たまたまこの投稿が気になったので自分用の備忘録として解説メモを残す。
解答が間違っていたら申し訳ないです。
問題文(引用)
以下問題文引用。
$A×A=B$
$B×B=A$
$A≠B$
のとき、$A+B=?$
解説(本家から引用)
https://x.com/vs_prof_oak/status/1901506532619034830
答え
答えは「-1」
解説メモ
Bを消去してAのみの式にする
$B×B=A$に$A×A=B$を代入すると、
\begin{align}
A^4&=A \\
A^3&=1 \tag{1}
\end{align}
となる。
立方根ωの解説
この式を因数分解すると
(A-1)(A^2+A+1)=0 \tag{2}
解の公式$x=\frac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}$を用いると
A=1,\frac{-1+\sqrt{3}i}{2},\frac{-1-\sqrt{3}i}{2}
となる。
このときの$\frac{-1+\sqrt{3}i}{2}$を二乗すると
(\frac{-1+\sqrt{3}i}{2})^2=\frac{(-1+\sqrt{3}i)^2}{2^2}=\frac{-2-2\sqrt{3}i}{2^2}=\frac{-1-\sqrt{3}i}{2}
となり、
解の公式を用いて求めた$\frac{-1+\sqrt{3}i}{2}$と一致する。
$\omega=\frac{-1+\sqrt{3}i}{2}$とおくと
A=1,\omega,\omega^2
となる。
この$\omega$を立方根という。
式(1)、式(2)及びその解より、
\begin{align}
\omega^3&=1 \tag{3} \\
{\omega}^2+{\omega}+1&=0 \tag{4}
\end{align}
の性質を満たす。
立方根ωを用いて答えを求める
$A×A=B$より
A+B=A+A^2=X
※問題文の「$?$」は「$X$」に置き換えた。
式(1)、式(3)より、$A$は立方根であるため、
A+B=\omega+\omega^2=X
式(3)と式(4)の連立方程式を解くと
X=-1
よって答えは「$-1$」となる。
参考文献
[1] X(旧Twitter)投稿2025年3月15日@vs_prof_oak
[2] 1の3乗根(オメガ ω)をなるべくわかりやすく解説してみる(高校数学の知識庫)
[3] 三乗根(立方根)の意味と計算をわかりやすく(数学の星)
[4] 二次方程式の解の公式の3通りの証明(高校数学の美しい物語)