「世界一流のエンジニアの思考法」を読んで大事だと思ったことを備忘録として整理した記事です。
私の解釈で記載していますので、ご注意ください。
「世界一流のエンジニアの思考法」とは
著者の牛尾剛さんがマイクロソフトで働いた経験から得た、一流エンジニアの思考法や、アメリカと日本の働き方の違いを学ぶことができます。
IT エンジニア本大賞 2024 のビジネス書部門にノミネートされています。
個人的に大事だと思ったこと
書籍の中で個人的に大事だと思ったことと、それに対する自分の考えを記載します。
理解とは人に説明できて、応用して使えることである
人に説明するには、なぜ説明対象が必要なのかという背景まで理解しておく必要があると思いました。
理解は時間がかかるものと認める
私は書籍などで新しいことを勉強する時に、理解が曖昧な状態でもページを進めることを優先してしまいます。その結果、使える知識として身についていないことがよくあるので、ひとつずつ着実に理解していきたいと思いました。
コードを書く前に小さなドキュメントを書く
コーディング以外のタスクでも、始める前にドキュメントとして書き出すことで頭が整理されると思いました。
自分のルールを他人に強要してしまう「鏡の法則」
私は少し無理をしがちなのですが、他のメンバも私と同じくらい働くのが当然と考えてしまいます。チーム全体の健康を保つためにも、もっとルーズになるべきなのでしょう。
調べずに即実行できることを増やす
技術を徹底的に理解してすぐ取り出せるものを増やすことが生産性向上につながるというものです。
わかりやすいアウトプットを優先してしまいがちですが、日々の積み重ねも大切にしたいです。
タスクを中断する時はすぐ戻れるように記録をつけておく
前日に実施していたタスクの続きを実施する場合でも、何をしていたか思い出すのに時間がかかります。
記録をつけておくことは、思い出す時間の短縮と頭の整理に役立つと思いました。
今実施しているタスクに集中するためにタスクの残骸は消す
終わったタスクに関連するブラウザのタブを閉じることが、例に挙げられています。
私はブラウザのタブだけでなくエクセルなどのファイルも全て閉じるようにしています。
常に他人に共有する前提でメモを取る
何か聞かれた時にメモを共有するだけでいいので、工数を削減できます。
また、自分で見返した時や頭の整理に役立ちます。
リモートワークではクイックコール(予定していない通話)を活用する
チャットより通話の方が、情報量が多くリアルタイムでフィードバックを得ることができます。
私は自分で抱え込んでしまうタイプなのですが、躊躇せずにチームメンバの力を借りることがチーム全体の作業効率向上につながるのでしょう。
意見が対立しても相手の意見を尊重する
自分の意見を述べる前に「私の意見では」と一言添えることを癖にしたいです。
仕事は楽しむもの
マイクロソフトでの 1on1 では、上司から仕事を楽しめているかを確認されるそうです。
日本とは根本的に考え方が違うのでしょう。
新人をできる大人として扱う
新人だとしても他のメンバと同じ同僚として扱うことで、周囲の助けを借りつつ仕事をこなせるとのことでした。
私は過保護なタイプなのですが、それが逆に成長を妨げている可能性があるのではと反省しました。
安全圏の外に出てチャレンジする
自分の能力を上回る領域(安全圏の外)に出て何度も失敗することで大きく成長できます。
今の自分にできる範囲で行動しがちな私には耳が痛い話でした。
休息は何もしないのではなく違うことをやる
違うことをやることでリフレッシュになり、別に視点を持つきっかけにもなります。
毎日 30 分の運動を最優先事項とする
著者の牛尾さんは毎日 30 分の運動を続けることで、気力のなさが解消されたそうです。
ウォーキングなど低負荷でもよいので、毎日継続することが大事だと思いました。
自分の人生は自分で決める
我慢していることがあれば、上司や会社のせいにするのではなく環境を変えるなど自分で行動するべきです。
自分の人生は自分の行動次第です。
余談
2024 年 4 月に実施された「Qiita Conference 2024」で牛尾剛さんの基調講演があり、YouTube でアーカイブを見ることができます。
この本にはない内容も聞けるのでおすすめです。