はじめに
本記事はこちらのキャンペーンの参加記事となります。
参考記事にも選ばれました。
私が思うキャリアの考え方について書いてみました。
内容が良ければぜひ「♡ いいね!」を教えていただければ幸いです。
自分の市場価値を高める重要性
エンジニアとしてのキャリアを考えることは、自己研鑽の一環であり、自分の市場価値を高めるための重要なステップです。しかし、「給料が増えなくても今は困っていないし、仕事は楽だから別に興味がない」という意見も少なくありません。では、本当に何もしなくても現状維持は可能なのでしょうか?
自己研鑽と市場価値の関係性
参考 :
リクナビNEXT
転職・求人 トップTech総研トップお金・給与給与・ボーナス30代エンジニア2180人に聞いた平均年収の実態と満足度
エンジニアの年収は、自己研鑽の有無によって大きく変わります。20代から自己研鑽を続けてきたエンジニアの年収は上がる傾向にあります。一方、自己研鑽を怠ったエンジニアの年収は下がる可能性が高いです。
実質賃金の現実
ここで消費者物価と賃金のグラフを見てみましょう。
参考資料 :
厚生労働省政策統括官付参事官付 雇用・賃金福祉統計室
毎月勤労統計調査 令和3年分結果速報の解説
名目賃金は微増していますが、消費者物価指数は年々増加傾向にあります。その結果、名目賃金の上昇幅に対し、物価指数の上昇幅が大きいため、実質賃金は減少傾向にあります。これを考慮すると、自己研鑽を怠り、現状維持を選んだ結果、事実上給料が下がり、今の生活水準を満たすことができなくなる可能性があります。
40代エンジニアの事例
私の知人に、自己研鑽を怠り、ただ流されていた40代エンジニアがいます。
彼は妻と中学生になる子供が1人いました。コロナ前は残業時間20時間残業しており、残業代もあり生活ができていました。
しかし、コロナが流行り景気が傾いた時に、「残業は0にする」と会社に言われ、一気に残業代が入らなくなり、生活が苦しくなってきました。今から新しいことを始めるにしても時間がかかるうえ、給料に反映されるには時間がかかります。しかし、このままでは生きていけなくなる可能性もあるため、必死にいろいろ頑張ってやっています。この話を聞いた時、他人事ではないと思いました。自分の家族を養うため、今のままでよいのか、考えるきっかけになりました。
これらの事例を踏まえると、自己研鑽を怠り、現状維持を選ぶことのリスクが明らかになります。そうならないためにも、自分のキャリアを棚卸し、キャリアビジョンを明確にすることが重要です。それは、自分の市場価値を高め、将来的な安定を確保するための重要なステップです。
キャリアビジョンの考え方
キャリアビジョンを明確にするためには、まず自分自身を理解することが必要です。なぜなら、自分が今どこにいるか、現在地が分からなければ、目指すべき方向も見えてこないからです。
自己理解の重要性
ある青年がオアシスを求めて砂漠を歩いているという逸話があります。青年は地図とコンパスを持っていましたが、オアシスにたどり着くことはできませんでした。なぜなら、彼は自分が今どこにいるか、つまり現在地が分からなかったからです。
この逸話は、自分の現在地(好きなこと、得意なこと、やりたいこと)がわからない状態では、自分が目指すべき場所に向かって進むことができないということを教えてくれます。だからこそ、まず自分自身を理解する、つまり自分の棚卸しをする必要があります。
キャリアビジョンの明確化
目的地がわからないと、どの方向に進むべきかがわからず、また闇雲に動いても無駄なエネルギーを使ってしまいます。自分が持っているエネルギー、時間は有限です。だからこそ、自分が楽しく過ごすため、お金を稼ぐため、自分のやりたいことをやるためにも、自分の現在地を把握し、目的地を明確にすることが大切です。
自分の棚卸しの方法
では、自分の棚卸しはどのようにすれば良いのでしょうか。以下に、その方法をいくつか紹介します。
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自分のやりたいことや価値観を見つける: 人生の終わりまで続ける必要はありません。今の時点で最もやりたいことに取り組むことが重要です。3年後には世界が変わり、やりたいことも変わる可能性があります。過去の行動や判断基準を振り返ることで、自分のやりたいことを見極めることができます。
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好きなことを見つける: 好きなこととは、自身が情熱を持って取り組める分野のことです。興味があり、さらに探求したいと思えることや、なぜそうなるのかやどうすれば改善できるのかといった問いに思考が巡ることを見つけましょう。自分自身が興味を持ち、探求心が湧いてくるものです。見つからない場合は、大型書店に足を運んでみると良いでしょう。本を手に取り、購入した本や興味を引かれたジャンルをメモしてみてください。それがあなたが好きなことを探すヒントになるはずです。
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得意なことを見つける: 皆には得意なこと(才能)があります。心地よく取り組めることや、無意識に行っているにも関わらず、自然と上手くいくこと、ストレスを感じないため没頭できること、他の人ができないことに対して自然と「なぜできないのだろう?」と思うことが得意なことです。才能は生まれつき持っているものです。一度学んで習得すれば、どの仕事にも応用できるものです。
スキルや知識は後から身につけることができます。特定の仕事にしか活かせないものもあります(例えば、プログラミングスキルなど)。もちろん、スキルも重要ですが、時代の変化とともに陳腐化する可能性があります。プログラミングが典型的な例です。したがって、スキルや知識に基づいて考えると、選択肢が制限され、本当にやりたいことにたどり着けなくなってしまうことがあります。自分の得意なこと(才能)を見つけることに
5年後のビジョンを考える
これらを見つけたら、1年後、3年後、5年後にどのようになりたいかを考え、自分が大切に思っている5項目を基準に書き出してみましょう。そうすることで、ゴール(目的地)が見えてきます。
ゴールに向かって進めよう!
一度ゴールが見えてきたら、自分が持っているエネルギーを集中して自己研鑽を進めていきましょう。途中でやりたいことが変わるかもしれません。その時は、再び自分の現在地(やりたいこと、得意なこと、好きなこと)を振り返り、キャリアビジョンを考え直してみましょう。
失敗は無駄ではない
「無駄な過去はない。失敗がないと深みがない。遠回りが一番の近道」 - 野球選手のイチロー選手の名言です。試した結果、違う道を進むことになるかもしれません。それは無駄だったと思うかもしれませんが、それは自分の理論を確立するためには重要なことだったと思います。
私自身、学生時代に化学反応に興味を持ち、材料開発を目指して化学系の学部に入学し、就職しました。しかし、今はデータサイエンティストとして、コンサルのアナリストを務めています。コンサルを目指すのであれば、材料開発のエンジニアをやっていた時間は無駄に見えるかもしれません。しかし、その経験、考え方、知見は今の業務でも生きています。
自分のキャリアビジョンを考えてみませんか?
頑張ってやってきたことは将来絶対に無駄にはなりません。自分の現在地を把握し、キャリアビジョンを策定し、やりたいことを実現に向かって全力で走ってみましょう。そうすれば、本当にやりたいことができたり、給与が上がったりして、人生が楽しくなってくると思います。
参考書籍
自分のキャリアの考え方をより理解してみたい方は、下記書籍参考に考えてみてはいかがでしょうか?
30代を無駄に生きるな(きずな出版)【電子書籍】[ 永松茂久 ]