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Line Messaging APIで簡単Line Bot作成(超初心者向け)

Last updated at Posted at 2020-10-19

はじめに

Line Messaging APIを使った超初心者向けLine Bot作成の手順を記載したものです。
本記事の手順を実施するには、以下のアカウントが必要になります。

  • Line Developperアカウント
  • AWSアカウント

Messaging APIとは

Line公式ドキュメントによると、「Messaging APIを使って、ユーザー個人に合わせた体験をLINE上で提供するボットを作成できます。作成したボットは、LINEプラットフォームのチャネルに紐づけます。チャネルを作成すると生成されるLINE公式アカウントをボットモードで運用すると、LINE公式アカウントがボットとして動作します。」とあります。
つまり、Messaging APIを使用することで、Lineのアプリ(チャネル)とサーバー(ボットサーバー)を連携でき、Line Botが作成できるというわけです。
image.png
Line公式ドキュメントより

簡単なLine Botを作成する

まずは、固定のメッセージを返答するLine Botを作成します。

Line Botは、Line Developperサイトにてチャネルという物を作成し、チャネルを作成した際に表示されるQRコードからLine公式アカウントを友達登録することで作成され、スマホなどのLineアプリからLine Botを使用する事ができるようになります。
上記の作業を行うだけで、ボット用サーバーを用意することなく、固定のメッセージを返答するLine Botを作成する事ができます。

作成手順

1. Line Developperログイン

ここからLineアカウントでLine Developperへログインします。Lineアカウントのユーザ名/パスワードは、スマホなどのLineアプリで登録したメールアドレスとパスワードになります。
まだ、登録していない方は、Lineアプリでメールアドレスとパスワードを登録してください。

  • 画面中央にある、ログインボタンを押します。
    image.png

  • LINEアカウントでログインボタンを押します。
    image.png

  • Lineアプリで登録したメールアドレスとパスワードを入力し、ログインします。
    image.png

  • 初回ログイン時のみ開発者登録を行う必要がありますので、名前とメールアドレスを登録します。
    メールアドレスは、ログイン時に使用した物と同じでなくても問題ありません。
    image.png

2. 新規プロバイダー作成

新規にプロバイダー作成します。プロバイダーとは組織名のことです。任意の名称(本手順ではSample Providerとします)を入力します。

  • プロバイダー作成ボタンを押します。
    image.png

  • プロバイダー名を入力し、作成ボタンを押します。
    image.png

  • プロバイダーを作成が完了すると以下のような画面となります。
    image.png

3. チャネル作成

  • プロバイダー作成完了後の画面で、「MessagingAPI」を選択します。

  • 必要事項を記入します。

   チャネル名
 任意の名称を入力してください。
   チャネル説明
 任意の説明文を入力してください。
   大業種
 選択肢の中から選んでください。
   小業種
 選択肢の中から選んでください。
   メールアドレス
 自身のメールアドレスを入力してください。

image.png

  • 利用規程に同意にチェックを入れて、作成ボタンを押します。
    image.png

  • チャネルの作成が完了すると、以下のような画面になります。

image.png

4. LINE公式アカウントの友達登録

  • チャネル作成完了後の画面で、「MessagingAPI設定」を選択します。
    image.png

  • QRコードが表示されるので、コードリーダーアプリで読み取ります。LINEアプリで読み取る必要はありません。
    image.png

  • 友達追加します。
    image.png

動作確認

これで、固定メッセージを返却するLine Botが完成しました。Lineアプリを開いてメッセージを送信してみてください。
毎回同じメッセージで返答されます。
image.png

バックエンド(ボットサーバー)と連携する。

ここからは、バックエンドと連携させていきます。
バックエンドと連携させる事ができれば、AI等をバックエンドで実行させて結果をLineに返すなど、Line Botの機能の幅が格段に拡がります。

本記事では、「こんにちは」というメッセージを受け取ったら「こんにちは」を返し、「おはようございます」というメッセージを受け取ったら「おはようございます」というメッセージを返すバックエンドシステムを構築します。
バックエンドシステムはAWSを利用して構築し、使用するサービスは以下です。
image.png   image.png

手順(LINE:チャネルアクセストークンの発行)

先程作成したチャネルから、チャネルアクセストークンを発行します。チャネルアクセストークンはバックエンドからメッセージを送信するために必要となります。

1-1. チャネルアクセストークンの発行

  • 友達登録用のQRコードを確認したページを下までスクロールします。ページ最下部に、チャネルアクセストークンの発行ボタンがありますのでクリックします。
    image.png

  • これで、チャネルアクセストークンが発行されます。発行されたチャネルアクセストークンはメモしておいてください。
    image.png

手順(バックエンド構築)

AWS Lambda
2-1. Lambdaサービスの選択
AWSコンソールにログインし、Lambdaを選択します。
image.png

2-2. 関数作成
関数作成ボタンをクリックし、関数の作成を開始します。
image.png

2-3. 関数名の入力とランタイムの選択。
本記事では、関数名は「ReplayMessageFunction」としています。ランタイムはPython3.8を選択してください。
image.png

2-4. ソースコード及びライブラリの登録

  • ソースコード及びライブラリを登録します。アクションから.zipファイルをアップロードを選択します。
    image.png

  • アップロードをクリックし、Lambda関数ファイルをアップロードをします
    アップロードするファイルはこちらからダウンロードしてください。
    用意したファイルをアップロードすることで、ソースファイル(Python)とPython用LineBotライブラリがアップロードされます。
    image.png

2-6. 関数の修正
Lmabda関数の6行目にある「<channel access token>」を、手順1-1で発行したチャネルアクセストークンに書き換えてください。
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2-7. 修正の反映
Deployボタンをクリックします。修正した内容が反映されます。
image.png

これで、Lambdaの設定は完了です。

Amazon API Gateway
3-1. API Gatewayサービスの選択
AWSコンソールにログインし、API Gatewayを選択します。
image.png

3-2. API作成
左のメニューからAPIを選択し、APIを作成ボタンをクリックします。
image.png

3-3. HTTP APIの構築
HTTP APIの構築ボタンをクリックします。
image.png

3-4. 統合の追加
統合を追加ボタンをクリックします。
image.png

3-5. 統合サービスの選択
統合するサービスのリストからLambdaを選択します。
image.png

3-6. 必要事項の入力
AWSリージョン・Lambda関数・API名を入力/選択して、次へボタンをクリックします。
Lambda関数は、先の手順で作成したLambda関数を選択します。
その他については、以下を設定します。

  • AWSリージョン:ap-northeast-1
  • API名:replayMesssage

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3-7. ルートの設定
メソッドは「POST」を選択、リソースパスは「/replayMessage」を入力し、次へボタンをクリックします。
image.png

3-8. ステージの定義
ここは何も変更せず、次へボタンをクリックします。
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3-9. 設定内容の確認
設定内容を確認し、作成ボタンをクリックします。
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3-10. 発行されたURLの確認
次の手順でURLを使用しますので、メモしておきます。
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これで、API Gatewayの設定は完了です。

手順(LINE:Webhookの設定)

4-1. Webhookの設定

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4-2. Webhookの有効化
Webhookの利用ボタンをクリックして有効化します。
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4-3. メッセージの無効化
応答メッセージ及びあいさつメッセージを無効化します。
「簡単なLine Botを作成する」で固定メッセージを応答するLine Botを作成しましたが、この機能が有効化していたことで、自動で応答メッセージを返していました。
バックエンドから応答メッセージを返しますので、この機能は無効化しておきます。

  • 応答メッセージ項目の右にある編集ボタンをクリックします。
    image.png

  • あいさつメッセージ及び応答メッセージ共にオフを選択します。
    image.png

これで設定はすべて完了です。Lineアプリからメッセージを送信してみてください。
image.png

まとめ

Line DeveloperとAWSでLine Botを作成してみました。
ローコーディングでサービスを構築でき、また、普段使用しているアプリを使ってUIを構築する事ができることは、ユーザーにとっては使用するさいの学習コストが少なくてすみます。さらにバックエンドとしてAWSを利用することで、開発コストも抑える事ができます。

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