はじめに
本記事では統計検定2級取得者または同程度の知識を持つ方が、+αの努力で準1級を最速で取得する方法を解説します。統計検定2級自体の取得方法は他の方々の合格体験記を参考にしてください。
私は統計検定2級にギリギリで合格してから10日後に準1級にギリギリで合格しました。
どちらもギリギリで受かっていることから、”元々準1レベルの実力者が短期間で両方受けて受かっただけ”、ではありません。
ではどのようにしてこれを達成したのか?以下にポイントを列挙していきます
- 1. 準1級の問題は難易度の差が激しいと気付く
- 2. 確実に解けるもの、何もわからないもの、半々で解けるもので 5 : 3 : 2にわける
- 3. 簡単な前半で稼ぎ切り、後半は逃げる
1. 準1級の問題は難易度の差が激しいと気付く
統計検定準1級では下記のワークブックをやり込むことが王道とされ、あらゆる体験記で紹介されています。
実際に自分も受けると決めてから速攻で購入しました。
日本統計学会公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック
しかしながら、あまりにも難しすぎる。...本番の試験と比べても。
バリマックス回転? Mステップ?
行間が端折られた説明が次から次へと情報の洪水のように流れてきます。
やはり準1級のハードルは高いか.... そう思うのは時期尚早です。
先に準1級の過去問を一年分解いてください。
そして、あなたは気付くはずです。
そもそも問題によって難易度の差がデカすぎでは..?
そうです。その通りです。
そして、後述の2.にて説明しますが、解ける問題を解き、解けない問題を飛ばし、残った問題の選択肢を半分に絞れば、期待値上、合格点60点を超えることができます。
また、難しい問題については、普段の練習で理解をしていたとしても結局本番で緊張して解ける可能性は低いため、コスパが非常に悪いです。
そもそも本物の統計力を身に着けるためには長い修練が必要です。資格勉強においては所詮は資格と割り切って最短期間でコスパよく勉強していきましょう。
2. 確実に解けるもの、何もわからないもの、半々で解けるもので 5 : 3 : 2にわける
5割が解ける問題、3割が何もわからない問題、2割が半々で解けそうな問題なら、期待値的には60点で合格点60点ピッタリです。
また近年の準一級の問題は選択式なので、何もわからないといってもまぐれで数問は当てることができるでしょう。
なので65点ぐらいはこの方針で獲れるはずです。
まさに自分も67点で合格しているので、このケースに該当します。
繰り返しますが全体の半分は2級でも出てくるような問題です。
あなたが既に2級を合格している場合、第一関門は突破しています。
あとはいかに残りの半分の問題を、何もわからない問題から半々で解けそうな問題に変えていくかだけです。
それも40%さえ達成できれば、0.5×0.4 = 0.20で20%の半々で解ける問題を手に入れることができます。
逆に解ける問題が全体の4割以下しかない場合、シンプルに2級レベルの地力が欠けている可能性が高い
ので、準1級ではなく2級の過去問に戻って問題演習を繰り返しましょう。
3. 簡単な前半で稼ぎ切り、後半は逃げる。
私の合格結果を見てください。セクション1,2の得点率はどちらも80%以上、セクション3,4の得点率はどちらも60%未満です。芸術的ですね。
試験では難問を解けることより解けるはずの問題を落とさずに解き切ることの方が100倍重要です。
後半の問題に時間を使い過ぎないでください。前半の問題にケアレスミスがないかを何回も何回も計算して確かめてください。
これらの戦略で、あなたもきっとコスパよく準1級を取得することができるはずです。