1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

[備忘録][Azure] AppServiceのアウトバウンドグローバルIPを固定化する

Posted at

はじめに

サポートの方にきいてみた

Web App からのアウトバウンド通信の送信元 IP を固定化する方法について
NATゲートウェイを使用する以外に方法があるのでしょうか?

公式のおすすめ

NAT Gatewayを利用してアウトバウンドIPを固定化

Azure公式ドキュメント - 静的送信 IP を取得する

仮想ネットワーク NAT ゲートウェイを使用して、静的パブリック IP アドレス経由でトラフィックを送信すると、アプリからの送信トラフィックの IP アドレスを制御できます。 リージョン VNet 統合は、Standard、Premium、PremiumV2 および PremiumV3 App Service プランのみで使用できます。 このセットアップの詳細については、NAT ゲートウェイの統合に関するページを参照してください。

やり方を適当に説明

用意するリソース

  • AppServiceプラン(VNet統合できる、Standard、Premium、PremiumV2 および PremiumV3のいずれか)
    • AppService
  • NAT Gateway
  • PublicIP
  • VNet
    • 1つのサブネット
  1. NAT GatewayにPublicIPを紐づける
  2. サブネットにNAT Gatewayを紐づける
  3. AppServiceをVNet統合する
    • 用意したサブネットに紐づける
    • この時、必ず「ルート全て」設定をONにする(参考: アプリケーション ルーティング)
      • じゃないとアウトバウンド通信全てがSNATされず、IP固定化できない通信が発生する

一応他の方法もあるらしい

理論上は NAT Gateway の代わりに NVA (仮想ネットワークアプライアンス) で SNAT を実施することで、送信元 IP を固定できるらしい。
(構成例)
App Service ---> VNet ---> NVA ---> Internet

現時点(2022/12)で上記構成は公開されている情報はなく、Azureサポートもおすすめはしてないみたい。
「特別な理由がない限りは、NAT Gateway と組み合わせて送信元 IP を固定化する方法をご検討いただければと存じます。」ですって。

公式で明言されていない以上、動作確認や性能テストは自分達で全て担保する必要があるので、やるメリットは少なそう。

NAT Gatewayを使うデメリット

ゾーン冗長化できない

NAT Gatewayはゾーン冗長に対応しておらず、特定アベイラビリティゾーンへのデプロイとなってしまう。
image.png

しかし、サブネットに紐づけられるNAT Gatewayは1つだけ。
つまり、NAT Gatewayをデプロイしたアベイラビリティゾーンで障害が発生した場合、AppServiceプランがゾーン冗長化されていようとも、もろとも影響を受けてしまう。

フィードバックも上がってるみたいなので、いずれ改善されるかもしれません。望み薄。

ちなみにPublicIPも冗長化に対応してる。あとはNAT Gatewayだけ。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?