私は主にエンジニアの面談や面接を行っていますが、今でも覚えている印象的な方がいました。
仮にAさんと呼びましょうか。
20代後半の元気の良い、Javaの開発者で、詳細設計・開発の経験がしっかりしていて、
後輩の面倒見も良く、近い将来、リーダーとしての活躍も期待できる、是非とも採用したい方でした。
(結論無事ご入社いただき、バリバリリーダーとしてご活躍いただいています!)
印象に残ったのが、退職理由を聞いた時の事。。。
Aさんは、お世話になったPMの方の事を話始めました。
Aさん:「いや、今のPMの方には物凄いお世話になったんですよ!」
面接官(私):(なんで退職したいんだろう?)
Aさん:「分からないところは、何でも教えてくれるし、自分が困っていたら、すぐ助けてくれて、
メンバーもみんな慕っているし、話しやすいし、本当に尊敬できる人なんですよ。」
面接官(私):(ますます、なんで退職したいんだろう?)
Aさん:「でも、その人みたいにはなりたくないと思ってしまったんで、転職する事にしました。。。」
面接官(私):(・・・・・・・)
聞けば、そのPMの方は、メンバーのサポートをフルに行い、時には、メンバーの仕事を巻き取り、自分は毎日夜遅くまで残り、休日出勤もかなりやっていたとの事だったんです。Aさんはその姿を見て、PMの方は尊敬できるものの、自分がキャリアアップしてPMに昇格した時、同じことは出来ないと感じてしまった様でした。
メンバーに対して、良かれと思ってやった行動が、結果的には、Aさんが職場を去る、決定的な理由になってしまったのです。
ひと昔前とは違い、IT業界の残業も大分減ったかとは思いますが、まだまだプロジェクトによっては稼働が高い状況は多いと思います。PMやPLのリーダー層ほど、休みを多く取ったり、余裕のある働き方を目指したいところですね。そうしないと、優秀なエンジニアが残らないチームになってしまい、組織に悪循環をもたらします。これからの時代のPMは徹底的な効率化を図り、余裕のある働きぶりをメンバーに示していく事も大事なスキルの一つだと思います。
是非、リーダーの方こそ、休みを積極的に取り、平日も早く上がってください!
(もちろん、自分の人生をより充実させるためにも!)