [Badge]ではドロップダウンからイベントタイプを選択する
- このバッジはカードと詳細ページで表示される
[Country or Region Availability]
- [Availability]から対象となる国か地域を選択する
- 地域ごとにイベントを用意できる
- [Start/End Date and Time]にイベント開始と終了日を入力
- イベント期間は最長31日、最短15分
- [Publish Start Date and Time]にイベント公開日を入力
- イベント開始日から最大14日前
- [Customize Dates and Times]で地域ごとに時間をカスタマイズ
- カスタム日付はデフォルト設定から48時間以内
- 時差を考慮して国ごとに時刻をずらす場合などに利用できる
[Scheduling]
- イベントが終了すると App Store でイベントカードは表示されなくなる
- ただし、イベント終了後も30日間は App Store のURLから詳細ページを開ける
- イベント終了から30日後にアーカイブされる
- ※30日間の日数は変更できないが、アーカイブをもっと早くすることはできる
[Additional Information]
- [Reference Name]で参照名を編集
- [Event Deep Link]にイベント用のディープリンクを入力
- ユニバーサルリンク or カスタムURL
- 不要なリダイレクトを避けるため短縮URLなどは避ける
- [Event Purpose]でイベントの目的をチェックボックスから選択する
- ここで選択する目的は App Store がおすすめするアプリに使用される
- 選択した目的は App Store での検索には影響しない
- [Priority]でイベントの優先度を指定
- Normal or High
- [Requires In-App Purchase or Subscription]でイベントにIAPか定期購読が必要かチェックする
- この情報はイベントカードと詳細ページに表示される
- [Primary Language]で第一言語を選択
- 最後に[save]ボタンで保存する
保存すると[Draft]に表示される
イベントを App Store に公開する
重要:
アプリ内イベントを App Store で公開するには、Appleがレビューする必要がある
レビュー用にイベント追加する
- [Draft]からイベントページ右上の[Add for Review]ボタンをクリック
- 必要なメタ情報を入力したら、レビュー用にイベントを追加できる
- イベントのためにアプリを用意する必要はない
レビュー後
- レビューを通過したら、承認状態になり自動で公開される
- [Set to Public]:未来のイベント
- [Published]:公開中のイベント
- [past]:終わったイベント
- [Archived]:アーカイブされたイベント
- リンクからアクセスできなくなる
- (リジェクトされた時にどうなるのかは不明)
制限
- Max of 10 approved
- 承認されたイベントは10個まで
- Max of 5 published
- 一度に公開できるイベントは5個まで
- 制限を超える場合、レビュー用のイベントを追加できない
App Analytics
App Analytics でイベントのパフォーマンスを測定する方法
- イベントが公開されたら App Analytics でイベントの計測ができるようになる
- App Store Connect のイベントページから App Analytics にリンクする予定
- App Analytics で重要な指標(metrics)を確認できるようになる
Impressions
App Storeでイベントを見たユーザ数やイベントを見た場所
Opens
イベントからアプリを開いたユーザ数やイベント詳細ページを開いたユーザ数
Downloads
イベントの結果としてアプリを(新規/再)ダウンロードしたユーザ数
Notifications
アプリ内イベントの通知を有効にしたユーザ数
App Store Connect API
アプリ内イベント機能が App Store Connect API でサポートされる仕様は今年後半(later this year)に公開
アプリ内イベントは今秋後半(later this fall)に公開予定
感想:
スピーカがアプリ内イベントは「App Store でアプリのイベントを紹介し、そのリーチを拡大する全く新しい方法」と言っていたのを視聴後に思い出した。
初めはまたいつものセリフかと思っていたが、優秀なビデオの影響で視聴後には「これは確かにアプリマーケティングの方法が変わるかもしない」と開発者ながらも思ってしまった。(単純)
本セッションは開発者よりも、企画マーケティングや広告会社の方に見ていただいた方が良い気がするが、開発者としても将来 in-app events をやりたいと言われた時に対応出来るように予備知識を備えておくのが良いと思っている。
イベント内容によっては開発者が追加でやることをゼロにすることも出来るし。
個人的には in-app events は有効に使った方が良いと思っているので、企画の方にも早めに in-app events を紹介し、多くのアプリが今秋には in-app events を導入できるようになって、日本のiOSアプリが盛り上がると良いなと思っている。