はじめに
下記書籍の「第1部 Web概論」をまとめます。
Webを支える技術
本書の構成
- 第1部 Web概論 ~WEBの技術的なバックグラウンドとアーキテクチャ~
- Webの歴史
- Webの技術的な特徴
- HTTP,URI,HTMLがどのようなアーキテクチャに従って設計されたか?
- 第2部 URI
- URIはWeb上に存在する情報を特定するためのもの
- URIの構文とその意味
- WebサービスやWebAPIにおけるURI設計
- 第3部 HTTP
- すべてのブラウザはHTTPでサーバーと通信する
- HTTPのプロトコル仕様
- WebサービスやWebAPIにおける利用方法
- 第4部 ハイパーメディアフォーマット
- Web上に存在するコンテンツを表現する
- HTML,JSON,Atom,microformats
- 第5部 WebサービスとWebAPIの設計
- HTTPやURIを状況に応じて適切に設定するために
- 【解説】具体的な事例や困りごと
第1部 Web概論
Webの歴史 ~Web以前から誕生まで
現在のWebは、一言では言い表せない巨大なシステムです。世界規模の情報システムであるWebがなぜこのようなアーキテクチャになっているのかについては、個別技術をいきなり見ていくよりもそれらが成立してきた過程を眺めたほうが理解しやすいでしょう。本章ではWebが持つ歴史的背景を、ハイパーメディアシステムと分散システムの2つの側面から解説します。
ハイパーメディアシステム
Web以前のハイパーメディアシステム
- Memex(1945~) / ハイパーメディアの起源
- Xanadu(1965~) / 高機能だが複雑さから頓挫
- HyperCard(1987~)/ スタンドアロン型のWebサービス
Web以後のハイパーメディアシステム
- Web(1990~)/ インターネットを使ったハイパーメディアとして設計された
- Webの特徴、実現しているリンクは、単方向のリンクだけ
- 【〇】不特定多数の情報をリンクさせることができる
- 【〇】システムを大規模化しやすい
- 【▲】情報の集中的な管理は難しくなり
- 【▲】リンク切れを起こしやすい
分散システム
Web以前の分散システム
- RPC(Remote Procedure Call) / ほかのコンピュータの関数を呼び出す仕組み
- CORBA,DCOM / 関数呼び出し+サーバー側に「オブジェクト」を配置
Web以後の分散システム
- Webでは世界中のユーザーが世界中のWebサービスを利用できる
- 各ユーザーのコンピュータ環境は特定のOSやハードウェアに統一されない
- クライアントとサーバの間のインターフェースを
HTTP
で固定したことで実現できた
まとめ
-
Webを支える技術は下記の3つ。
* HTTP、URI、HTTP
* ハイパーメディア
* 分散システム -
ハイパーメディア
- 【Web以前】のハイパーメディアは高機能で複雑、普及しなかった。
- 【Web以後】単方向リンクだけを実現、シンプルでわかりやすい
-
分散システム
- 【Web以前】閉じたネットワーク環境(イントラネット)で特定のユーザーに対応
- 【Web以後】オープンで、不特定多数を相手にするシステムがWeb
#おわり
以上です。