前回の続き
暗黙的な概念を導き出すためのヒントはどこにあるか。
- チームの言語に耳を傾ける
- 設計のぎこちない点・エキスパートの発言で矛盾すると思われる点を詳細に調べる
- ドメインに関する文献を読む
- 大量の実験をする
これらを読んでいきます。
言葉に耳を傾ける
ドメインエキスパートの使う言葉に耳を傾ける。
- 複雑なものを簡潔に述べている用語
- 言葉の選び方を正される
- 特定のフレーズを使ったときに、困惑の表情が消える
こういったことがヒントになる。
昔ながらの「名詞がオブジェクトになる」というものではなく、上記のような出来事から拾うことができた言葉をさらに、知識の噛み砕きを続けて、明確で有用な概念を導き出すことが必要です。
なので、これらのヒントはスタート、きっかけであるということですね。
実践しようとするとなかなか難しいですよね。
仕様を把握するだけで精一杯のところ、表情まで気にしなければならないのは。
そこで、ひとつ提案してみたいのが、その場でモデルを描く、モデルを見ながら話すこと。
やったことないのですが、やってみたい。
なかなか、クラス図を知らないドメインエキスパートや顧客の前で持ち出すのは困難かもしれないですが、最悪見せなくとも、自分で整理をしながら話しをするというのは一つ手かもしれない。
書籍の例でも図を見ながら話しをしていますよね。
例では、開発者が図の説明をしても、ドメインエキスパートは図の詳細までは理解していないことがわかります。ただ、言葉(ユビキタス言語)の理解はお互いできていて、会話から状況が打開されていく様子が描かれています。
次の機会にやってみようかなと思います。
議事録書かずにモデルを描け・・・なんて言える日が来るかも!?
明日に続きます。