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ゼロから始めるRust:FFmpegとOpenGLで作る本格動画エフェクト

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はじめに:動画エフェクト開発の悩み、あなたはいくつ当てはまりますか?

動画エフェクトは、今や私たちの身近な存在です。ショートビデオアプリのオシャレなフィルターや美顔機能、ライブ配信でのリアルタイム美顔、映画のポストプロダクションで見るシネマティックなカラー調整、そしてAIが作り出すダイナミックなエフェクトまで!個人開発者の方も、チームで開発されている方も、ユーザーの心をつかむ強力な武器として動画エフェクトを活用しているのではないでしょうか。でも、いざ開発を始めると、こんな「壁」にぶつかってしまうこと、ありませんか?

  • シーン1:大量処理の壁
    何百もの動画に自動で背景をぼかしたい…でも、Premiere ProやAfter Effectsのような手動ツールだと効率が悪すぎて、もうお手上げ!
  • シーン2:コマンドラインの迷宮
    FFmpegのコマンドラインは便利だけど、引数が長すぎてデバッグがまるで謎解き。1文字ミスっただけで全てがパー!
  • シーン3:C APIの落とし穴
    FFmpegのC APIを直接使おうとしたら…FFIの設定が面倒だし、メモリリークや野ポインタで頭を抱える羽目に。
  • シーン4:ダイナミックエフェクトの限界
    リアルタイムの波紋やサイバーパンク風の点滅エフェクトを作りたい!でも、CPUだけじゃ遅すぎて、GPUの使い方がわからない。

Rustを愛する開発者の皆さん、これらの悩みに心当たりはありませんか?この記事では、RustとFFmpeg、そしてOpenGLを組み合わせることで、動画エフェクト開発をスマートかつ効率的に進める方法をご紹介します。基本的なフィルターからカッコいいダイナミックエフェクトまで、たった3分でマスターできちゃいますよ。これで悩みもスッキリ解決です!


Rust + FFmpeg + OpenGL:悩みを吹き飛ばす技術のトリオ

Rustは安全性とスピードで有名ですし、FFmpegは動画処理の万能ツール、OpenGLはGPUのパワーを引き出してくれます。この3つをどう組み合わせれば、効率的で美しいコードになるのか、気になりますよね?それでは、一緒にその答えを探っていきましょう!


3ステップでスタート:動画エフェクトをすぐに作ってみよう

たとえば、input.mp4にガウスぼかしをかけて、output.mp4として出力したい場合、次の3ステップで簡単に実現できます。さあ、やってみましょう!

1. FFmpegをインストール

まだFFmpegを入れていない方でも、心配いりません!数分で準備が整います。

  • macOS
    brew install ffmpeg
    
  • Windows
    vcpkg install ffmpeg
    # 初めてvcpkgを使う場合は、環境変数 VCPKG_ROOT を設定してくださいね
    

2. Rustプロジェクトの準備

Cargo.tomlに必要な依存関係を追加します:

[dependencies]
ez-ffmpeg = "*"

3. コードを書いてみる

たった数行でガウスぼかしが完成しちゃいます!

use ez_ffmpeg::{FfmpegContext, Output};

fn main() {
    FfmpegContext::builder()
        .input("input.mp4")           // 入力動画を指定
        .filter_desc("boxblur=10:10") // ガウスぼかしフィルターを適用
        .output("output.mp4")         // 出力先を設定
        .build().unwrap()
        .start().unwrap()
        .wait().unwrap();
}

実行すると、output.mp4にキレイなぼかし効果が追加されます。チェーン呼び出しのおかげでシンプルに書けるから、FFmpegのややこしいパラメータを覚える必要もなし!これ、すごくラクチンですよね?


5つの実用シーン:すぐに使えるエフェクト集

動画エフェクトのニーズは本当にさまざま。そこで、開発者の皆さんに役立つ5つのシーンとその解決法をご紹介します。どれも簡単で実用的ですよ!

1. プライバシーを守る:ガウスぼかし

.filter_desc("boxblur=10:10")
  • 困りごと:ライブ配信やショートビデオで背景や大事な部分を隠したい!
  • 効果:ふんわりぼかして、プライバシーを守りつつ見た目もキレイに。

2. レトロな雰囲気:モノクロフィルター

.filter_desc("format=gray")
  • 困りごと:短い動画に懐かしい感じをプラスしたいけど、手動で色調整するのは大変。
  • 効果:一瞬でモノクロに変身!ノスタルジックな雰囲気がバッチリ。

3. プロっぽく仕上げる:シネマティック調色

.filter_desc("curves=all='0/0 0.5/0.75 1/1'")
  • 困りごと:映画みたいなカラー調整をたくさんの動画にしたいけど、手作業じゃ時間がかかりすぎ。
  • 効果:輝度を調整して、グッと高級感のある映像に大変身!

4. オシャレに隠す:モザイク効果

.filter_desc("scale=iw/10:ih/10,scale=iw*10:ih*10")
  • 困りごと:ピクセルアート風やプライバシー保護のモザイクをサクッと作りたい。
  • 効果:画面がピクセルっぽくなって、アート感と実用性を両立!

5. 未来感を演出:反転カラー(ナイトビジョン風)

.filter_desc("negate")
  • 困りごと:未来的なエフェクトを手軽に追加したいけど、どうすればいいか分からない。
  • 効果:色を反転させて、まるで夜間スコープみたいなカッコいい映像に!

これらのエフェクト、FFmpegのフィルターを使えばあっという間にできちゃいます。大量処理にもプロトタイプ作りにもピッタリですよ!


もっとスゴイ!OpenGLで動きのあるエフェクトに挑戦

「基本のフィルターじゃ物足りない!」という方には、OpenGLがオススメです。GLSLシェーダーと組み合わせれば、動画のフレームをリアルタイムで加工して、動きのある本格エフェクトが作れますよ。ワクワクしますね!

シーン1:波紋エフェクト

GLSLシェーダー(fragment.glsl):

#version 330 core
in vec2 TexCoord;
out vec4 FragColor;
uniform sampler2D screenTexture;
uniform float playTime;

void main()
{
    vec2 uv = TexCoord;
    uv.x += sin(playTime + uv.y * 10.0) * 0.02; // 波が動く!
    vec3 texColor = texture(screenTexture, uv).rgb;
    FragColor = vec4(texColor, 1.0);
}

Rustのコード:

use ez_ffmpeg::opengl::opengl_frame_filter::OpenGLFrameFilter;
use ez_ffmpeg::{FfmpegContext, Output, AVMediaType, filter::frame_pipeline_builder::FramePipelineBuilder};

fn main() {
    let fragment_shader = include_str!("../fragment.glsl");
    let frame_pipeline: FramePipelineBuilder = AVMediaType::AVMEDIA_TYPE_VIDEO.into();
    let filter = OpenGLFrameFilter::new_simple(fragment_shader.to_string()).unwrap();
    let frame_pipeline = frame_pipeline.filter("wave", Box::new(filter));

    FfmpegContext::builder()
        .input("input.mp4")
        .output(Output::from("output.mp4").add_frame_pipeline(frame_pipeline))
        .build().unwrap()
        .start().unwrap()
        .wait().unwrap();
}
  • 困りごと:静かなエフェクトじゃ物足りない、もっと動きのあるものが欲しい!
  • 効果:画面が波のように揺れて、夢みたいなシーンや水面の表現に最適です。

シーン2:サイバーパンク風の点滅

GLSLシェーダー:

#version 330 core
in vec2 TexCoord;
out vec4 color;
uniform sampler2D screenTexture;
uniform float playTime;

void main()
{
    vec3 texColor = texture(screenTexture, TexCoord).rgb;
    float r_shift = sin(playTime * 1.5) * 0.2 + 0.8;
    float g_shift = cos(playTime * 2.0) * 0.2 + 0.8;
    float b_shift = sin(playTime * 1.8) * 0.2 + 0.8;
    texColor.r *= r_shift;
    texColor.g *= g_shift;
    texColor.b *= b_shift;
    float brightness = sin(playTime * 2.5) * 0.1 + 0.95;
    texColor *= brightness;
    color = vec4(texColor, 1.0);
}
  • 困りごと:短い動画で目を引くエフェクトが欲しいけど、やり方が複雑すぎる。
  • 効果:色がチカチカ変わって、サイバーパンクな雰囲気がカッコよく決まる!

この方法が悩みを解決する理由は?

  • 大量処理がラクに:コードでサクサク、何百もの動画を一気に処理!
  • 開発がスムーズに:チェーンAPIでコマンドラインを卒業、デバッグも快適。
  • スピードアップ:OpenGLでGPUを活用して、動きのあるエフェクトもサクサク動く。
  • 安心安全:Rustのメモリ管理で、C言語の怖い落とし穴ともおさらば!

おわりに:Rust開発者の新しい味方

ショートビデオのフィルター、ライブ配信の美顔効果、AI動画の加工…どんな場面でも、Rust + FFmpeg + OpenGLの組み合わせがあなたの開発をしっかりサポートします。数行のコードでプロ並みのエフェクトが作れて、GPUでスピードも加速!もう面倒な作業に悩む必要はありません。

もっと知りたい方は、ぜひこちらのオープンソースプロジェクトを覗いてみてくださいね:
🔗 https://github.com/YeautyYE/ez-ffmpeg

さあ、この技術であなたのアイデアを形にしてみませんか?一緒に楽しい開発を始めましょう!

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