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EC-CUBEAdvent Calendar 2015

Day 25

2017年7月 EC-CUBE2.13のサポート終了の意味

Last updated at Posted at 2015-12-25

とりあえず一度やってみるか!と勢いで始めたAdventCalendarでしたが、おかげさまで25日までくることができました。
(数日の未完了はありますが、そこはまぁご愛嬌で。)

さて、最後ということで今年のEC-CUBEをすこし振り返ってみようと思ったのですが、あまりにも激動な2015年だったので、まとめようとするも、とんでもない長文になってしまいました。年の瀬ですのですこし感傷的になっているせいもあるかもしません。

全文公開はまたの機会においておき、特に2015年のうちに伝えておきたいことである、EC-CUBE2.13のサポートの話だけしてまとめます。

2.13は2017年7月までサポート予定

EC-CUBE3.0のリリースと合わせて発表した、2.13のサポート期日これに反応される方も非常に多くいらっしゃいました。

まず、EC-CUBE3.0は大きく内部構造から変更しているため、2系からの移行がすぐすぐに可能なわけではありません。そのためEC-CUBEは2017年7月まで2.13の開発・サポートを継続するとしました。

2.13系は頻繁にバージョンアップを行う予定はありませんが、脆弱性が出た場合の修正や不具合の回収を行いバージョンアップしたものが2017年7月までリリースを行います。
これまでも1系や2.4系以下のサポート終了していますが、2.13系はサポート終了まで、バージョンアップも含めて対応をするという事になります。

よくうける誤解

サポート終了なので、EC-CUBE2.13系に脆弱性が見つかった時に何も知らされないのではないか?という誤解があります。

すでにサポート終了している1系や2.4系以下でも同様にすでに行っていることなので、個別にセミナーなどで質問をいただく際には回答しているのですが・・・

深刻な脆弱性が確認された場合に放置や情報開示しないようなことはありません。

EC-CUBEには、インテグレートパートナー方々を中心とした利用者に繋がるネットワークがあり、これまでも一般に公開する前に情報を届けるスキームとして活用してきました。サポート終了の発表に関わらず深刻な脆弱性が悪用されないようにこういったネットワークは非常に有効なものだと考えています。

今回感じた1つの変化

過去もEC-CUBEのサポート終了は発表してきましたが、今回の2.13のサポート終了予定の発表で、脆弱性への対応に過敏に反応が見られた事は1つの変化でした。

脆弱性のリスクが広く認識されてきたこともありますが、EC-CUBEを利用していただいている方の中でも、きちんと対応するものとして認識が広がっていることの現れと感じています。
パートナーの中から有志が集まり活動しているEC-CUBEセキュリティワーキンググループもこれに貢献できているのではないでしょうか。

サポート終了が1つの商機となる

先日、1,2系のサポートを表明したCUBE Labというサービスがリリースされました。
不思議なもので、株式会社ロックオンが何か支援をしているわけでもないのですが、サポートの終了を表明したことから、新しいサービスが生まれていました。

正直かなり驚いたのですが、EC-CUBEが単なるオープンソースのコミュニティとしてだけでなく、ビジネスのプラットフォームとして強く存在しているんだと感じるリリースでした。

3系への移行を充実化

脆弱性情報が提供されるから・・・とか、サポートしてくれるサービスができたから・・・といっても、皆がその恩恵に預かれるわけでありません。

EC-CUBEだけでなく、OSやミドルウェア等にも脆弱性は存在します。
既知の脆弱性を放置することによる制作会社やSIerのリスクも高くなっていますし、レンタルサーバーもここ数年ミドルウェアのバージョンアップや、古い環境のリプレースなどが続いています。
サポート終了したものを使い続けるということは、年々より難しくなっていくでしょう。

2017年7月までに、EC-CUBEの1系や2系をご利用の方がもっと移行しやすいような環境を整備することは必然の課題です。
推定2万2千店舗の移行を支える事は本体の開発も当然ですが、個々のカスタマイズなど支援いただける方々がもっと必要です。
すでに3系への移行を商機と捉えて支援展開を予定しているようなお話も聞こえてきていますが、移行支援を検討されている方は、ぜひEC-CUBE運営チームにもお知らせください。

ありったけの感謝を

結局まとめきれなかったのですが、2015年はEC-CUBEが大きく変化する1年となりました。

EC-CUBEは株式会社ロックオンが事業として運営しているオープンソースのコミュニティでありビジネスのプラットフォームです。
インテグレートパートナーやホスティングパートナー、決済をはじめとしたパートナー各社のビジネス、そしてEC-CUBEを利用した店舗のビジネスが存在します。

技術的な素晴らしさだけでなく、多くの方と一緒に事業を展開できている、株式会社ロックオン・パートナー・店舗主の三方良しがEC-CUBEの素晴らしさです。

リリース前、株式会社ロックオン社内で開発メンバーと走り続けた日々。
リリース後、世に放たれたEC-CUBE3.0を通じてかけられた厳しいお言葉、暖かいお言葉。
日々増えていく利用者、新しいコミッターの方々との出会い。変わらず支援いただけるパートナーの皆様。
オープンソースの開発の難しさも、コミュニティの素晴らしさも日々実感する1年でした。

2015年EC-CUBEを支えてくれた全ての皆様に感謝します。

PR:EC-CUBE ユーザカンファレンス2016

こちらはかなり駄文になってしまいましたしたが
2016年のEC-CUBEについては、1月のユーザカンファレンスで、改めて発表させていただきます。
EC-CUBEプラグインアワード3.0の決選投票&授賞式にもなります。

すでにインテグレートパートナーの方もこれから検討されている方もぜひご参加くださいませ。

追記

2016年8月24日
EC-CUBE 2系は、7年半以上の長年の功績や蓄積されたノウハウの多さや、安定性の高さなどから、今なお多くの方々にお使いいただいるという、現状を考慮し、EC-CUBE Ver2系の最新版であるVer2.13のサポート終了期限を延長し、バージョンアップ対応を含む公式サポートを継続していくことといたしました。
http://www.ec-cube.net/press/detail.php?press_id=212

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