この記事について
来春入社する栁です。
ちょうどいい機会なので、学生時代に行っていた長期インターンを振り返ります。
自己紹介
aka お前誰よ
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96年7月生まれの電気通信大学博士後期課程卒業卒
…を来年度のどこかで目指している単位取得退学予定
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AI関連技術の研究と非常勤のエンジニア勤務を並行
- 卒業を機に正社員エンジニアとして活動を移行予定
~B2(2016)夏: 19連敗
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高校時代にPythonによる自主開発をバイオインフォ領域でやっていた
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しかし大学入学後にプログラミングの講義が始まらず危機感を覚える
- 夕方にエンジニア向け勉強会に潜り込んで様々な現職の人と話していた
- 話すにつれて普通のバイトではなくエンジニア活動できないかと考え始める
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B1秋に学部生向け有償インターンやアルバイトに応募し始める
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何が起きた?
- 入る時間がない: 講義が過密
- 技術力が足りない: 実務で入れるレベルには達していない
- 面接に慣れていない: 口頭試問でパニックになる
- 将来のビジョンが明確じゃない: 将来どんなエンジニアになりたいか固まっていない
大学1年生に何求めとんねんという部分もある
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そりゃ採用されるわけねえやって今は思う
- 一番極端なときは面接終えた帰りの電車で祈るメールが来ていた
- 祈られる→新しい企業に応募のコンボを無心で続けていた
- とはいえ求人数は多くないので途中から企画職等にも対象を広げる
- 余計将来のビジョンが明確にならず迷走を極める
- 気付けば19社に祈られていた
↑「アルゴリズム書いて」って言われると突如絶望の化身と化す白板
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転機はB2に上がる直前に訪れる
- 高校時代に関わっていたバイオインフォ領域での受諾開発を行うスタートアップから採用を受ける
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B2の夏休みから勤務に入る形の申し出だった
- 確かに夏休みなら一時的だがフルコミで動ける
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また夏限定ではなく夏休み終了後も勤務を継続できた
- ちょうどB2に上がるタイミングで講義に隙間が生まれた
- まとまった時間帯は出勤して空きコマの短い時間はリモートも認められた
- (当時はコロナ前だったので前例がなかったが認めてもらえた)
B2(2016)夏~B3(2018)冬: 初めての活動
- 主な顧客は大学の生物学系の研究室
- 実験によって得た遺伝子データの分析を行う
- 頻出の分析は既存のソフトをハシゴする内製パイプラインがある
- 該当するものがないならパイプラインを自作する
- 実験によって得た遺伝子データの分析を行う
↑遺伝子を構成するDNAの配列を読み込む次世代シーケンサー
この機械の出力を研究室から受けて分析するのが所属先の仕事
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印象的だった勤務はいくつかある
- パイプラインのリファクタ
- Python2から3への移行
- 1000行あったmain関数の分割
- 呼び出す分析ソフトのアップデート対応
- パイプライン呼び出しwebアプリのクラウド移行
- web上でパイプラインを呼び出すアプリはオンプレだった
- パブリッククラウドへの移行プロジェクトに関与
- サービス選定に向けた調査
- サーバ展開・試験動作
- 受諾案件ほぼ丸投げ
- 既存のパイプラインでは対応できない案件の開発へ
- とはいえ必要な分析システムの目星はついている
- 自動でコマンドを生成するシステムとドキュメントを書いた
- 研究室とのやり取りは社員が行ったがそれ以外は自分
- パイプラインのリファクタ
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勤務は卒研が始まるB4に上がる前まで続いた
- 今思えば自分を受け入れて頂いて感謝しかない
B4(2018)秋~D1(2021)夏: ガチのスタートアップへ
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卒研配属後のごたごたが落ち着いてきた夏頃にまた活動欲が生じた
- wantedlyで興味深い企業にいくつか応募した中の1つと話が進んだ
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少額短期保険を扱う会社: justInCase・justInCase Technologiesと話が進む
- 当時はまだ株式化してから1年経ってないスタートアップ
- メンターとは丁度自分が一般参加したPyConにスタッフ参加していたためそこで顔を合わせる
- 自社サービスの開発を主に担当しPython以外にもnode.jsやKotlinなど様々な言語にも触れた
- 既存サービスの改善のみならず新規サービスとしてのAPI開発にも関与
- またサービス展開をAWS上で行っていたためEC2やS3に限らずCloudWatchLogsによるバグ調査や開発環境へのデプロイも経験した
↑自分が開発に関与した新規事業である保険API
↑保険APIのアーキテクチャ
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気付けばコロナを挟んでDに上がった夏まで活動を続けていた
- 何より勤務を楽しめた
- メンターも活動を通じて重要な考え方を教えて頂けた
- CTOの方も気さくで学ぶ姿勢をどう持つかを重要視していた
- 代表は結構風変わりではあったが、情熱が間違いなく強かった
- 周囲の方々もポジティブに勤務していたと思う
- 何より勤務を楽しめた
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この間2社でサマーインターンも行っていた
- 社内新規事業チームの機能追加
- スマホゲームのバックエンドAPIテストコード書き直し
- いずれもこれまでの経験を話して採用が決まった
~D3(2024): 留学、そして就活
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コロナの影響もあって延びに延びていた研究留学をD1冬から1年間行った
- 渡航先はエストニア
- ありがたいことにトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムと次世代研究者挑戦的研究プログラムの支援も得られた
- ただどうしても24卒就活は結構周りより遅くにスタートすることに
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そもそもなぜアカデミアじゃなくて就職を?
- 社会実装のテンポが速いところで活動したかった
- どうしても学術研究は査読で待たされることが多かった...
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【セルフPR】サポーターズというサービスで1on1をとにかくやりまくった
- ようは逆求人型である
- 事前に自分に興味を示した企業と20分程度面談を行う
- お互い気に入れば本格的な選考を行うことができる
- 自分からESを1つ1つ書く気になれなかったので助かった
- 25卒向けのキャンペーンやってるらしい
- ようは逆求人型である
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様々な企業と話を進めて複数社から内定を頂いた
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すぐ返事をしたいのは山々だったが…
- 卒業に必要な論文誌掲載の実績が足りていなかった
- 一応査読に出した論文はあったが非常に長引きいくつかは断らざるを得なかった
そこは結局リジェクトされた
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内定のうち無期限で返事を待てると言われた企業は2つ:
- 片方は都内の企業、もう片方がちゅらデータ(沖縄)
- 困ったことに待遇は概ね同じ
- つまり違いは勤務地だけ
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沖縄、アリなんじゃね?と思い始める
- エストニアでの留学もあって環境を変えることに興味が湧いた
- 内定後にオフィス見学に行った際の雰囲気も良かった
- 大学の研究室ライクな環境だった
- 移転前の話ではあったが
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内定承諾したものの……
- まだ卒業に必要な論文誌の採録は得られていない
- 来年度中に博士号を取られるように頑張ります