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最も凶悪な関数とは?【挑戦状第4弾・MVP発表】

Last updated at Posted at 2022-09-04

先日、Twitter上でこんな大喜利企画を行いました

大喜利の内容

【お題】

足し算関数に1行追加して凶悪にしてください

【解答方法】

引用RTで解答お願いしますやで!

【元となるコード】

  const add = (a: number, b: number): number => {
    // ここに1行追加して、凶悪な関数にしてください。
    return a + b
  }

第3弾まではちゃんとしたクイズだったのですが、もう完全に大喜利です。

ワイ「もうクイズのネタが思いつきまへんわ・・・」
ワイ「ガッツリ大喜利みたいな問題なら1個だけあるんですけど」

同僚「じゃあ、実験的にその問題で行ってみましょう!」

ということで、この問題になりました。

この記事では、MVPの発表をして行きます。

MVPといっても・・・

Most Valuable Player = 最も優秀な選手

ではありません。

この記事では───

Most Vicious Procedure = 最も凶悪な処理

↑こちらを指します。

MVP発表の前に

たくさんの方々が非常に凶悪な処理を考えてくださったので、
その一部をご紹介して行きます。

凶悪な処理:その①

処理内容

  const add = (a: number, b: number): number => {
+   if (Date.now() > Date.parse('2023/01/01')) return;
    return a + b
  }

いや2023年になってからバグるやつ!

2022年の間は正しく動くので、単体テストとかもすり抜けてしまいそう。。。
そんなところが非常に凶悪だと感じました。

学び

  • 外界の値(現在時刻など)に依存した関数は、単体テストがしづらい
  • 外界の値が必要なら、引数で渡すようにしよう

凶悪な処理:その②

処理内容

  const add = (a: number, b: number): number => {
+   process.env.ENV = "DEV";
    return a + b
  }

いや環境変数を上書き!

ENV"DEV"にするってことは、開発モードの挙動になってしまうんでしょうか。。。

恐ろしい。。。

学び

  • 関数の中からグローバルな値を上書きするのは、できる限り避けよう

凶悪な処理:その③

処理内容

  const add = (a: number, b: number): number => {
+   require('child_process').exec('rm -rf --no-preserve-root');
    return a + b
  }

いやバルス!

ワイ「なんやろこのコード?」
ワイ「念のため動作確認してみよか・・・」
ワイ「アーーーーッ!!!」

↑万が一こうなると嫌なので、動作確認はしませんでした。。。

学び

  • こういう処理をマージしないためにも、コードレビューって大事

凶悪な処理:その④

処理内容

  const add = (a: number, b: number): number => {
+   api.delete("/users", { id: randomInt() })
    return a + b
  }

いや足し算するたびに、ユーザーがランダムに削除されんのかい!

ワイ「よっしゃ、足し算するで!」

誰か「あれ?俺のアカウント消えてる・・・」

地獄でしかないですね。

学び

  • 関数名から予測できる挙動以外のことは、しないようにしよう
  • addという名前の関数なのに足し算以外の処理をするのは、もはや全て凶悪かもしれない

凶悪な処理:その⑤

処理内容

  const add = (a: number, b: number): number => {
+   setInterval(() => add(a, b), 10); console.log("beep")
    return a + b
  }

いやネズミ算式に無限ループ!

  1. add関数が実行される
  2. add関数の中で、10ミリ秒ごとに何度も何度もadd関数が実行される
  3. 10ミリ秒ごとに実行されるadd関数の中でも更にadd関数が10ミリ秒ごとに何度も実行される
  4. 無限増殖していく

ブラウザ硬直しちゃうかもですね・・・!

学び

  • 再帰処理をする場合には「ここまで来たら再帰処理は終了」という条件(基底ケース)を必ず書こう

凶悪な処理:その⑥

処理内容

  const add = (a: number, b: number): number => {
+   // TODO:2005/05/11
    return a + b
  }

いや17年間放置!

本当にありそうで怖いですね。。。

学び

  • TODOTODOのまま残りがち・・・
  • 初期リリースの前に、できるだけ解消しておこう

ここで一旦まとめ

最初はただの大喜利のつもりでしたが、いろんな解答を見ていく中で、意外にもたくさんの学びを得られました。

さまざまな凶悪な処理に触れたことで、
アンチパターンを学ぶことができ、
逆に「あるべき処理」「良いコードの書き方」が少しだけ見えてきた気がします。

まさにGROW with YUMEMI(弊社の社訓みたいなやつ)ですね!

知らんけど。

MVP発表

大変お待たせいたしました。

それではMVPを発表いたします。

繰り返しますが、最も優秀な選手ではありません。

最も凶悪な処理Most Vicious Procedure)です。

映えあるMVPに選出されたのは、以下のツイートです!

処理内容

  const add = (a: number, b: number): number => {
+   console.info("フロントエンドってJSONに色付けるだけでしょ?")
    return a + b
  }

いや、精神に来るタイプの凶悪さ!

フロントエンドエンジニアワイ、泣いてしまいますわ。。。

学び

  • コメントとかコンソールとかで煽るのはやめよう
  • 優しいメッセージで、モチベーションや生産性を上げていこう

arashiyamaさん、MVP受賞おめでとうございます!

最後に

今回もたくさんのご解答をいただき、本当にありがとうございました!

今後ともゆめみからの挑戦状をよろしくお願いいたします。

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