はじめに
IT業界に身を置き、毎日仕様と戯れ、しばしば不具合と相撲を取り、時にはサーバーと喧嘩する日々を送っています。
- 独立系SIerでアレコレ10年以上従事
- 名刺にも堂々と「システムエンジニア」と記載
話の始まり
レビューで火あぶりにされた帰路「エンジニア向け転職説明会」という広告を見つけました。
心が荒んでいたこともありその場でスマホポチポチエントリー
きちんと調べもしないままあっという間に当日、スーツをビシッと着込んで意気揚々と会場へ。
違和感の始まり
会場に着くなり違和感を感じる
周りを見渡すと
- 「○○重工業」のバッジをつけた人
- 「製造プロセス」について熱く語り合う人々
- 設計図らしき資料を持った人
(あれ...?なんか違う...?)
(いやでも...とりあえず企業ブースを見てみよう...)
深まる違和感
説明会が始まり、企業ブース担当が話し始めます。
企業担当「本日はエンジニアの皆様にお集まりいただき...」
企業担当「特に自動車業界、重工業界でのキャリアをお持ちの方々に...」
(ん...?)
企業担当「設計、製造の実務経験を活かして...」
(あれ...?)
恐怖の会話
企業担当「皆様はどの様な経歴をお持ちですか?」
- 周り1:「自動車のエンジン設計してました」
- 周り2:「工作機械の開発に携わってます」
- 周り3:「航空機の部品設計やってました」
そしてついに私の番が...
「私はエンジニアとして...あの...C#を...(周りの視線が突き刺さる)...AWSを...(冷や汗)」
気づき
そこでようやく理解しました。世間一般での「エンジニア」とは
- 機械を設計する人
- 製品を作る人
- モノづくりのプロフェッショナル
IT業界で私が使っていた「エンジニア」は世間一般での「エンジニア」とは違ったのです。
念のため確認
勇気を出して会場スタッフに話しかけました。
私「あの、私、IT系のエンジニアなんですけど...」
コンサルタント「あ...(困った顔)」
私「やっぱりここは...」
コンサルタント「申し訳ございません。IT業界は別の説明会がございまして...」
始まったばかりの転職説明会を後目にそそくさと退散しました
得られた教訓
-
業界用語に注意
- 当たり前と思っていることが、実は特殊かも
- 世間一般の常識を知ることの大切さ
-
正確な自己紹介の重要性
- 「エンジニア」→「ITエンジニア」
- より具体的に「システムエンジニア」や「ソフトウェアエンジニア」
-
視野を広げることの大切さ
- IT業界の外の世界を知る
- 他業界との交流も大事
おわりに
恥ずかしい経験って中々忘れられませんよね
皆さんも「エンジニア」という言葉を使う時は気をつけましょう!