はじめに
学生の皆さん、Maya、使ってますか?
学生の人はMayaを始めとしたAutodesk製品の学生版をタダで使えるので使っていきましょう。
学割の恩恵は受けられるうちに受けられるだけ受けておきましょう。
ちなみに私はあんまりMaya使ってません、Blender派です。
さて、使ってないと言って早速矛盾発言ですが、ちょっとMayaのある機能が使いたくなったのでMayaを入れようとしたんですが、そこで色々つまずいたので備忘録的にArch LinuxにMayaを突っ込む方法を紹介します
とはいっても大体これ丸パクリです。
正攻法でインストールしてみる(失敗)
AutodeskのページからLinux版のパッケージを落としてきます。
この手のソフトとしては珍しくLinux対応しています。えらい。
ダウンロードされる形式はtgz、つまりtar.gzです。
ダウンロードしたら、例のごとく解凍します。
$ tar -zxvf Autodesk_Maya_2020_ML_Linux_64bit.tgz
すると色々出てきます。
Setupなるバイナリファイルがあるので試しに実行してみると、
困ったときのGoogle先生 (with クソ雑魚英語)
一番上に出てきたやり方を試してみます
改めて(無理やり)インストール
パッケージDL・解凍
さっきやったので省略
解凍先でターミナルを開く
これも説明必要ですかね。
最近は右クリックすれば「ターミナルで開く」って項目があるのでそれをクリックしてください。
依存パッケージのインストール
AURマネージャーはyayを使っていますがお好みでどうぞ
$ sudo pacman -S libjpeg lib32-libjpeg libjpeg6 openssl-1.0 openssl audiofile xorg-fonts-misc libxp python2 python2-backports ld-lsb lsb-release cpio xorg-fonts-100dpi xorg-fonts-75dpi xorg-fonts gsfonts adobe-source-code-pro-fonts xorg-xlsfonts xorg-fonts-type1 libtiff
$ yay -S libpng15
依存パッケージではないもののこの先のあれこれに必要なのでRubyもインストール
$ sudo pacman -S ruby
で、gemを使ってfpmをインストール
$ gem install fpm
で、コマンドを登録(fpm -v
とかやってバージョンが表示されるなら不要)
ユーザー名のところとfpm-1.xx.xのところは適宜環境に合わせて変更してください
alias fpm="/home/[ユーザー名]/.gem/ruby/2.7.0/gems/fpm-1.xx.x/bin/fpm"
パッケージ(rpm)のパッケージ(tar.zst)化
カレントをPackages(rpmがたくさん入ってるところ)に移す
$ cd Packages
で、fpmでパッケージを変換していきますが一行一行書くのは流石に面倒なのでカレント内の.rpm
ファイルをまとめて処理します。
$ for file in *.rpm; do fpm -t pacman -s rpm $file; done
少し時間かかりますが気長に待ちましょう。
しばらくすると拡張子.tar.zst
のパッケージファイルが7つほど出来上がっているはずです。
パッケージインストールその1
ということで出来上がったパッケージをインストールしますがまだ全パッケージをインストールするわけではないのでご注意ください。
こちらもバージョン周りが異なる場合があるのでTab補完を活用しましょう。
$ sudo pacman -U adlmapps17-17.0.49-0-x86_64.pkg.tar.zst
$ sudo pacman -U adsklicensing9.2.1.2399-0-0-x86_64.pkg.tar.zst
$ sudo pacman -U adlmflexnetserverIPV6-17.0.50-0-x86_64.pkg.tar.zst
$ sudo pacman -U adlmflexnetclient-17.0.49-0-x86_64.pkg.tar.zst
多分インストールできていればadsklicensingが動いているはずなので
$ sudo systemctl status adsklicensing
でstatusがactive(running)になっていることを確認しておきましょう。
私の環境では普通にactiveでしたが、参考にしたサイト曰く、動いていない場合は以下のコマンドを入力すれば良いらしいです。(未検証)
$ sudo getent group adsklic &>/dev/null || sudo groupadd adsklic
$ sudo id -u adsklic &>/dev/null || sudo useradd -M -r -g adsklic adsklic -d / -s /usr/bin/nologin
$ sudo systemctl enable adsklicensing --quiet
$ sudo systemctl start adsklicensing
で、ライセンスサービスが動いていることを確認した上でMayaをインストールします。
$ sudo pacman -U Maya2020_64-2020.0-235-x86_64.pkg.tar.zst
ライセンスのあれこれ(何が起こってるのかわからんが)
とりあえず以下のコマンドを入力して[]
しか表示されない(エラーとかでない)ことを確認しましょう。
コマンドが見つかりませんとか言われたら多分どっかで間違えてます。
これまたバージョン(9.2.1.2399)のところは多分異なるのでタブ補完を活用しましょう
/opt/Autodesk/AdskLicensing/9.2.1.2399/helper/AdskLicensingInstHelper list
[]
で、以下のコマンドを入れます、バージョンはタブ補(ry
Mayaのバージョン(2020.0.0.Fのとこ)とかprod_key(657L1)もMaya2020のシングルライセンス版ならこれでおkですが違うようなら変更しましょう。(学生版はシングルライセンス版と同じキーで大丈夫っぽい?)
prod_keyに関しては商品番号の多分ググれば出てきます。(こことか)
sudo /opt/Autodesk/AdskLicensing/9.2.1.2399/helper/AdskLicensingInstHelper register -pk 657L1 -pv 2020.0.0.F -el JA_JP -cf /var/opt/Autodesk/Adlm/Maya2020/MayaConfig.pit
で、再度
$ /opt/Autodesk/AdskLicensing/9.2.1.2399/helper/AdskLicensingInstHelper list
を実行してみて、JSONっぽいのが出力されたらおkです。
パッケージインストールその2
レンダラーをインストールします。
$ sudo pacman -U Bifrost2020-2.0.3.0-1-x86_64.pkg.tar.zst
$ sudo pacman -U Substance_in_Maya-2020-2.0.3-1.el7-x86_64.pkg.tar.zst
SSL周りのなんか
どうやらlibsslとlibcryptoのリンクができてないらしいのでリンクを追加します
$ sudo ln -s /usr/lib64/libssl.so.1.0.0 /usr/lib64/libssl.so.10
$ sudo ln -s /usr/lib64/libcrypto.so.1.0.0 /usr/lib64/libcrypto.so.10
ライセンス周りのなんか
参考サイトでは直接パス指定で行けるって書いてあったんですができなかったのでカレントを移してインストール用のシェルを立ち上げます。
(これカレント移動してるから絶対パスである必要性無い気がしますが念の為)
$ cd /opt/Autodesk/Adlm/FLEXnet/bin/
$ sudo /opt/Autodesk/Adlm/FLEXnet/bin/toolkitinstall.sh
$ sudo /opt/Autodesk/Adlm/FLEXnet/bin/install_fnp.sh /opt/Autodesk/Adlm/FLEXnet/bin/FNPLicensingService
これで起動可能な状態になりました、
起動!
カレントを移してMaya2020を起動します。
$ cd /usr/autodesk/maya2020/bin/
$ ./maya2020
多分上記コマンドを入力するとAutodeskアカウントでログインしろって言われるのでログインすると
これで起動できました。
何故か英語ですが、色々やってみたものの残念ながら現時点で日本語にする方法が不明なままです。
日本語化のやり方、わかる方いたら教えてください。