UFTでは、実行中に予期しないエラーが発生する場合があります。
通常だと、エラーが発生したらそこでテスト実行が止まり、
後続のスクリプトは停止してしまいます。
UFTではエラー発生時に、後続のテスト実行を継続したり、
特定の処理を実行をしてくれる回復シナリオというものがあります。
今回は、この回復シナリオについて記述していきます。
※この記事ではUFT One(Ver.15.00~)を使用します。
回復シナリオとは
UFTのテスト実行中に、予期しないエラーなどで実行が停止した時に、
無人でテスト継続や再実行などの処理を行う設定ができるのが回復シナリオになります。
この回復シナリオは以下の要素で構成されています。
要素 | 説明 |
---|---|
トリガ・イベント | 実行セッションを中断するイベント。 実行エラーなどを検知する |
回復操作 | トリガ・イベントで中断した後に、続行できるようにする |
回復後のテスト実行オプション | 回復操作後にUFTが行う操作を設定する。 再実行や次のテストから続行するかなど |
設定方法
1.任意のテストを開く
2.メニューバーにある[ リリース ] > [ 回復シナリオ マネージャ ]を選択
3.[ 新規シナリオ ]を選択。回復シナリオ ウィザードが表示される。
4.回復シナリオ ウィザードの表示に従った設定を行う。
→ これで作成は完了
5.回復シナリオを紐づけたいテストを開く
6.メニューバーにある[ ファイル ] > [ 設定 ]を選択
7.メニューから[ 回復 ]を選択
8.[ 追加 ]を押下し、作成した回復シナリオを選択
9.[ ソリューションエクスプローラー ] に回復シナリオが追加されていたらOK
おわりに
ここでは簡単に設定の方法について記述しました。
実際には、様々なことを検討して回復シナリオを作成することが求められます。
機会があれば、回復シナリオの応用や、紹介できる範囲での導入事例についても記事にしようかと思います。
参考・参照
・UFT One Object Model Reference(公式ページ)
https://admhelp.microfocus.com/uft/en/15.0-15.0.1/UFT_Help/Subsystems/OMRHelp/Content/OV_Supp_Util/Utility_ReservedObj.htm?tocpath=Object%20Model%20Reference%20for%20GUI%20Testing%7CUtility%20Objects%7C_____0