この記事はZOZOアドベントカレンダー2024シリーズ8の9日目の記事です。
チームが成長するのは嬉しい
チームが自律し、成果も上がり、ビジネス的にも成功できるようになるのはチームにとっても、メンバーとしても、経営層もみんな当然うれしいことです。
大いに称賛すべきですね。
スクラムマスターは一歩先を行く
チームがうまくいくことはもちろんいいことですが、スクラムマスターとしてはその一歩先を歩いているべきです。
メンバーがそこで満足してしまっては次がありません。
スクラムマスターとしては次の挑戦を大いに勧めるところです。
変化は常に起こる
チームの成長には段階があります。以下の図はタックマンモデルと言われている図です。
チームができる形成期から混乱期を超えて、徐々にパフォーマンスが上がっていく様子を表しています。
この図上では機能期まで至ると散開期までパフォーマンスが上がり続けますが、チームの変化によって、形成期や混乱期に戻ることもあります。
たとえば、新メンバー加入やメンバーが抜けるとき、長期の休養でもありえます。
理想のチームをチームメンバーで考えてみる
一度メンバー全員参加で理想のチームとは何か?というのを話し合ってみることをおすすめします。
そして、毎週点数をつけてみて過去と比較していくと、チームの成熟度を見える化できます。
チームが成長するにつれて点数が上がっていく様子を見ることができますが、そこでチームに新メンバーが加入したとしたとき、今度はチーム全員で考えた理想のチームの定義に違和感が出てくると思います。
そのような経験からチームの変化によって形成期、混乱期に戻ることがあることを実感できると思います。
そのときはもう一度みんなで改めて理想のチームを話し合って見るのが良いでしょう。
スクラムマスターは100点をつけない
変化はメンバーの変動によるものだけではありません。新しいプロダクトの開始や、そこまでの変化でなくても顧客が離れてきている、新規顧客が増えなくなってきているなどプロダクト要因の変化もあります。
顧客が離れてきていればアウトサイドインの施策を取る必要がありますし、新規顧客が増えなくなっていればインサイドアウトの施策が必要でしょう。プロダクトが続いていれば必ずそのような変化は訪れますし、チームにとっては状況によって動き方を変えていく必要があります。
そのようなときにメンバーがチームに100%満足してしまっていては変化についていくことができなくなってしまいます。
スクラムマスターはこのような変化を見越して常に100点をつけるのではなく、次の改善点、次の挑戦を見据えていきましょう。