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6歳娘「パパ、Vue3のComposition APIってどう使うの?」

Last updated at Posted at 2022-07-03

今回使った技術

  • Vue3
  • Nuxt3(ベータ版)
  • TypeScript

ある日の我が家

娘「ねぇ、パパ!」
娘「Vue3の、Composition APIの使い方を教えて!」

ワイ「おお、ええで〜」
ワイ「ほな、試しにこんな感じのページを作っていくで!」

スクリーンショット 2022-07-03 11.01.27.png

娘「わー、数をカウントできるページなんだ!」
娘「便利そう〜!」
娘「しかも、2倍の数も確認できるんだね!」

ワイ「げへへ、照れるでぇ」
ワイ「ほな、さっそく作っていくで〜」

カウンターを作っていく

ワイ「まずは、カウンターの数値が今いくつなのか」
ワイ「その状態管理をせなあかんから」

/pages/index.vue
<script lang="ts">
export default defineComponent({
+ data() {
+   return {
+     count: 0
+   };
+ },
})
</script>

ワイ「↑こうや!」

娘「なるほど〜」
娘「状態管理したい値は、data()っていう関数の戻り値として書くんだね!」

ワイ「せやで〜」
ワイ「そして、2倍のカウントを表示するためには・・・」

/pages/index.vue
<script lang="ts">
export default defineComponent({
  data() {
    return {
      count: 0
    };
  },
+ computed: {
+   double() {
+     return this.count * 2
+   }
+ },
})
</script>

ワイ「↑こうや!」

娘「countと連動した値を表示したい場合には」
娘「computedの中に関数を書けばいいんだね!」

ワイ「そうや!」

娘「パパ、HTML部分は書かなくていいの?」

ワイ「おお、せやったな!」

/pages/index.vue
<template>
  <h1>カウントするページ</h1>
  <p>カウント:{{ count }}</p>
  <p>カウント(2倍):{{ double }}</p>
  <button @click="decrement">減らす</button>
  <button @click="increment">増やす</button>
</template>

ワイ「↑こんな感じや!」
ワイ「ここで1回、画面を見てみよか」

スクリーンショット 2022-07-03 11.07.04.png

ワイ「おお、できとるできとる」

娘「でも、なんかエラーが出てるよ?」

スクリーンショット 2022-07-03 11.11.09.png

ワイ「おお、まだdecrementincrementの関数を書いてないからやな」
ワイ「ほな、その2つの関数を書いていくで!」

/pages/index.vue
<script lang="ts">
export default defineComponent({
  data() {
    return {
      count: 0
    };
  },
  computed: {
    double() {
      return this.count * 2
    }
  },
+ methods: {
+   increment() {
+     this.count++
+   },
+   decrement() {
+     this.count--
+   },
+ },
})
</script>

ワイ「↑こうやな!」

娘「へぇ、関数はmethodsの中に書くんだね!」

ワイ「せやで〜」
ワイ「これで完成や!」
ワイ「動かしてみるで〜」
ワイ「ボタンをポチ、ポチと」

スクリーンショット 2022-07-03 11.01.27.png

娘「本当だ、ちゃんと数をカウントできてる〜!」
娘「これで、数を数えられないパパでも安心だね!」

ワイ「いやそこまでアホちゃうわ」

しかし娘ちゃん、思ってたのと違う

娘「・・・あれ?」
娘「でもこれ、Vue3の書き方っていうか」
娘「Vue2の書き方にそっくりじゃない?」

ワイ「せやで」
ワイ「Vue2の時からあるOptions APIの書き方やで」

娘「私が教えて欲しかったのは、Composition APIの方だよ」

ワイ「・・・せやったな」
ワイ「でも大丈夫やで」
ワイ「Options APIからComposition APIに」
ワイ「シームレスに書き換えていくこともできるからな」

娘「そうなんだ」

Composition APIに書き換えていく

ワイ「まず、状態管理したい値が書いてあるdata()の部分は」

/pages/index.vue
<script setup lang="ts">
+ const count = ref(0)
</script>

<script lang="ts">
export default defineComponent({
- data() {
-   return {
-     count: 0
-   };
- },
  computed: {
    double() {
      return this.count * 2
    }
  },
  methods: {
    increment() {
      this.count++
    },
    decrement() {
      this.count--
    },
  },
})
</script>

ワイ「↑こうしてやるんや」

娘「へぇ〜」

/pages/index.vue
<script setup lang="ts">
</script>

娘「↑この中に」

/pages/index.vue
<script setup lang="ts">
+ const count = ref(0)
</script>

娘「↑こう書いてあげるんだ1

ワイ「せやで」
ワイ「ほな、動作確認してみるで」

娘「え?」
娘「こんな中途半端な状態で動くの?」

ワイ「ああ、せやで」

スクリーンショット 2022-07-03 11.01.27.png

ワイ「↑ほらな」

娘「ほんとだ、ちゃんと動いてる」
娘「へ〜」
娘「Options APIとComposition APIって、併用できるんだ」
娘「それなら、少しずつ移行できて良さそうだね!」

ワイ「せやで」
ワイ「ただ・・・」

/pages/index.vue
<script setup lang="ts">
  const count = ref(0)
</script>

ワイ「↑この<script setup lang="ts">の中に書いたコードが」
ワイ「data()とかcomputedとかmethodsよりも先に実行されるから」
ワイ「移していく順番は考えないとアカンみたいや」

娘「なるほどね」

computedを移行する

ワイ「次は、computedの中身を、setupの方に移していくで」

/pages/index.vue
<script setup lang="ts">
  const count = ref(0)
+ const double = computed(() => count.value * 2)
</script>

<script lang="ts">
export default defineComponent({
- computed: {
-   double() {
-     return this.count * 2
-   }
- },
  methods: {
    increment() {
      this.count++
    },
    decrement() {
      this.count--
    },
  },
})
</script>

ワイ「↑こうやな!」

娘「へぇ〜」

/pages/index.vue
<script setup lang="ts">
  const count = ref(0)
+ const double = computed(() => count.value * 2)
</script>

娘「computedっていう関数に、関数を渡してあげる感じなんだね」

ワイ「せやで〜」

methodsを移行する

ワイ「ほな、methodsの中身も」
ワイ「setupの方に移していくで〜」

/pages/index.vue
<script setup lang="ts">
  const count = ref(0)
  const double = computed(() => count.value * 2)
+ const increment = () => count.value++
+ const decrement = () => count.value--
</script>

<script lang="ts">
export default defineComponent({
- methods: {
-   increment() {
-     this.count++
-   },
-   decrement() {
-     this.count--
-   },
- },
})
</script>

ワイ「↑こうや!」

娘「へぇ〜」
娘「methodsの中にあった関数は、単純に関数を書けばいいんだね!」

ワイ「せや」
ワイ「これで、下の方の<script>タグは要らんくなるから」

/pages/index.vue
<script setup lang="ts">
  const count = ref(0)
  const double = computed(() => count.value * 2)
  const increment = () => count.value++
  const decrement = () => count.value--
</script>

- <script lang="ts">
- export default defineComponent({
- })
- </script>

ワイ「↑こうやな」
ワイ「ほな、動作確認してみるで」

スクリーンショット 2022-07-03 11.01.27.png

ワイ「よっしゃ、ちゃんと動いとるわ」

娘「わーい!」

なぜComposition APIなのか

ワイ「でも、なんでComposition APIなんてものが登場したんやろなぁ」
ワイ「Options APIの方が・・・」

  • 状態管理したい値はdata()に書く
  • 状態と連動して表示したい値はcomputedに書く
  • 関数はmethodsに書く

ワイ「↑こんな感じで、メッチャ分かりやすいと思うけどなぁ」

娘「それも分かるけど、私はComposition APIの方が好きだよ」
娘「状態管理する値はここ、とか」
娘「関数はここ、とか」
娘「そういう分け方じゃなく」
娘「カウンター関連の処理はここ、っていう感じで」
娘「コードをまとめることができるじゃん?」

ワイ「ああ〜、確かに」
ワイ「状態かどうか、関数かどうか、じゃなくて」
ワイ「カウンター関連の処理かどうか・・・にフォーカスを当てて」
ワイ「コードをまとめられるなぁ」

娘「うん」
娘「関心事の単位でコードをまとめれるから、私は好き」

ワイ「Options APIで書いた場合だと」
ワイ「カウンター関連の処理を修正したい場合なんかに」
ワイ「data()の中を直して、computedの中を直して、methodsの中も・・・って感じで」
ワイ「修正箇所がバラバラで、ちょっと探しにくかったもんな」

娘「そうそう」
娘「それに、このカウンター関連のロジックを」
娘「別のページでも使いたくなったときに、すごくやりやすいらしいよ」

ワイ「へぇ〜」

娘「ちょっとやって見せるね」

カウンター関連の処理を、別ファイルに切り出す

娘「さっき<script setup lang="ts">の中に書いた内容を」

/composables/count.ts
export const useCounter = () => {
  const count = ref(0)
  const double = computed(() => count.value * 2)
  const increment = () => count.value++
  const decrement = () => count.value--

  return {
    count,
    double,
    increment,
    decrement,
  }
}

娘「↑こう、別ファイルに切り出すの」

ワイ「ほうほう」

娘「そして、ページの方から・・・」

/pages/index.vue
<script setup lang="ts">
import { useCounter } from '~~/composables/count'

const { count, double, increment, decrement } =  useCounter()
</script>

娘「↑こう呼び出して使ってあげるの」

ワイ「ほうほう」

娘「こうしてあげることで、同じロジックを」
娘「色んなページで使い回すこともできるよ!」

ワイ「おぉ〜、ホンマやね」
ワイ「Options APIの場合だと、その辺ちょっとやりづらかったもんなぁ」
ワイ「Mixinとか、あるにはあったけど」

娘「そうだね」
娘「つまり・・・」

  • ページやコンポーネントの中から、状態関連のロジックを抽出できる
  • いろんな場所で再利用できる

娘「↑こういうことが、Composition APIのおかげでやりやすくなったよね!」

ワイ「確かに・・・!」

まとめ

  • Options APIの場合
    • 「状態かどうか」「関数かどうか」でコードの場所が決まる
  • Composition APIの場合
    • 関心事の単位でコードをまとめられる
    • 状態関連のロジックを抽出して、再利用できる
  • Vue3でもOptions APIは使える
  • Options APIとComposition APIは、1ファイルの中でも併用可能
  • Options APIからComposition APIへ、動作確認しながら段階的に移行することも可能

ワイ「↑こういうことやな!」

娘「そうだね!」

〜おしまい〜

参考文献

こちらの記事もよろしくやで!

  1. ref()じゃなくてreactive()ってやつもあります。

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