こちらアップルのアクセシビリティ(近づきやすさ、アクセスのしやすさ)の取り組みです。
https://www.youtube.com/watch?v=e-TjaG63m5s
このアクセシビリティというのは重要なことだなぁ、と最近つくづく思います。
その理由は、ハンディキャップの人に限らず、自分と違う立場の人とのアクセスのために、です。
なぜなら、当たり前ですが「使う人」がアクセスできないと「作った人」の商品やサービスを使えないからですし、共感することができないからです。
価値観が多様化している時代、共感してもらえるというのは、その多様化した価値観の人に対して伝わっているということであり、その第一歩として、アクセシビリティはますます重要であり、工夫が必要そうだぞ、と。
先日、ふと思ったのは、変な言い方で専門の方からは怒られてしまうかもしれませんが、「作る人」の為のアクセシビリティ(正確にはアクセシビリティと呼ばないかもしれませんが)もあるのでは?ということです。
昨今、色々な背景の方と一緒に共創するようなプロジェクトの機会が増えてきています。
ちょっと乱暴に分類しますと、
- 今までは、発注者で完成品を待っていた人、完成した商品を流通を通して購入していた人、そんな「作る」から遠かった方々と
- 今までは、使い手の顔を知らなかった人、作るプロセスのどの部分を担当しているか分からなかった人、そんな「使う(や利用者からお金を頂く)」から遠かった方々と
という感じでしょうか。
この背景にあるのは、またちょっと乱暴に分類しますと、
- 作り手が、使い手を理解したい、一緒に考えてもらいたい、と、使い手に近づき
- 使い手が、時代に合わないからこんなの作りたいという、作ってみたい、と、作り手に近づき
ということなのかもしれません。
こうなってくると、少し大げさな言い方ですが、どの段階までが「作る人」で、どの段階から「使う人」なのか(だったのか)、よく分からなくなります。
これが、どちらか片方がどちらか片方の立場にチャレンジするだけであればまだ少しシンプルなのですが、双方がお互いに越境してまた元の立場に戻ってみたいに一緒に何かを進める場合、その「場」は、かなり複雑なことになります。
先ほど「共創」と簡単に言葉にしてしまいましたが、「作る人」も「使う人」も共にこれまで全く立場が違ったというケースが多く、一緒に何かを進めると、共感できないこと沢山で、大変で、驚きます。共創まで、辿り着かない・・・
しかし、価値観が多様化した時代に求められる共感とは、自分とは違う立場の人も認めることであるならば、既存の考え方とは違った視点で、新しい価値ある何かを生み出すチカラの源泉が、その試行錯誤の中にありそうです。(もちろん、無理して共感する必要も、一緒に作る必要もない場合も多々あります。もう少し言いますと、共創と競争(?)の間の中途半端になるケースが多い気がしますし、それが最初は普通かもしれません)
そんな時に思ったのが、
-「作る人」が「使う人」にちかづく、「使う人」が「作る人」に近づくためのアクセシビリティ
-「使う人」のためだけではなく「作る人(たち)」のためのアクセシビリティ
というような、ことです。
なぜなら、一緒につくる人にアクセスできないと、一緒に作れないからです。そりゃそうです。特に、専門性、国籍、役職、会社が違う人とのアクセスは大変です。分かりやすく色々気を使います。そして、さらに、状況をややこしくしているのが、表面的なアクセスはできるが、いい感じのアクセスが難しいということです。もし、使う人のアクセシビリティと同じく、アクセシビリティ対応のチェック項目やグレードがあるとしたら、
- 一緒にご飯をたべれる A
- ぶつかりそうでも自分の意見を言える AA
- 自分とは全く異なる意見で、認めるのが苦痛でもそれが正しいと認められる AAA
みたいな、感じでしょうか。うーん、もっと探索が必要そうです。もしくは、既にこんなことは研究されつくされて答えは出ているのかもしれないな、とも思います。
と、ここまでちょっと難しく考えてみたのですが・・・、
「作る人」に求められているアクセシビリティとやらを別の言い方で言いますと、シンプルに「チーム」になる最初の一歩づくり?、という気がしてきました。
じゃあそれって何だろうか?と思った時にパッと出てくるのは、The Agile Guild(TAG=ティー・エー・ジー)の取り組みです。
https://theagileguild.org/
TAGのサイトには
「技術や経験レベルで、門戸を閉じることはしない」
とあります。
実際、初心者も参加しやすいサークル活動、ちょっとした相談や雑談ができるクラス活動が存在します。自分が色んなことで迷った時に、こんなところ欲しいな、と思っていましたが本当に存在しました(正確に言うと生まれはじめています)。なんだか、昔、自分がサッカー部に入った頃を想い起こします。ボールを追いかけるのをサボったら怒られたし、いい動きをしたら褒められたし、見た目が派手なバルデラマの地味なインサイドキックの凄さを友達に習いました(話がズレました)。
そして、TAGに入ると
と、こんな感じでドーンと、あります。
普通に考えるとこんな不思議な建て付けの世界ですので、実際、何をしたらいいのかな?と、あれ、あれ、と立ち止まる方も多いです(私もそうでした)。
最近は、構えずに、できる範囲でアクセスすればいいのかな?と思うようになりました。しかしながら、この最初の自ら働きかける(働きかけてもらう)アクセス、個人的に、大事であり、難しいなーとも思います。別名、give&take、貢献、willとcanとmustの重なりのどこか、とかそんな感じの領域の話です。
そして、このTAGの世界を探索していますと、沢山の工夫や想いに溢れていることに驚かされます。
想像するに、これらの工夫は、目に見える建物と違い、ソフトウェアという目に見える部分はほんのチビっとですがが、その後ろにとんでもなく巨大で複雑なものがある世界を、
- ものすごい人数で複雑なコードをモクモクと描き、作ってきた積み重ね
- そんな黒い画面に描かれた別世界を、全く知りも興味もない人に伝えよう、理解してもらおうと奮闘してきた積み重ね
そんな人たちの知恵や工夫が、その背景にあるのかなぁと、想像をたくましくします。
そんなこんなで、私もTAGから学ばせていただき、そして私なりに貢献できるように、
- 色々なモノやコトや人にアクセスできる
- 色々なモノやコトや人にアクセスしてもらえる
自分のアクセシビリティを高めよう、と思う今日この頃でした。
みなさん、TAGは作る人のためのアクセシビリティの驚きと発見に満ちていますよー
ご興味のある方は↓まで、どうぞ!
「株式会社」じゃなくていい、「組合」でもない。
私たちはチームでありたい人のための「共同体」です。
The Agile Guildの想いに共感してくれるメンバーを募集しています。
https://theagileguild.org/