はじめに
初めての投稿になります!
この記事はモチベーションクラウドシリーズAdvent Calendar 2022の3日目の記事になります
自分は22年新卒で、モチベーションクラウドのプロダクトマネージャー(PdM)に配属となりました。
配属されて1ヶ月で、さまざまな企業のPdMが集まり交流する、プロダクトマネージャーカンファレンス2022に参加してきました。
新卒ならではの視点を持って、すごい人たちからPdMについての基本的なことを質問しまくったので、それについてまとめたいと思います!
これからPdMになる方や、PdMについて興味のある方のお役に少しでも立てればと思います。
プロダクトマネージャーカンファレンスについて
このイベントは、さまざまな企業でPdMとして働く方が対面で集まり、運営からコンテンツを用意されていない中で、情報共有や交流などをするという内容のものでした。
新卒1年目でプロダクトマネージャーは珍しい
イベント内で、「新卒1年目でプロダクトマネージャーになりました。22歳です」と自己紹介すると、参加者からかなり驚かれていました。うちの会社では1年に1人くらい新卒1年目でPdMが生まれるみたいなのですが、一般的には珍しいみたいです。
なぜ新卒1年目のPdMは珍しいのか、参加者に質問してみました。その理由は、このポジションで求められる能力が、新卒の時点では身についている可能性の低い能力だからだそうです。
プロダクトマネージャーの業務と、求められる能力
PdMの業務は、プロダクトマネジメントトライアングルというものを参考に用いられることが多いです。この図形でいう、「顧客・開発者・ビジネス」の領域を健全に機能させることが役割であるとされています。
これだけだとちょっと分かりにくいので、例えばでいうと、ビジネスの領域で「ここまでしかコストをかけることができない」という考えと、開発者の領域で「ここまでコストをかけないと開発ができない」という衝突が起きたとします。PdMの役割は、これらのトレードオフの統合を行うことです。
引用:The Product Management Triangle (by Dan Schmidt)
また、これらの領域にはそれぞれの思惑が存在する為、完全な正解のない場面で意思決定をすることもあります。各領域の衝突を統合し、いかに一番正解に近いプロダクトにしていくかが重要になります。
そのため、顧客面や技術面など、さまざまな分野において幅広い知識と、正解がないプロダクト開発を開発チームと推進していくために、価値について考え抜き、正解を開発チームと作っていくことが求められます。
新卒1年目がプロダクトマネージャーとして価値発揮、成長するには
上記から、PdMの業務を行うには、かなり高い水準でのプロダクト理解と、取捨選択をしてプロダクトを推進していくコミュニケーションが必要になるということがわかりました。これを新卒1年目に求めることはなかなか難しい気がするので、新卒PdMが少ない理由に納得しました。
逆に、何の経験も知識もない新卒が、少しでも価値発揮、成長するためにはなにができるのかを考えてみました。そこで、勉強についてはもちろんですが、チームに最低限の安心感を与えることが、自分に最低限出来ることであり、今後の成長にも直結する行動目標だと考えました。
なぜなら、チームにとって、プロダクトを一緒に考えていかなければならないメンバーが、そもそも理解ができているのかを確認するコストは、かなり無駄なものであるためです。信頼のないうちは、頭の中で議論について行っても安心感を与えることは出来ません。理解をしていても、していなくてもしっかりと自分の頭の中を発信する。これによって最低限チームのコストを削減することができますし、自身も伝える能力とプロダクト理解が進むのではないでしょうか。
プロダクトマネージャーの適性
PdMに配属になった時、上司に「なぜ自分がこの配属になったのですか?」と質問すると、「折れなさそうだから」と返ってきました。このイベントでも、「どんな人がPdMに向いていると思いますか」と質問すると、「精神力が強い人」と教えていただきました。
正解のない意思決定で領域間の衝突を統合し、プロダクトが失敗すればその責任を持たなければならない。自分も、理解や知識よりも前提の、根本としての適性有無はこの部分にあるのではないかと思いました、
まとめ
今回は、PdMの業務や必要な能力、適性などの話を聞いて、まとめさせていただきました。
この記事を読んで、新卒からPdMをやることが難しいのではないかと感じられた方も多いかもしれません。自分も実際そこが気になり、イベントに参加されていた人に質問してみました。しかし参加者は、珍しいだけであって、不正解かはわからないとおっしゃられていました。
PdMの能力はPdMでしか成長させることができないものの、基本的なプロダクト理解も求められる。まだまだ育成方法が確立されていないとのことです。
そこで、自分が少しでも成長して、「新卒からのPdMの育ち方」として今後ナレッジ共有ができればいいなと思いました。