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はじめに

みなさま、「商談」のご経験はありますか?

私は、今の会社に入るまでは経験がありませんでした。

この記事では、Web系エンジニアである私が、商談を経験したことで得た学びや気づいたことなどをお伝えします。

何かの参考になれば嬉しいです!

結論

先に結論です。

Q. エンジニアが商談をすることで、どんな学びを得たか?
A. ドメイン知識が深まりました!

なぜドメイン知識が深まるかというと、理由は以下の通りです。

理由1. 人に説明することで、自分の理解も深まるから
理由2. 質問を受けることで、より深く調べるきっかけになるから

(もし機会があればみなさまも経験してみることをおすすめします)

ここから、上記の結論について詳しくお伝えしていきます。

自己紹介

私はPHPを得意とするWeb系バックエンドエンジニアです。

現在は株式会社QureテクノロジーズでSaaSの開発(兼営業)をしています。

商談とは?

まずは用語の定義から始めます。

一般に「商談」とは以下のように説明されています。

商売上の話し合い。取引に関する相談。
(goo国語辞典)

ここでは「商談とは、自社のサービスを使ってもらうために、サービス内容や料金を説明すること」と思ってもらえれば大丈夫です。

私の場合、サービスの説明をするだけでなく、見積書や契約書を作って実際にサービスを導入してもらうところまで担当しています。

どんなサービスの商談をしているの?

私は、「Share Manager」(以下、サービス)の商談をしています。

ざっくりいうと、「株主管理をシステム化できるツール」です。

サービスの特徴は?

Share Managerの特徴は以下の通りです。

  • BtoB
  • SaaS
  • 株主関連業務の効率化
  • 非上場企業向けのクラウド型株主名簿システム
  • 株主総会や配当などの際に発生する手作業をシステム化できる

開発者目線でいうと、「専門的な知識が必要で、要件の理解が難しいサービス」という印象です。

image.png

「支払調書」「株主名簿記載事項証明書」など、難しい単語がずらずらと出てきます。

私が開発に加わった際は、まず会社法の書籍を読むところから始めました!

余談(会社って4種類あんねん)

会社法では、会社の種類として以下の4つが規定されています。

  1. 株式会社
  2. 合同会社
  3. 合資会社
  4. 合名会社

そのうち、2. 合同会社、3. 合資会社、4. 合名会社の3つを「持分会社」といいます。

見たことはあったけど、よく知らないという方も多いのでは?
(私もその一人でした)

どんな感じで商談をしているか?

弊社の場合、以下のように商談を行なっています。

  • 場所
    • オンライン
  • 人数
    • 弊社側: 1人(私)
    • 商談相手: 1 〜 3人程度

image.png

(初対面の方とお話するのはやっぱり緊張します!)

商談の流れは以下の通りです。

自己紹介

サービスの概要説明

サービスの画面を見せながら操作説明

料金の説明

今後の流れを案内して終了

商談に必要なものは?

商談に必要となるのは、いわゆるドメイン知識です。

弊社の場合は、会社法や会計に関する知識がドメイン知識にあたります。

商談時は実際に株主管理を担当されている方にサービスの説明するわけですから、質問内容もかなり専門的です。

例えば私は、以下の質問を受けたことがあります。

  • 株式に質権がついている場合ってどうすればいいですか?
    • (私: しち……けん?)
  • 自己株式って管理できますか?
    • (私: じこ……かぶしき?)

知っている人からしたらなんてことのない質問かもしれませんが、私はドメイン知識がほとんどない状態でスタートしたため、答えることができませんでした。

(後日専門家チームに回答内容を聞いてお客様へ返答しました)

なぜエンジニアが商談しているの?

単純に、人手が足りないためです。

弊社はまだ数名規模の零細ベンチャーなので、メンバー1人1人がさまざまな業務を行う必要があります。

私の場合は、開発業務と営業業務を担当しています。

(補助金申請や認証取得などもやってます)

商談してみた感想は?

結論でも触れましたが、商談を経験することでドメイン知識が深まったと感じます!

入社当初は「株主管理とか、やったことないからわからない。こわい」という状態でした。

今は、「株主管理はやったことないけど、何をやる必要があるかは理解している」くらいにはなれました(多分)。

なぜ商談を経験することでドメイン知識が深まるの?

商談を経験することでドメイン知識が深まる理由として、以下の2つが考えられます。

理由1. 人に説明することで、自分の理解も深まるから
理由2. 質問を受けることで、より深く調べるきっかけになるから

以下、詳細です。

理由1. 人に説明することで、自分の理解も深まるから

「人になにかを説明する」こと自体が自分の理解を深めてくれると実感します。

上記のような記述は、色々な書籍や記事などでも見かけます。

人に説明しながら、自分でも「あ、これそういうことか!」と気づく瞬間って結構あるんですよね。

似た経験はプログラミング中にもありました。

    • 先輩に質問しようと思って質問内容を説明していたら、途中で答えに気づいた
    • バグ発生箇所の調査中、コードを1行ずつ説明していたらバグを見つけられた

プログラミング界隈には「ラバーダック・デバッグ」という言葉があります。

商談もラバーダック・デバッグに近い側面があるのかもしれません。

理由2. 質問を受けることで、より深く調べるきっかけになるから

  • 株式に質権がついている場合ってどうすればいいですか?
  • 自己株式って管理できますか?

上記のように、実際の業務を行う方からの質問はドメイン知識の宝庫となります。

具体的には、少し調べるだけで以下のような知識が得られます。

  • 質権とは何か?
  • 株式に質権がつく、とはどういうことか?
  • 質権付きの株式をどう管理すべきか?
  • 自己株式とは何か?
  • 自己株式と通常の株式はなにが違うのか?
  • etc...

商談中に積極的に質問を受け付けることで、自分自身の学びになります。

再度、結論

Q. エンジニアが商談をすることで、どんな学びを得たか?
A. ドメイン知識が深まりました!

なぜドメイン知識が深まるかというと、理由は以下の通りです。

理由1. 人に説明することで、自分の理解も深まるから
理由2. 質問を受けることで、より深く調べるきっかけになるから

おわりに

以上、「エンジニアが商談をすることで得た学びなど」というテーマで伝えしました。

自分で商談をやることになる前は、「自分はエンジニアとしてサービスを作るのが仕事。売るのは別の誰かがやってくれる」という意識で過ごしていました。

しかしいざ商談を経験してみると、毎回学びが多く、エンジニアとしても貴重な体験となりました。

自分が作ったサービスに対するフィードバックを、直接ユーザーからもらえるというのはとても贅沢な環境だと感じます。

開発中は常にユーザーのことを考えるようになり、開発の質も上がったように感じます!

image.png

(ちなみに、商談終わった後はめちゃくちゃ疲れてぐったりしてます)

もし機会があれば、みなさまも商談をやってみてください!

きっとご自身の成長につながると思います。

ここまで見ていただき、ありがとうございました。

もしよければ、「いいね:thumbsup:」をお願いします!
(励みになります!)

それでは。

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