はじめに
コマンドラインを使用する際、時として非常に長いコマンドを扱う必要があります。これらのコマンドは、一行に収めると読みにくくなることがあります。この問題を解決するためのシンプルながら強力なテクニックが、バックスラッシュ(\)を使用したコマンドの改行です。この投稿では、バックスラッシュを使ってシェルコマンドを見やすくする方法を説明します。
バックスラッシュの使い方
バックスラッシュは、シェルに次の行も現在のコマンドの一部として解釈させる役割を果たします。これにより、コマンドを複数行にわたって整理し、全体的な可読性を向上させることができます。やり方は、バックスラッシュの後にEnterキーを押すことで改行できます。
例:
# 複数のパッケージをインストールするコマンド
sudo apt update && sudo apt install -y \
git \
curl \
vim \
tree
中止する
途中で中止するための方法は以下のいずれかです。
a. Ctrl + C
ターミナルで実行中のコマンドを強制的に中止するために、Ctrl + C
を押します。これにより、現在のコマンドの実行が停止します。
b. Ctrl + D
ターミナルセッションを終了する場合には、Ctrl + D
を押します。これにより、ターミナルセッション自体が終了します。
c. exit コマンド
セッションを終了するために、exit
コマンドを入力してEnterキーを押します。これもターミナルセッションを終了します。
(Ctrl + C
と Ctrl + D
の違いがあまりよく分かっていません)
注意点
ただし、すべてのシナリオでバックスラッシュが機能するわけではありません。いくつかの注意点を挙げます。
シングルクォート内:
ダブルクォートと違ってシングルクォート内ではバックスラッシュも単なる文字として扱われます。
# シングルクォート内でのバックスラッシュ使用例----------
echo 'This is a wrong way to use a backslash \
in single quotes'
# Expected output:
# This is a wrong way to use a backslash \
# in single quotes
# ダブルクォート内でのバックスラッシュ使用例----------
echo "This is a wrong way to use a backslash \
in single quotes"
# Expected output:
# This is a wrong way to use a backslash in single quote
コマンドの区切り:
複数のコマンドを &&
などで区切って実行する場合、それぞれのコマンドの終了点でバックスラッシュを使用するとエラーになる場合があるそうです。
終わりに
探した際に意外と記事が見つからなかったので、投稿してみました。
長いコマンドを扱う際にバックスラッシュを使用することで、シェルスクリプトの見た目が多少良くなります。是非使ってみて下さい。