ごきげんよう、皆様。
こちらは『科学的根拠に基づく最高の勉強法』(著:安川 康介 様)についてまとめた記事でございますわ。
勉強に励みたい全ての方にとって、最新の論文を基にした学習効果の高い勉強法が学べる内容となっております。
目次でございますの
表紙情報
- 書籍タイトル:科学的根拠に基づく最高の勉強法
- 著者名:安川 康介 様
- 出版日:2024/2/5
- 対象読者:勉強を頑張ろうとしている全ての方
- 目的:最新の論文に基づいた、学習効果の高い勉強法を学べますことよ
- URL:Amazonリンク
全体構成
こちらの書物は4つの章に分かれておりますの。
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Chapter 1:科学的に効果が高くない勉強法
- 再読、ノートに書き写す・まとめる、ハイライトや下線を引く
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Chapter 2:科学的に効果が高い勉強法
- アクティブリコール、分散学習、インタリービング など
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Chapter 3:覚えにくいものを覚える古代からの記憶
- イメージ変換法、ストーリー法、場所法
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Chapter 4:勉強にまつわる心・体・環境の整え方
- 内発・外発的動機づけ、学習環境、睡眠、運動、BDNF など
要点まとめ
第1章: 科学的に効果が高くない勉強法
テーマ:学習に関する論文を根拠として、効率が悪うございます学習法をまとめていらっしゃいますの。
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再読
- 同じ文章を何度も読み返しても、テスト結果に有意差が見られない研究があるそうですわ。
- 馴染みのある文章ほど、「理解している気になってしまう」ことが厄介ですわね。
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ノートに書き直す・まとめる
- 教科書をそのまま書き写しても、実は自己満足になりがちでございますわ。
- どうせまとめるなら、白紙から思い出してみて、怪しかった箇所を読み直すと効果的ですこと。
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ハイライトや下線
- 重要ポイントをマーカーで塗ると勉強した気になってしまいがちですわ。
- 多くの参考書では重要なところは太字などで既に示されており、再度の強調が無駄になりやすいようですの。
考察・感想
この章を拝見いたしますと、「勉強した気」に陥る勉強法ばかりであると感じますの。わたくしも高校時代は、このような方法ばかり駆使しておりましたので伸び悩んだのでございましょうね。(基本赤点ですわ)
第2章: 科学的に効果が高い学習法
テーマ:効率が高いアウトプット中心の勉強法について論文を根拠にまとめておりますの。
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アクティブリコール
- 脳を積極的に働かせて、思い出そうとすることで記憶が定着しやすいですわ。
- フラッシュカードやテスト形式、誰かに教える、などが具体例ですわ。
- ヒントを見ずに思い出すこと が最重要でございますの。
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白紙勉強法
- 一通り内容を確認後、何も見ずに白紙に書き出す勉強法ですわ。
- 書き殴った後でフィードバックすることが大切ですわね。
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プロダクション効果・プロテジェ効果
- 声に出したり書き出したりすることで記憶力が向上いたしますの。
- 他の人に教える行為も学習者自身の理解を深めるそうですわ。
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分散学習(感覚反復)
- 一度に大量に覚えるより、間隔をあけたほうが記憶が保持されやすいらしいですわ。
- 「エビングハウスの忘却曲線」などの文脈に関連しておりますの。
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連続的再学習
- まずは短期間にアクティブリコールを繰り返し、それから数日後にもう一度復習すると、効率が良いそうですの。
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精緻的質問・自己説明
- 「なぜ」「どうして」と自問自答しながら学習する方法
- メタ認知が高まり、理解度を把握しやすいですわ。
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インタリービング
- 似ているが異なるジャンルの学習を交互に行う勉強法ですわ。
- ブロック学習よりも成績改善の効果が見込まれた研究を紹介されておりますの。
考察・感想
アウトプットが大切ということを改めて痛感いたしましたわ。思い出す過程で「理解できていない部分」を知ることが、学習効率アップに繋がるようですわね。
第3章: 覚えにくいものを覚える古代からの記憶
テーマ:一風変わった記憶術をまとめていらっしゃる章ですの。
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イメージ変換法
- 覚えたい内容を視覚や物語に関連付けることで記憶しやすくする勉強法ですわ。
- 年号や人名なども、奇想天外なイメージに置き換えることで覚えやすくなりますの。
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ストーリー法
- 覚えたい項目を物語仕立てに組み合わせて覚えますの。
- 干支など、単調なものでもストーリーにすると記憶しやすいようですわ。
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場所法(記憶の宮殿)
- 身近な場所にイメージを配置して想起する方法。
- 記憶力選手権の方々も多用なさっているそうですわね。
考察・感想
イメージ変換や場所法は、一度コツを掴むまでが難しくて、使いこなすにはそれなりの訓練が必要かもしれませんわ。
第4章: 勉強にまつわる心・体・環境の整え方
テーマ:より良い学習成果を出すための心構えや環境づくりに焦点を当てていますわ。
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関連づけ・自己効力感
- 学習内容を自分事として捉えられますと、効率がぐっと上がりますの。
- 小さな成功体験や、周囲からの「あなたならできる」という言葉が自己効力感を高めますわ。
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内発的・外発的動機づけ
- 自律性・有能感・関係性が高まると、勉強への没入度が上がる、といわれておりますの。
- RPGのように進められますと、継続も苦にならないそうですわ。
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インプットの場所・隙間時間
- 記憶は文脈に依存いたしますので、複数の場所で学習すると思い出しやすいですの。
- スマートフォン等の誘惑は遠ざけて、アクティブリコールしやすい環境を作りましょうね。
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運動の重要性
- 有酸素運動は、海馬を大きくなさる可能性があるとの研究がございますわ。
- BDNFも分泌され、学習効率アップにも寄与するといわれていますの。
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ファインマンテクニック、コーネル式ノート
- 「教える前提」で勉強するアクティブリコール法ですわ。
- コーネル式ノートは、左にキーワード・右に説明を分けて書くことで復習しやすい設計ですの。
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睡眠とカフェイン・アルコール
- 良質な睡眠が記憶の定着に大切でございますこと。
- カフェインの取りすぎやアルコールは睡眠の質を下げるため要注意ですわ。
考察・感想
環境整備や体調管理が学習効率に関わっていると強く感じましたわ。スマートフォンなども机から離しておかないと「ついつい」触ってしまうものでございますわね。
結論・まとめ
この書籍にてわたくしたちが学ぶべきは、「アウトプット重視の学習法」と「適切な環境・習慣づくり」が鍵ですわ。記憶にはアクティブリコールが必須でございますし、運動や睡眠など心身のコンディションを整えることも大切ですの。
日々の学習をどう組み立てるか迷っていらしたら、ぜひ本書をご参照なさいますとよろしいかしら。ごきげんよう、どうぞ素晴らしい学習ライフをお送りくださいませ。