Sambaを用いて、WindowsとLinuxの間で(ゆるゆるの設定で)フォルダ共有をするための方法について、至極簡単にまとめました。
Ubuntu 22.04LTSの環境で行いました。なお、SambaはLAN内のみで運用してください。
なお、当然ですが、
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
を行い、基本的なアプデは事前に完了してください。
Sambaのインストール
sudo apt install samba
としてください。基本、これだけです。
共有フォルダの作成
次に、共有するためのフォルダ、を作らないといけませんよね。
まず、
cd /
で一番上の階層に行ってから、
sudo mkdir /KyoyuFolder/
として、フォルダを作ってください(後述しますがhome/
以外ならどこでもいい?みたいですが、深い階層にはフツ〜はしませんよね、普通ね)。
次に、通常NAS的に用いる場合は他のパソコンからの読み書きをすべて許可するハズなので、KyoyuFolder/
において、
sudo chmod -R 777 .
としてフルに読み書きの権限を与えるようにしてください。次に、
ls -l
などをして権限がdrwxrwxrwxになったことを、確認しておいてください。
下記が確認例です。
drwxrwxrwx 2 root root 4096 9月 8 23:53 KyoyuFolder/
smb.confの設定
まず
home
ディレクトリについてですが、通常は非公開の設定にするはずですよね。
なので当然ですが、/home/yohyasushi
なんかに共有フォルダとか作ったら見えません。しやめたほうがいいです、そういうことは。
なので、
;[homes]
; comment = Home Directories
; browseable = no
はnoのままにしておいてくださいね、ここ要注意。
smb.confは、
- Global Settings
- Authentication
- Domains
- Misc
- Share Definitions
のパートに別れ、今回主にいじるのはShare Definitionsの部分のみです。
Sambaの設定は基本的にsmb.confに記載していきます。
/etc/samba/smb.conf
を管理者権限でもって開いてください。
そして末尾に、
[share]
path = /KyoyuFolder
public = yes
browseable = yes
read only = no
guest ok = yes
writable = yes
create mask = 0777
directory mask = 0777
を書き込んでください。path =
へ入力する値は、当然ですがフォルダ設定により異なってきますよ。
ここで私がドツボにハマったのが、create mask = 0777
と directory mask = 0777
を書けていなかったために、下層にファイルやフォルダを持つフォルダごとコピーできなかった、でした。
KyoyuFolder/
の階層に単発でtext.txt
なんてのは他のパソコンからでも書き込めるのですが、なぜか深くなるとだめ。
それにたいして、上記の2行の書き込みが必要でした。要注意です。
smb.confをいじったあとの構文チェックは、
sudo testparm
で行ってください。
Sambaの再起動など
その後、Sambaの再起動を
sudo systemctl restart smbd nmbd
などとして行ってください。
システム起動時にSambaも自動的に起動させたいでしょうから、
sudo systemctl enable smbd nmbd
を当然、行ってください。
正常に手順が終了していたら、他のパソコンからファイルの読み書きができるはずです。
Windowsパソコンからのアクセスについて
タスクバーに、
\\nuc-ubuntu
などと入れてください。私の環境では、nuc-ubuntuが共有フォルダを構えた端末名です。Windowsの環境では、バックスラッシュじゃなくって¥マークになりますが、意味は同じです。注意してください。
以上です。