はじめに
GIHOZを用いて同値分割テスト・境界値分析を実践していきます.
同値分割
同値分割テストとは,各同値パーティションから最低一つの代表値を選んで行うテストです.
その代表値には,範囲の中間値を選択することが多いです.
その他の代表地の選定方法として,
デフォルトの設定値や,入力される頻度の高い値などを選出します.
境界値分析
境界値分析とは,仕様条件の境界となる値とその隣の値に対してテストを行うテスト技法です.
境界値に着目するのは,欠陥は境界に潜んでいる可能性が高いからです.
同値分割テスト・境界値分析の例
以下の水族館の入館料金について,考えます.
この入館料金を判定する際の年齢を同値パーティションに分割し,境界値を求めていきます.
水族館入館料
- 大人(16歳以上):2000円
- 小。中学生(7歳以上):900円
- 幼児(4歳以上):400円
- 乳児(4歳未満):0円
境界値
境界値は以下のように7つ考えられ,境界値分析の図は以下のようになります.
境界値の追加
上図の場合,大人料金の上限値が明記されておらず,適切な上限値を定める必要があります.
また,負の数以下の値も考えるのが適当だと考えられるので,負の数以下の値も考えます.
すると,図は以下のように更新されます.
※無効同値パーティション(灰色)にするためには,「料金0円」などの名前を記入する箇所を右クリックすることで有効・無効の選択ができます.
同値分割のテストケースは以下のようになります.
同値分割
境界値分析のテストケースは以下のようになります.
境界値分析
最後に
GIHOZを用いることで,境界を示した図を作るだけでなく,考えるべきテストケースも示してくれました.
ただ,一度最小値や最大値を定義した後に,それらを変更することができないことは不便に感じました.
次回は状態遷移テストについて実践していこうと思います.