はじめに
純正とそれ以外のThunderbolt4ドッックで、だいたい半年に一回ぐらいのペースでTB4ドックにつなげてもドック経由の画面出力に不具合が生じています。
なぜかメンテナンス時に裏蓋を開ける時にバッテリーからの電源供給を遮断するために使用する、UEFIからPowerメニューのDisable built-in batteryを選択して電源を入れ直すとTB4ドックが利用できるようになることに気がつきました。
本当の原因は他にありそうですが、状況についてまとめておきます。
いまのところ複数メーカーのThunderbolt4 Dockと1つのThinkPad T14 gen2(Intel版)の間で現象が発生しています。
状況からはThinkPad側に問題がありそうですが、根本原因の特定や解決には至っていません。
環境
- ThinkPad T14 gen2 (CPU: i7-1165G7)
- Lenovo ThinkPad ユニバーサル Thunderbolt 4 ドック (40B00135JP)
- Micro Solution TB4D110-MSJ -90W PD Charge (Amazon)
- j5 create JTD568 Thunderbolt4 15in1 クワッドディスプレイ ドッキングステーション
不具合の症状
ドッキングステーションにもよりますが、共通して発生するのは次のような症状です。
- DisplayPort出力のみが使えなくなる (USB-Audio, USBハブなど一部の機能は使える)
- ドッキングステーションを認識しない
ThinkPadとLenovo社製TB4 Dockがよく使われている組み合わせなので報告もそれなりに上がっています。
冒頭に書いたようにUEFIモードから内蔵バッテリーを無効にするメニューを選択して、再度電源を入れ直すと改善しています。
これをLenovo Communityの記事に報告していますが、同じ方法で改善したというレポートはないので正しい対応なのか分かっていません。
このスレッドをみると、複数のThinkPadとドッキングステーションの組み合せでDisplayPort出力がうまく動作していないとの報告が上がっています。
返品も行われているようなので、Lenovoもそれなりに認識していそうですが、根本的な解決には至っていないようです。
他の機器にある似たような現象
ThinkPadを使っているとケーブルで接続する一般的なドックよりも、ThinkPad ウルトラ・ドッキング・ステーションのような一体型のドックを好んで使っている場合もありそうです。
TB4に対応したモデルがないのでUSB-Cの転送速度に不満があってTB4ドックに乗り換えましたが、一体型のドッキングステーションでも時々画面出力がされないような現象に遭遇していました。
ただ、その場合はドック側の電源ケーブルを抜き差しすることで改善していました。
DisplayPortの出力が特徴的なのでモニターとの相性を疑うこともありそうですが、TthinkPad側のTB4チップやその機能に問題があるように感じています。
さいごに
発見した内蔵バッテリーの無効化という回避策はあまりにも納得感がないのでどうにかして欲しいです。
macOSに昔からあるターゲットディスクモードのような機能があれば常にTB4関連回路に電源が供給されているとか、内部に接続情報を保持しているとかあって関連しそうですが、ThinkPadで内蔵バッテリーが接続されていると何等かの不具合が発生するとは考えにくいような気がします。
そのため他に真の原因がありそうです。
いずれにしてもThinkPadと接続したドッキングステーションとの相性問題はあまり表面化していないような印象ですが、困っている人は確実にいるので何らかの参考になれば幸いです。
以上