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SORACOMのIoT通信講座でIoTサービスのプロトタイプを作成する

Last updated at Posted at 2022-02-22

こんにちは。

最近(でもないけど)流行りのIoTですが、IoTプラットフォームを提供しているSORACOMがIoT通信講座というのをやっていたのでトライしてみました。

自分で学べるIoT通信講座

IoT通信講座のオススメポイント

やってみてよかったな、と思ったところは以下3点です。

  • ほぼ無料でIoTサービスを体験できる
  • IoTサービスのプロトタイプに必要な要素が理解できる
  • Linuxがわかっていれば数時間で体験出来る

基本的には提供されるコースのガイドに従ってやっていけばいいのですが、全体の流れやポイントについて書いておきます。

申し込み手順とポイント

コース

申し込めるコースには以下の3つのコースがあります。(レンタルされる機器のページへリンク)

この中から自分の興味のあるものを選びます。選んだものに応じて必要な物品がレンタルできます。
私はカメラを選びましたが、GPSマルチユニットのほうが色々できて面白かったかも…

今公開されているのは2021/11〜2022/3の期間の講座で、3つのコースが期間内に複数回開催されています。
なお、この期間内では、一回申し込むと他のコースは申し込めないみたいなので注意してください。
(私は一回カメラを申し込んでいるので、他のコースは申し込めませんでした)

申込み手順

自分で学べるIoT通信講座のページの一番下にある応募フォームから申し込みます。

ちなみに、私は酒を飲みながら申し込みをしたら、うっかり会社の住所にレンタル品のキットが届いてわざわざ取りに行く羽目になったので注意しましょう…(久々に自社オフィスに出社しました)

コースの期間

コースの期間は約三週間です。この期間の最終日までに、レンタルされた機器を返送する必要があります。(最終日必着)
実作業の時間はそんなにかからないから後でやろう、と放置してるとうっかり締め切り間近程度になるぐらいの期間ですので余裕をもってやりましょう。

また、ZoomでSORACOM技術者さんに相談できるIoT相談室(後述)がありますので、相談室の開催までには一通り終わらせておいたほうがいろいろと質問できると思います。

費用

一部費用がかかります。

SIMカードでの通信を行うため、その通信費(300円)がかかります。
また、以下に説明する、自分で用意する物品の費用が必要です。といっても、かかったとしても通信費含めてトータル5000円未満で済むかと思います。

貸与品と自分で用意する物品

貸与品は以下になります。(カメラコースの場合)

  • SIMドングル
  • SIMカード
  • RaspberryPi ModelB v1.2
  • 電源アダプタ
  • MicroSDカード
  • USBカメラ

貸与品とは別に以下の物品を用意する必要があります。

  • MicroSDカードリーダ(MicroSDにRaspberry Pi OSと設定ファイルを書き込むのに利用)
  • PC(MacでもWinでもOK)
  • LANケーブル
  • USBの有線LANアダプタ

通信講座のテキスト上、有線LANでの接続手順となっているため、有線LANの接続環境が必要です。
私はMacbook Air M1 2020モデルだったので Ankerのアダプタを使いました。
(https://www.ankerjapan.com/products/a8313)

必要知識

  • PCの基本操作知識(細かい設定が分かる必要はない)
  • Linuxの基本知識(ssh、bash、systemctlの使い方など。システム運用担当作業者のレベル)

必要になる知識はこれぐらいです。
IoTに関する知識はほぼなくても問題ないですが、あったほうが理解が深まると思います。

実作業上のポイント

所要時間

Linuxの操作に慣れていれば、2-3時間ぐらいでガイドは完了できると思います。

無線LANの利用は非推奨

ガイドを読んでいくと、実は無線LANで繋ぐための設定を入れている手順があります。
これはどうしても環境上有線LANが使えないお客様も想定した手順だそうです。(後述のIoT相談室にて教えていただきました)

設定を入れると無線LAN経由でも作業はできます。
ただし、ガイド上は有線LANで実施する前提となっているので、おそらくサポート対象外となるかと思います。

実際、無線LANで作業を進めるとやたらと通信が遅かったり、パッケージのダウンロードに失敗したりしたので、有線LAN接続で作業を進めたほうがスムーズにできそうです。

IoT相談室

いわゆる質問タイムです。Zoom経由で利用者がSORACOMの技術者さんに直接質問できるものです。
私が受講したコースでは終了期限の一週間前に2時間枠が取られていました。
一通りやりきったあとの今後の応用について質問するもよし、作業中に詰まったところを確認するもよしです。

スタイルとしては、指定された時間枠でZoomのMTGが開催されているので、適宜受講者が参加して質問をするというスタイルです。
受講者の人数次第ではありますが、2時間ほど枠をとっていただいていたので、各個人が気になるところを時間をかけて質問することができます。
(私の場合は、20分ほど他の受講者がMTGに入ってこなかったのでかなり色々と質問できました)

講座受講後の対応

レンタル機器が入っていたダンボール箱に機器を戻して、同梱されていた返送用の送り状を箱に貼ってヤマト宅急便で返送するだけです。コンビニでできます。

ただし、SIMカードは返信不要なので、自前で機器を揃えて通信講座の環境を再現することも可能です。

感想

短時間でIoTの基本的な構成を理解でき、SORACOMプラットフォームの理解もできたので面白かったです。
実物を触って動かして、と、夏休みの自由研究をやってるような気持ちで楽しめました。
(実際、小学生の自由研究でIoTが出てくる時代なんだろうなぁ…)

私が受講したコースの成果物はWeb監視カメラのプロトタイプとも言えるので、IoTサービスの最小構成を理解するのにも役立ちました。
レンタルした機器は自分でも揃えることができますし、SIMカードは返却不要なので、レンタルした機器を自分で調達すれば個人IoT環境を整えることも可能です。

このコースで作成した構成をベースに実際のプロダクトやサービスに落としこんでいけそうなので、IoTビジネスを考えている人にもオススメのコースかと思います。

内容に誤記等あればご指摘ください。よろしくお願いします。

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