###この記事の目的
PMP試験に合格したので今から効率よく勉強するための情報を残すこと。
正直試験は結構余裕だった。
これは嫌味ではなくて、合格だけを目指すなら必要以上に時間と費用を充てすぎたということ。
実際費用は約11万円と相当かけてしまったので賢いとは本気で思ってない。
このあたりの反省と実際の試験を踏まえて、教材の感想や勉強のポイントなどを書いておく。
(ちょっと言い訳するとコロナ影響で試験が一度延期されてやることなくなった。それで色々なものに手を出してしまったのです。)
###試験後に書くPMP試験勉強のポイント
ポイントとして挙げるならこの4つ。
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49プロセスの暗記
ポイントというか必須。最初にやるのはこれだと思う。
これで全体図を抑えてから中身を勉強すると理解しやすい。 -
主要なITTO(インプット/ツールと技法/アウトプット)の暗記と各プロセス間の連携を理解する
プロセスのITTOは覚えていれば覚えているほど良いと思う。
ただ全部は量が多いので自分は諦めた。自分が覚えた内容はこんな感じ。- インプット
各プロセスのインプットが何かという覚え方はほぼしなかった。インプットはどこかのプロセスのアウトプットなので、アウトプットを理解してその知識を基に見当をつけようというスタンス。
- インプット
これくらい覚えておくとツールと技法にどんなものがあるかわかるので、あとはどのプロセスで何が使われそうか検討がつくだろうというスタンス。 - アウトプット 各プロセスで大事だと思うものを勝手に3つ選んで覚えた。名称はもちろん、各プロセス間の連携が分かるようになるために何のために作るか、何が書かれているかなどをしっかり理解する。(試験上の主要なポイントは参考書の問題を解いていくと分かる。たくさん出てくるから。)
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プロジェクトマネジメント計画書/補助計画書の記載事項の概要を暗記
これも当然全部ではない。
ただ概要を掴んでおくとその知識エリアで何をすべきかが分かるようになる。 -
PMIイムズを意識した問題演習
試験はシチュエーション問題(状況説明があって次は何する?のような問い)が中心。
上述①~③の知識ベースで答えられるものが多いが、絶対的な正解がない中で判断を求められる問題もある。
この判断軸は何が正しいという絶体の解はないけれどPMP試験ではPMIイムズが絶対。
この軸をはき違えるとこの手の問題は全滅と思う。
###教材
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使ってよかった(よかったと思う順)
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note
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PMP®認定試験の合格率を出来るだけ高めるための事前対策・ノウハウ
勉強方法というか心得みたいな位置づけだが、実際の試験を振り返ってみても中身は非常に有益。
上述でPMIイムズがと言っているのは、このサイトの影響が大きい。
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PMP®認定試験の合格率を出来るだけ高めるための事前対策・ノウハウ
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豆検
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【PMBOK(R) 第6版完全対応!! 】 PMP試験対策・合格編
問題数が多くて試験にもイメージは近い。
知識を詰め込むだけではダメだと気づかせてくれる。 -
【第6版完全対応!! 】PMP試験対策・基礎編
問題数も多いしやっていると基本知識や各プロセス間の関連を定着させることができる。
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【PMBOK(R) 第6版完全対応!! 】 PMP試験対策・合格編
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PMI会員ページからダウンロード
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PMBOK第6版
問題集の解説では納得できないときには原点に立ち返ることが出来る
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PMBOK第6版
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書籍
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PMPパーフェクトマスター PMBOK第6版対応
PMBOK本体は結構ボリュームが大きくて検索も大変なのでPMBOKの要約版として使える。
ただ構成はイマイチで模試や試験のポイントは何かズレている印象だった。少なくともこれだけでは合格できないと思う。
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PMPパーフェクトマスター PMBOK第6版対応
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Udemy
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Practice PMP Exams -PMBOK 6th Edition Updated, 600 Questions
PMP試験では日本語が分かりづらいときに英語の原文を見ることが出来るので、その英語に慣れるために使用。ただ実際の試験では日本語が分かりづらいということはほぼなかった。
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Practice PMP Exams -PMBOK 6th Edition Updated, 600 Questions
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note
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ちょっと後悔。。※
※他の教材との兼ね合いや人による向き不向きがあるので、あくまで私見です。 -
Udemy
- 【前編】合格率90%以上! カリスマ伊熊講師の「PMP®資格取得対策講座」(第6版)
- 【後編】合格率90%以上! カリスマ伊熊講師の「PMP®資格取得対策講座」(第6版)
受験資格の前提である35時間の学習証明を得るためとPMPの導入として使用。
ただ知識や本当の意味での試験対策という意味でここから学んだことは。。。
学習証明を得ることが一番の目的だったのでもっと費用が安いものを選べばと正直後悔。
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書籍
- PMP試験 合格虎の巻 第6版対応
教材、特に問題集としては有益。ただ自分の場合は他のものを既にやっていたので重複が多かったというだけ。
- PMP試験 合格虎の巻 第6版対応
###試験前に聞いていた話と比べて
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問題の日本語
他のサイトを見ると日本語が分かりづらいという意見もあるが、個人的にはほぼ気にならなかった。たまに「ん?」と思う問題もあったが、そういう問題は英語本文を見ても「ん?」(意味不明というよりもう少し説明して、と思う)だった。 -
問題形式
思ったよりも暗記した知識で答えられる問題が多いという印象。
形式的にはシチュエーション(状況説明後、次どうする?のような形式)問題だが、どのプロセスのどのITTOを問われているかを読み解ければ知識で答えられる問題が中心。 -
参考書の問題と本番の問題
他のサイトで「全然違ってビックリ」みたいな記事を見ていて心の準備をし過ぎたのか、現場ではそこまでの差は感じなかった。虎の巻の模試を例にすると確かに聞かれ方は違うけれど、聞かれてる事は似ているなという印象。 -
前半での強制休憩
2020/04から10分間の休憩が組み込まれたことはPMIのお知らせにある通り。
休憩までに答えた問題はその時点で確定する必要があり、休憩後に見直すことは出来ない。
想定外だったのは休憩が80だか90問目で入ったこと(勝手に半分の100問目で前半終了だと思ってた。)
急に画面が切り替わってかなり焦った。
###もう一度試験を受けるとしたら
もし過去の自分にPMPの勉強方法を教えるならこういう感じ。
再受験は金銭/精神面のコストが大きいので1回で受かるように厚めの対策。
1~3は慣らし運転。
4でレーススタート。
5~が本番。アクセル全開で行きたい。
1.「PMP®認定試験の合格率を出来るだけ高めるための事前対策・ノウハウ」で試験に向けた心得とPMIイズムがどんなものか理解しておく
⇒PMIイムズ存在を知っておくとこの後問題解きながら覚えることが出来る
2.最も安い教材で35hの学習証明を得る
⇒本格的な勉強はこの後するからここにお金かけなくて良い
3-1.49のプロセスを知識エリアごとに暗記
⇒元ネタはなんでも良いのでとにかく覚える
3-2.各プロセスのアウトプットを覚える
⇒自分は単語帳を使ったけれど覚え方は人それぞれ。ここである程度理解しておくと受験申請が書きやすい。
4.PMIの会員登録と受験申請
⇒登録は最初にしても良いけれどお金がかかるので撤退の可能性があるならここ。ここでPMBOKガイドを手に入れておく。受験申請もここで済ませてAuditを気にせず勉強に集中できる環境仕上げておく。
5.豆検で問題を解く
⇒実践しながら覚えていく方が自分は効率が良いのでとにかく解く。気になるところはPMBOKを確認しながらとにかく、解く。
6.「虎の巻」についてる模試をやる
⇒上述では虎の巻は「ちょっと後悔。。」にしたけどこれは別の参考書と被ったからであって、中身的に虎の巻は優秀だと思う。ここの一番の目的は200問/4hを解くことを経験しておくこと。
7.「虎の巻」の問題を全部やる。
⇒豆検だけだと偏るのでここで理解が浅い所を見つけてそこは勉強しておく。各章20問あるのでここで8割くらい納得しながら解けるようになっていれば試験に行く。
8.試験に行く
⇒合格する。
###最後に
PMPですが資格取得自体が目的の一つでありつつ、プロジェクトについて一定の型を示してくれているという所に意義があり、その型の選択肢は広く持てている方が良い(実務でそのままは使えなくてもフォーマットがあると考えやすくなり、抜け漏れも防げる)と思っています。なので試験合格という意味では非効率だったり、あまり試験に出ないところを勉強してしまったとしても、それが実務で使える情報になることは十分あり得るのでそれも勉強の形の一つだと思います。
なのでここに書いてあることが正しいというわけでなく、自分のスタイルにあったやり方が大事なので、ご参考としてお役に立てば嬉しいです。
駄文を読んでいただきありがとうございます。