これは出先でスマホのテザリング経由でRasPiとノートPCを接続し、かつ、普段の自宅では自宅のWiFiで
接続するために行った設定のメモです。
ハマりポイントとして、
- 単純にwpa_supplicant.conf に設定を追加するだけではダメ
- 追加した設定がDHCPでIPアドレスを取得するという設定も別に追加したら動いた
これは、この記事の内容を薄くしたものなのですが、今後追加事項があれば書いていきたいと思います。
raspberry Pi3に複数のwifiへ自動接続してもらう
事前の設定作業
/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
アクセスポイントの設定を書きます。SSIDとパスワードを書きます。priority で優先順位を設定します。家のWiFIのnetwork={...} が既にあると思いますが、それにテザリング用のものを追加します。
network={
ssid="MySmartPhone"
psk="1abc2def3gh"
key_mgmt=WPA-PSK
proto=RSN
priority=0
id_str="huaweip10"
}
ここでid_str で識別子を書いておきます。これは後で参照するので大事です。
また、パスワードは暗号化して書くこともできます。wpa_passphrase
というコマンドが用意されています。
SSIDが ssid100、パスワードが password20 の場合、
$ wpa_passphrase ssid100 password20
network={
ssid="ssid100"
#psk="password20"
psk=6e3e248b15adb827f0aa36c2c0cd501740c1b2f67dee01bbd8a1cf00e8c5f0cc
}
という出力が得られてます。psk=の行をコピーし、これまでの、psk="..." の行を削除します。
ここでdouble quatation、""を付けてはダメです。(コピペが一番)
/etc/network/interfaces.d/wlan.conf
ここでは、どうやら各アクセスポイントに接続したときのIPの取り方を設定するようです。
固定IPではないので、先ほどのid_str で設定した識別子がDHCPであると書きます。
auto lo
iface lo inet loopback
iface eth0 inet manual
auto wlan0
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet manual
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface huaweip10 inet dhcp
iface myroomwifi inet dhcp
iface home inet dhcp
使用例
旅行先のホテルでも無事に接続することができました。
私はHuawei P10 というスマホでテザリングしていますが、データ通信を切ってWiFiアクセスポイントとしてのみ使用しましたが、RasPiとノートPCをつなげることができました。
しかし、そのあとトラブルが。ホテルのWiFi接続の設定を追加してRasPi君を再起動したのですが、その後に度と接続できませんでした。
原因は分かりませんが、これに対する対応を考えます。
(2020/09/21)