TL;DR
- 日頃GDNを運用をする中で得た、基本的なノウハウを記載する。
- GDNをはじめとする運用型広告は (運用力) x (クリエイティブ力) により効果を上げる。
- ロジカルな左脳的運用力と、ユーザーへ刺さるクリエイティブを創りだす右脳的な能力を合わせて必要とするため、始めは敷居が高く感じられるかもしれないが、経験とともにどちらも向上できる。
前提
- スマートフォン(モバイル)のみへの配信を前提としている(モバイルサービスのマーケティングにGDNを利用していると仮定していただきたい)。
- 一方でおおよその内容はPCでの訴求にも使えるものであると思う。
クリエイティブサイズ
全6種類あるが、基本は2種類抑えておけばOK
- 600x500px
- 640x100px
アカウント構造
GDNは一般的なAdwordsのアカウント構造。下記の階層設定をおすすめしている。
- キャンペーン:配信ターゲット毎に設定
- 広告グループ:クリエイティブサイズ毎に設定
- 広告:クリエイティブごとに設定
ターゲティング
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例えばsmarbyのようなユーザーセグメントが明確なサービスの場合、全キャンペーンで性別・年齢・子供の有無などユーザー情報は絞っておく。その際、はじめは「不明」も含まれるように設定することをオススメする。
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筆者は下記3種類のターゲティングを用いて運用している(=3つのキャンペーンを建てる)。
- キーワード:ユーザーの検索キーワード毎にセグメンテーション
- アフィニティ(インタレスト):ユーザー関心ごとにセグメンテーション
- トピック:配信面のトピック毎にセグメンテーション
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各ターゲティングのなかでどのようにキーワードを設定するか、アフィニティを設定するかなどのプランニングがもっとも重要な仕事で、運用力と合わせてマーケターの力量が問われる。
クリエイティブ運用
- 期間・金額にもよるが、1ヶ月数十万円単位であればどのサイズも、クリエイティブの交換タイミングは4週間が目安。
KPIの目安
- CPC/CPAは訴求商材によるので一般化できない
- 一方で共通のKPIとしてCTRが挙げられる。CTRの目安として、0.10%がひとつの基準。
- 0.10%を割り込む場合はCPM出稿へ切替を検討。
Q&A
Q. 例えば200,000imp、400clickほど出ているキーワードでCVにつながらないキーワードがある。このキーワードは切って良いのか?Noの場合、どのくらいのimp, Click時点で切る判断するか?
A. この程度のimpであればまだ様子を見たほうが良い。クリックボリュームがでて、CVに繋がっていないものは個別に入札単価を下げて、再度様子を見る。
Q. 検証期間は?
A. 1週間は見る。平日休日や、時間帯での差異を検証する。
Q. 配信時間を指定するとgoogle側で配信の差配を行うのか?
A. Yes。初期設定では配信できる時間帯に、最大限配信する。日予算3万、0-1時で2万円分配信してしまった場合、google側で調整がされ、以降の時間で急激に配信が抑制される。ベストはユーザーが最もサービスにふれる時間に配信時間を絞ること。弊社では15~00時。