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ある日の我が家

娘(7歳)「うぇ〜ん!」

ワイ「ど、どうしたんや!?娘ちゃん」

娘「学校でバカにされたの!」

男子A「お前の父ちゃん、Qiitaに関西弁の変な記事ばっかり書いてやんのw」

男子B「関西型言語なんだってさw」

娘「↑こんな風にからかわれたの・・・」

ワイ「な、なぁにぃ〜〜!?」
ワイ「ちょっとQiitaにクレーム入れてくるわ

よめ太郎「なんでやねん」
よめ太郎「全てお前のせいやろ」

もうやめて欲しい

娘「パパ、ふざけた関西弁の技術記事を書くの、もうやめてくれない?」
娘「あの、会話形式のやつ」

ワイ「せやな、やめよか・・・」
ワイ「娘ちゃんが悲しむなら、もう書きまへんわ」

娘「そもそも、どうして会話形式で技術記事を書くの?」
娘「普通に書けばいいじゃん」

ワイ「いや、あれしか書けへんのや」
ワイ「文章を書くのが苦手やから」

娘「へ〜、意外」
娘「よくQiitaに会話形式の記事を書いてるくらいだから」
娘「文章を書くのが得意なのかと思ってた」

ワイ「苦手やで〜」
ワイ「小学校の時の作文とか、オカンに書いてもらってたもん」
ワイ「学校の先生が───」

先生「やめ太郎の作文、いつも面白いから」
先生「オレ、楽しみにしてるんだよな〜!!!」

ワイ「───なんて言ってて」
ワイ「なんか申し訳なかったわ」
ワイ「ワイ書いてへんねんもん」

娘「へぇ〜」
娘「じゃあ、パパにとっては」
娘「会話形式で技術記事を書く方が簡単なんだ」

ワイ「せやで」

娘「なんで?」

ワイ「う〜ん、それはな」

日本語むずかしすぎ問題

ワイ「日本語って、むずいねん」
ワイ「↓こんな感じになってしまうねん」

頭が赤い魚を食べる猫

娘「あ〜、なるほど」

  • 赤いって、頭が赤いの?魚が赤いの?
  • 頭って、猫の頭?魚の頭?

娘「↑こうなっちゃうってことね」

ワイ「そうそう」

娘「どの単語が、どの単語を修飾しているのか」
娘「そのセットが分かりにくい・・・」
娘「確かに、そんなことってあるよね」

ワイ「せやねん」
ワイ「しかも、技術記事の場合は」
ワイ「初めて見る専門用語も多かったりするから」
ワイ「余計にそういうことが起こりがちやねん」

娘「うんうん」
娘「そういう時は、どうすればいいの?」

一文を短くする

ワイ「一文ずつを短くするといいらしいんや」

頭が赤い猫がいます。
その猫は、魚を食べています。

娘「ほんとだ」
娘「1つの文の中に、修飾する語とされる語が1セットだけになったから」

  • 頭が赤いのは、猫!

娘「↑このことが明確になったね」
娘「でもさ、じゃあなんで会話形式で記事を書く必要があるの?」
娘「一文一文を短くすればいいだけなんじゃないの?」

セリフ調で書くメリット

ワイ「う〜ん」
ワイ「一文一文を短くするように気を付けるのもええんやけど」

頭が赤い猫「魚を食べるで〜!」

ワイ「↑この方が、脳死で書けて楽やねん」

娘「あ〜、確かにこの書き方だと」

  • カッコの外側は、登場人物
  • カッコの内側は、セリフや行動

娘「↑こういう風に、自動的になるもんね」
娘「1つの文が、自動的に2パートに分かれるっていうか」

ワイ「そうやねん」
ワイ「気をつけなくても、勝手にそうなってくれんねん」

娘「なるほど」
娘「会話形式で書く方が簡単っていうのも、一理ある気がしてきた」

ワイ「他にもメリットがあってな」

ストーリーを描くのにちょうどいい

  1. 〇〇な機能を作りたい!
  2. プログラミング開始
  3. しかし、とある課題が発生
  4. 悩んでいたが、便利なライブラリを発見
  5. そのライブラリを使って、課題を解決!

ワイ「↑こういったストーリーを描くのにも」
ワイ「会話形式がやりやすいねん」

娘「なるほどね」
娘「ストーリーを描くっていうか、まんまストーリー形式だもんね」

ワイ「プログラミングって、要は何かの課題を解決するためにあるやんか?」

娘「そうだね」

ワイ「その課題を解決するさまを、ストーリー形式で描くことによって」

このライブラリって、こんな時に便利なんだ!

ワイ「って感じで、メリットを伝えやすいねん」

娘「なるほどね」
娘「たとえば普通の文章で」

このライブラリには、要はこんな機能があります。
こんな機能もあります。

娘「って羅列していくより、具体的に役に立つ場面が分かりやすいかもね」

  • 「要はどんな技術なのか」だけでなく「なんの役に立つか」が分かる

娘「↑こういうメリットがあるんだね〜」

ワイ「せやね〜」
ワイ「あとは、記事の最初に───」

〇〇な機能を作りたい!

ワイ「っていう目的を書いてあげることで」
ワイ「文中に書いてあるコードの意味も分かりやすくなるんや」

娘「あ〜、最初に目的が書いてあることで───」

読者「えーと、こういう機能を作りたいって最初に言ってたから」
読者「この関数でやろうとしていることは、多分こういうことなんだろうな」

娘「↑こんな感じで、当たりをつけてコードを読むことができるんだね」

ワイ「せや」

娘「確かに、そういう効果あるかも」
娘「うん」
娘「じゃあ、もう十分わかったから、ありがt」

ワイ「まだまだ会話形式のメリットがあるで!」

理解のプロセスを追体験できる

ワイ「会話形式というか、独り言形式で書くことで」
ワイ「筆者が何かについて理解したプロセスを」
ワイ「読者にも追体験してもらうことができるんや」

ワイ「この技術って、なんのためにあるんやろ」
ワイ「う〜ん、よく分からんな」
ワイ「あれ?もしかして、こういうことか?」
ワイ「お、少しずつ分かってきたで」
ワイ「こういう時に使えるものだったんや!」

ワイ「↑こんな風に、自分が段々と理解していった時のプロセスを」
ワイ「余すことなく独り言形式で語ってあげれば」
ワイ「読者もそれを追体験することができて」
ワイ「階段を一段一段のぼるように、理解に到達できると思うんや」

娘「まぁ、一人称だと、没入感があって」
娘「追体験するにはいいかもね」

ワイ「せや」

娘「パパ、ありがとう!」
娘「よく分かっt」

ワイ「他にもメリットがあるで!」

擬人化も有効

ワイ「追体験つながりで言うと───」

サーバ君「お、ユーザーはんからログインの要求が来たで〜」

関数「お、引数が2つ入ってきたから、加算して返すで〜!」

ワイ「こんな感じで、サーバやら関数やらの気持ちも追体験して」
ワイ「スッと理解することができるんや」
ワイ「この手法を使った記事は、過去イチバズったんやで」

参考記事

娘「へぇ〜、なりきって考えられるのは良いかもね」
娘「すごくよく分かった!」
娘「じゃあ私、おやつを食べるかr」

ワイ「まだまだメリットがあるd」

娘「しつこい!」
娘「もういいっつってんだろ!」
娘「とにかく会話形式の記事は、私までバカにされるからやめろ!」
娘「二度と書くな!」

ワイ「お、おう・・・」

〜おしまい〜

新しい記事もよろしくやで

Qiitaさんのポッドキャストでも関西型言語についてお話をしましたやで

よかったら聞いてみてくださいやで。

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