PythTBの概要
Pythonでtight-binding approximationの計算が出来るアプリケーション。
Python Tight Binding (PythTB) — PythTB 1.7.2 documentation
インストール
一般ユーザー権限でインストール
上記の公式ドキュメントを見ると、pip install
が出来る、大変心配りが行き届いたコード/ライブラリである。しかし、pip install
は過去に環境破壊されたトラウマがあるので、出来るだけ使いたくはない。そこで、ドキュメントにもあるとおり、コードをダウンロードしてきてpython setup.py install
でのインストールを試みる。
ダウンロードと展開
この記事を書いた時点でのバージョンは1.7.2。ウェブページにファイルのURLが書いてあるので
wget https:/hogehogehogehoge.hogehoge/pythtb-1.7.2.tar.gz #URLは適当なので、ウェブページから正確なものをコピペ
でファイルをダウンロード。
tar -zxvf pythtb-1.7.2.tar.gz
で展開し、pythtb-1.7.2
のディレクトリを得る。
インストール先のディレクトリの作成とインストール
mkdir /home/user/opt/pythtb-1.7.2
で、インストール先のディレクトリを作成。先ほど展開してできたpythtb-1.7.2に移動して、そこで
python setup.py install --prefix=/home/user/opt/pythtb-1.7.2
でインストールおしまい。インストール先の/home/user/opt/pythtb-1.7.2
の書き込み権限はuser
が持っているので、管理者権限は必要ない。
PYTHONPATH
の指定
pythonで、導入したライブラリをimport
するとき、所定の場所のみが探され、そこになければエラーが返ってくる。そこで、自身で追加したものは、import
する対象を探索する先にあらかじめ指定をしておく必要がある。それを指定するのがPYTHONPATH
環境変数である。
以下のテキストを、.bashrc
や.bash_profile
に追記する。
export PYTHONPATH=/home/user/opt/pythtb-1.7.2/lib/python3.7/site-packages #$PAYTHONPATHがまだ定義されていない場合
export PYTHONPATH=/home/user/opt/pythtb-1.7.2/lib/python3.7/site-packages:$PYTHONPATH #$PAYTHONPATHが定義されている場合
その後、(もちろん. ~/.bashrc
として、再読み込みをするか、再度ログインしたうえで)
import pythtb
を試して、python
のインタラクティヴモードで入力して、エラーが返ってこなければインストールが多分正しくされている。