1220
785

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

4歳娘「パパ、懐かしいJavaScript書いてるね!」

Last updated at Posted at 2020-04-19

リモートワーク中ワイ

ワイ「お、社長からメールや!」
ワイ「また何か仕事をさせる気やな・・・!」

よめ太郎「(そらせやろ)」

ワイ「どれどれ・・・」

["たかし", 37, 173, 75]
↑この配列を元にオブジェクトを作ってくれ。

配列の中の4つの値は、それぞれ名前・年齢・身長・体重やで。

ワイ「ふーん」
ワイ「何やこの意味わからん仕事」
ワイ「まあええか、やってみよ」

やってみる

ワイ「まず、元の配列は・・・」

JavaScript
const array = ["たかし", 37, 173, 75];

ワイ「↑こうやな」
ワイ「ほんで、この配列の中の4つの値は」
ワイ「それぞれ名前・年齢・身長・体重を表しとるんやったな」
ワイ「ほな、分かりやすいように名前をつけたろか」

JavaScript
const array = ["たかし", 37, 173, 75];

const name = array[0];
const age = array[1];
const height = array[2];
const weight = array[3];

ワイ「↑こうやな」

娘(4歳)「パパ、懐かしいJavaScript書いてるね!

ワイ「・・・と言いますと?」

分割代入

娘「いまどきは、分割代入を使って↓こう書けばいいんじゃない?」

JavaScript
const array = ["たかし", 37, 173, 75];

const [name, age, height, weight] = array;

ワイ「ファッ!?
ワイ「これでname, age, height, weightっていう4つの変数を定義できるんか」

娘「そうだよ」
娘「ちなみに、nameageだけ使いたい場合は」

JavaScript
const [name, age] = array;

娘「↑こうも書けるよ」

ワイ「おお、後ろのほうの値は使わんこともできるんか」

娘「うん」
娘「逆に、後ろのほうの値だけを使うこともできるよ」

JavaScript
const [, , height, weight] = array;

娘「↑こうだね」

ワイ「おお」
ワイ「ありがとう、娘ちゃん・・・」

そこからオブジェクトを作る

ワイ「ほんで、オブジェクトを作らなあかんのやったな」
ワイ「ほな・・・」

JavaScript
const takashi = {
  name: name,
  age: age,
  height: height,
  weight: weight
};

ワイ「↑これでええか」

娘「もうちょっと楽に書けるよ」

JavaScript
const takashi = {
  name,
  age,
  height,
  weight
};

娘「↑これでいいんだよ」

ワイ「おお」
ワイ「変数名キー名と同じ場合は」
ワイ「そう書くだけでええんやね」

社長から次の指示

追加でお願いや。

["ひろゆき", 48, 175, 65]
↑この配列もオブジェクトにしてほしいんや。

ワイ「また似たような仕事やな」
ワイ「これはさっきの処理の使い回しでイケるな」
ワイ「ほな、さっきの処理を関数にして、使い回せるようにしておこか」
ワイ「配列を受け取って、オブジェクトを返す関数やから・・・」

JavaScript
const makePerson = (array) => {
  const [name, age, height, weight] = array;

  return {
    name,
    age,
    height,
    weight
  };
}

ワイ「↑こうやな!」
ワイ「人間っぽいオブジェクトを作るから、関数名はmakePersonや!」
ワイ「このmakePersonにさっきの配列を渡してやればええわけやから・・・」

JavaScript
const hiroyuki = makePerson(["ひろゆき", 48, 175, 65]);

ワイ「↑こうや!」

娘「さっそく分割代入を使ってるんだね」
娘「さすがパパ!」

ワイ「ゲヘヘ」

娘「でもね、分割代入は引数を受け取るときにも使えるから」

JavaScript
const makePerson = ([name, age, height, weight]) => {
  return {
    name,
    age,
    height,
    weight
  };
}

娘「↑こうでいいんだよ」

ワイ「おお、楽チンやな」
ワイ「ん?社長からまたメールや」

またまた追加指示

さっき作った人間オブジェクトを元に
「こんにちは!私はたかし!37歳だよ!」っていうテキストを生成する、
挨拶関数を作ってくれや。

ワイ「挨拶関数か。楽勝やな!」
ワイ「人間オブジェクトを受け取って、文字列を返す関数やから・・・」

JavaScript
const makeGreetingText = (person) => {
  const name = person.name;
  const age = person.age;
  return "こんにちは!私は" + name + "" + age + "歳だよ!";
};

ワイ「↑こうやな!」

娘「パパ、オブジェクトからも分割代入できるよ」

ワイ「と言いますと?」

娘「つまり・・・」

JavaScript
const makeGreetingText = ({name, age}) => {
  return "こんにちは!私は" + name + "" + age + "歳だよ!";
};

娘「↑これでいいってこと」

ワイ「Oh...素敵やん」
ワイ「ってことは例えば・・・」

JavaScript
const {name, age} = person;

ワイ「↑こういう書き方もできるんやね」

娘「そうそう」

ワイ「でも、person.nameperson.ageを」
ワイ「userNameとかuserAgeみたいな、ちょっと違う名前の変数に入れたい場合は・・・」

JavaScript
const userName = person.name;
const userAge = person.age;

ワイ「↑こう書くしかないんかな・・・?」

娘「ええとね」
娘「その場合は・・・」

JavaScript
const {name: userName, age: userAge} = person;

娘「こう書けばいいんだよ」

ワイ「おお、オブジェクトのプロパティ名と異なる名前の変数にもできるんや」

娘「うん」
娘「あとね・・・」
娘「文字列と変数を連結させてる部分も・・・」

テンプレート文字列

娘「↓こっちの方がいいかも」

JavaScript
return `こんにちは!私は${name}${age}歳だよ!`;

娘「テンプレート文字列ってやつだね」

ワイ「ほええ、文字列の中で変数の中身を展開してくれるんやね」
ワイ「なんや、PHPみたいやな」

またまたまた追加指示

ワイ「また社長からメールが来たで」

たかしには双子の弟がおるんや。
名前はいちろうや。
いちろうもオブジェクトにしてあげてや。

名前以外は、たかし全く同じや。

ワイ「たかしの弟がいちろうって、どないなっとんねん」
ワイ「たかし、無かったことにされとるやないか」
ワイ「まあええわ」
ワイ「たかしをコピーして作ればええやろ」
ワイ「配列をコピーするには、↓こうやな!」

JavaScript
const array = ["たかし", 37, 173, 75];
const copiedArray = [].concat(array);

ワイ「配列が持っとるconcatメソッドを使って」
ワイ「空配列に、コピー元の配列を連結してやると」
ワイ「配列をコピーできるんや」

娘「それでもいいけど・・・」

スプレッド構文

娘「↓こうも書けるよ」

JavaScript
const array = ["たかし", 37, 173, 75];
const copiedArray = [...array];

娘「...arrayスプレッド構文ってやつだね」
娘「配列を展開してくれるやつ」

ワイ「配列を展開・・・?」
ワイ「展開とは・・・?」

娘「ええと」

JavaScript
["たかし", 37, 173, 75]

娘「↑この配列を」

JavaScript
...["たかし", 37, 173, 75]

娘「↑こうスプレッド構文展開すると」

JavaScript
"たかし", 37, 173, 75

娘「↑こうしてくれる感じだね」
娘「両端にある[]を取ってくれる感じ」
娘「だから、展開

ワイ「なるほど、たしかに展開って感じやな」
ワイ「つまり」

JavaScript
const copiedArray = [...array];

ワイ「↑これはどうなるんや?」
ワイ「arrayには["たかし", 37, 173, 75]が入っとるわけやから」

JavaScript
const copiedArray = [...["たかし", 37, 173, 75]];

ワイ「↑こういうことやな?」
ワイ「ほんで、...が付いとるから」
ワイ「["たかし", 37, 173, 75]展開されて」
ワイ「"たかし", 37, 173, 75になって」

JavaScript
const copiedArray = ["たかし", 37, 173, 75];

ワイ「↑こういう意味になるってことか」
ワイ「だから配列がコピーされるんやな」

娘「そうそう」
娘「でも、一段階だけのシャローコピー(浅いコピー)だから注意してね?」
娘「配列の中に、更に配列が入ってたり、オブジェクトが入っている場合は」
娘「完全に複製されるわけではないから」

ワイ「せやったな」

娘「スプレッド構文は、複数の配列を連結させるときにも使えるよ」

JavaScript
const a = [1, 2, 3];
const b = [4, 5, 6];
const c = [7, 8, 9];

const abc = [...a, ...b, ...c];

娘「↑こうすると」

JavaScript
[1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]

娘「↑こんな配列ができあがるの」

ワイ「おお、concatメソッドより直感的やな!」
ワイ「書きやすいし、読みやすい気がするわ!」

双子の弟「いちろう」を作る

ワイ「これで双子の弟**『いちろう』**を作ることができるな」

JavaScript
const array = ["たかし", 37, 173, 75];
const copiedArray = [...array];
copiedArray[0] = "いちろう";

ワイ「↑こんな感じで、名前だけ"いちろう"に変えてやって・・・」

JavaScript
const ichiro = makePerson(copiedArray);

ワイ「makePerson関数でオブジェクトにしてやればええんや」

娘「それでもいいけど、さっきtakashiっていうオブジェクトを作ったんだから」
娘「takashiをコピーしてnameだけ変えてもいいんじゃない?」

ワイ「そうか」

JavaScript
const ichiro = takashi;
ichiro.name = "いちろう";

ワイ「↑こうやな!」

娘「いや、それだとtakashiichiro同じオブジェクトを指していることになっちゃうから」
娘「takashiname"いちろう"になっちゃうよ」
娘「ていうか同一人物になっちゃうじゃん」

ワイ「まあ、双子なんやし、同一人物みたいなもんやろ・・・」

娘「いやいや全然違うでしょ
娘「タッチファンに◯されるよ?」

ワイ「なるほど、想像してみたら確かにマズイわ」
ワイ「ほな、ちゃんとオブジェクトを複製せなあかんのやな」

JavaScript
const ichiro = Object.assign({}, takashi);
ichiro.name = "いちろう";

ワイ「↑こうやな!」
ワイ「Object.assignメソッドで」
ワイ「空オブジェクトtakashiをマージしてやることで」
ワイ「takashiの複製を作ってやんねん」

娘「そんなときも、さっきの配列の時みたいに」
娘「スプレッド構文が使えるよ!」

JavaScript
const ichiro = {...takashi};
ichiro.name = "いちろう";

娘「↑こうだね」
娘「さらに・・・」

JavaScript
const ichiro = {
  ...takashi,
  name: "いちろう"
};

娘「↑こうも書けるよ!」

ワイ「ええ、何やその書き方」
ワイ「えらいスッキリ書けるんやな」
ワイ「ええと、スプレッド構文は両端のカッコを外してくれるイメージやったな・・・」

JavaScript
const ichiro = {
  ...takashi,
  name: "いちろう"
};

ワイ「↑このtakashiには・・・」
ワイ「{name: "たかし", age: 37, height: 173, weight: 75}が入ってるから・・・」

JavaScript
const ichiro = {
  ...{
    name: "たかし",
    age: 37,
    height: 173,
    weight: 75
  },
  name: "いちろう"
};

ワイ「↑こんなイメージか」
ワイ「ほんで、スプレッド構文が両端のカッコを外して展開してくれるから・・・」

JavaScript
const ichiro = {
  name: "たかし",
  age: 37,
  height: 173,
  weight: 75,
  name: "いちろう"
};

ワイ「こんなイメージやな」
ワイ「あれ、nameが2つになってしもうたで」

娘「その場合は、より後ろにあるname上書きされるよ」

ワイ「ほな結局・・・」

JavaScript
const ichiro = {
  ...takashi,
  name: "いちろう"
};

ワイ「↑この書き方をすると」

JavaScript
const ichiro = {
  name: "いちろう",
  age: 37,
  height: 173,
  weight: 75
};

ワイ「↑こういう感じになるわけか」
ワイ「オブジェクトをコピーしつつ、nameだけ上書き、みたいな」
ワイ「便利な時代になったもんやなぁ・・・」

娘「これもシャローコピーだから気をつけてね」

次は何をする

ワイ「ほんで結局、このtakashiichiroを使って」
ワイ「何をすればええんやろ」
ワイ「メールで社長に聞いてみよか」

ワイ「takashiichiro作りましたで」
ワイ「次は何をするんか教えてや」

ワイ「これでよし、と」
ワイ「おっ」
ワイ「さっそくお返事が来たで」

社長「いや何をするとかではないねん」
社長「ただちょっと・・・」
社長「・・・作ってみてほしかったんや」

ワイ「・・・」
ワイ「何やそれ!」
ワイ「酒飲む時間がなくなってもうたやんけ!」

よめ太郎「レガシー記法を脱却できたし」
よめ太郎「酒量も減るし、よかったやん」

〜おしまい〜

この記事もよろしくやで!

4歳娘「パパ、constしか使わないで?」

参考文献

1220
785
11

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1220
785

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?